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ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
コクルト国へ

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まず布の端切れを色々なサイズに切り出し縫い合わせていく。サイズは豊富にした。

その後叔父様や屋敷の人達に試しに使ってもらい、感想を聞いて回る。

「もう少し緩い方が良いのですが…」

「それならここのひもを緩めて…はい、これでどうかしら?」

「とても良いです。ありがとうございます」

今回、マスクのひもはゴムではなく布のひもにしたため少しなら緩めたり固くしたりできる。

「これは良いな。サイズも豊富だし自分の好きなように調節できるのが良い」

「良かったです。他に何か思う所はないですか?例えば窮屈だとかどこか痛いだとか」

「今の所は大丈夫だが強いて言えばここの所が肌に障るな」

「分かりました。改良します」

そうして改良を重ね、やっと完成した頃に遂にコクルト国でも初めての感染が確認されたのであった。

「これ本当ですか?」

「ああ。本当はもう少し後に出るかと思っていたんだが…今は隔離している」

「では商会の件、早急に進めてください」

「もうできているのか?」

「はい。屋敷の使用人の皆にも協力してもらいとりあえず200枚作りました。一応商会だけではなくネリアの勤めているパン屋や騎士団でも少し売ってもらう予定です」

私達はパン屋と騎士団に交渉し受付の片隅やカウンターなどで売ってもらえる事になった。

「マスク…?」

「はい。疫病に感染する可能性を減らせるものです」

「えっ?本当に〜?」

「断言はできませんがしないよりもした方が良いのは確かです」

「これを置きたいの?」

「はい」

「いいよ。その代わり僕も欲しい」

「どうぞ。皆さんにも差し上げたいと思っていたんです」

「ありがとう」

パン屋の皆も最初は笑顔が見えないとか言っていた人もいたが最終的には皆がそれをして仕事をしていた。

それを見て買ってくれるお客さんも結構いて私達の方はどんどん量産していた。

商会の方でも結構買ってくれる人がいるとお嬢様が話していた。

それでも最悪な事に感染は徐々に広がっていく。

それに伴って街中でマスクをしている人もちらほら見るようになる。

「皆が手に取ってくれるのは嬉しいけどそれだけ感染が広がっているという事よね。薬は作れないのかしら?せめて私に薬学の知識があれば何かできたのかもしれないけど」

と売れれば売れるほどそんな事を言うようになった。

確かに日々日刊紙に掲載される感染者の数は増えている。

叔父様や屋敷の使用人達はもちろんフェルソニー様や専属護衛として戻ってきたシシーとアランドレ、パン屋の皆にクライドさんなどお世話になっている人には全員に配ったしその家族にも渡すように言っている。

「これ、とても良いです」

と好評で皆使ってくれているみたいだが、物事に絶対大丈夫という事はないため不安ではある。

そんな中、最も感染して欲しくなかった人が感染してしまった。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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