118(カトリナ視点)
それからネリアにお茶を淹れてもらいさっきお兄様がプレゼントしてくれた本を読みながらまったりしていた。
本には野菜や果物などさまざまな作物の育て方が載っていてその中でも穀物のページを開きじっくり読む。
明日からでも畑で試してみたい事がたくさん載っていた。
叔父様からはすでに畑の使用許可と作物の種をもらっているため色々試せる。
やがてあっという間に時間が流れ、晩餐会の準備のためにネリアが呼びにきた。
「お嬢様、そろそろご準備を」
「もうそんな時間!?」
「はい」
「つい本が面白くて夢中になっちゃったわ」
「お着替えをお手伝いいたします」
「ありがとう」
今日はいつもより心なしか豪華なドレスだった。
「今日はいつもより派手ね」
もう少しシンプルなドレスの方が私は好きだ。
「お誕生日ですから」
それをネリアに宥められ準備を整えると執事に声をかけられた。
「ご準備は整いましたか?旦那様がお待ちです」
「今行くわ」
ダイニングへと向かう。
「お待たせしました。準備に時間がかかってしまって。すみません」
もうすでにお兄様と叔父様が待っていて私の姿を見た瞬間、綺麗だと褒めてくれる。
席に着くと
料理が運ばれ乾杯をする。
「改めてカトリナ、誕生日おめでとう。乾杯」
「ありがとうございます」
「今日はコクルト国の祝いの料理を用意した」
テーブルにはお祝いの料理がたくさん並ぶ。
「どうだ?」
「美味しいです」
「2人とも最近仕事はどうだ?」
「順調ですよ」
「私も同じく」
「それは良かった。それにしても2人とも働いているなんてえらいな」
「別に普通の事ですよ」
「そうです」
「そうか?領民の税収頼りの貴族は多いと思うが。いや、むしろそっちが大半だろ」
「確かにそうですね」
「でも私はやっぱり自立したいですしいつか貴族や平民関係なく平等に働ける時代が来ると良いなと思っています」
その後も演劇の話やもらった本の話で盛り上がりお兄様達は私の話をよく聞いてくれて私の言う事、言う事に関心していた。
だからこのコクルト国で穏やかな日々が失われる危機に直面するなんて思ってもいなかったのだ。
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