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ばぁばと孫の転生日記  作者: うらか
コクルト国へ

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その声明が今朝の日刊紙に掲載された。

その声明は国民を混乱させてしまった事への謝罪から始まり、ざっくり事の経緯の説明と今後このような事がないよう努める事、大臣など国のトップに近い人間の総入れ替えを行う事などが書かれていた。

最後に国の代表としてどんな意見も真摯に受け止めるとあった。

国王が真摯に説明した事によりまだ一部非難の声はあるものの概ね落ち着いている。

それから声明通り大臣を始めとする政治責任者の総入れ替えが行われた。

元々の大臣の中にも宰相と結託していた人物は何人かいたそうでその者も逮捕される事となった。

おかげで毎日の日刊紙はその話題ばかりだ。

「思ったより大騒動になったわね」

「そうですね…他にもいたなんて」

日刊紙を見ながらお嬢様と話す。

この騒動の中心人物である宰相は裁判にかけられ国を転覆させようとした罪で他国へ追放の上、貴族から平民に落とされた。

そうしてこの騒動が落ち着いた頃、新たなニュースが飛び込む。

緊張状態が続いていた隣国と同盟交渉に入ったというニュースだ。

これはすなわち戦争を回避できそうだという事で派遣されているフランさん達も安全に戻って来られる可能性が高まったという事。

なんでも今回の緊張状態は宰相が裏で糸を引いていたのではないかと報じられていた。

一方で私達の生活にさほど変わりはなかった。

皆の共通の話題は連日の報道の事で毎日休憩時間になると色々な意見が飛び交う。

パンの呼び込みでも買ってくれるお客さんが増えた気がする。

さらに朗報が。コッピーニ村に災害派遣に行っていたシシーとアランドレが所属する第五騎士隊が戻って来ると報じられたのだ。

お嬢様はそれはそれはウキウキだった。

「ついにシシーとアランドレが帰って来るのね。元気かしら?2人とも」

「はい。きっと元気ですよ」

2人が帰って来るのは実に数ヶ月ぶりの事だ。

その間、コッピーニ村の状況も報じられてはいたが、宰相の件があってからはそればかりだったため現地の状況などはあまり知らない。

その報道がなされて数週間。

ついに2人が帰って来る日を迎えた。

ささやかながら何かやりたいというお嬢様の言葉で朝からお菓子を作り、屋敷を少し飾り付けさせてもらった。

「来ました」

帰って来る正確な時間が分からなかったのでちょっとのんびりしようとお嬢様の部屋でお茶を淹れていると執事のマールさんが呼びに来てくれた。

「今行くわ!」

お嬢様は急いで返事をし玄関ホールに走って行ってしまった。

「お嬢様!待ってください」

「早く行きましょう」

そしてついにシシーとアランドレと数ヶ月ぶりに顔を合わせた。

「シシー!アランドレ!お帰りなさい」

お嬢様は元気いっぱいに出迎える。

「お嬢様、ただいま帰りました」

2人はお嬢様の前に跪き挨拶をした。

「よく帰って来たわね。2人のためにささやかだけどお菓子を焼いたの。あっでも疲れているわよね」

「ありがとうございます。楽しみですが一旦汚れているので着替えてきます。良いですか?」

「ええ。もちろん。ゆっくりで大丈夫だから」

そうして2人も無事帰って来て物事が良い方に進んでいると思っていたそんな時。

私達はさらなる地獄を見る事になる。

ここまでお読み頂きありがとうございます。

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