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久しぶりに騎士団へも配達をする。
騎士団の廊下を歩き納品へ行く。
「こんにちは。パンの配達です」
「いつもありがとうございます」
いつも受け取り担当の女性にパンを渡し代金をもらう。
その日は次もあったためフランさん達には会えなかった。
大事な話があるとお嬢様から言われたのはその日の夜。
「実はコッピーニ村の災害支援に行く事になりました」
とお嬢様の専属護衛であるシシーとアランドレから告げられたのだ。
確かに2人が所属する第五騎士隊は災害などが起こった際に派遣される部隊だ。
しかしお嬢様の専属護衛である2人が居なくなるとなればお嬢様の護衛は誰がするのか。
その疑問が顔に出ていたのか2人は続ける。
「お嬢様の護衛はこの屋敷付きの者に任せる事になりました。途中で任務を放棄する形になってしまい誠に申し訳ございません。ただ仲間達が命令されているのに私達だけやらないという訳にいかず…」
2人は下を向いて申し訳なさそうにしている。
「分かってるわ。私達の事は気にせず行ってらっしゃい」
それを感じてかお嬢様は快く送り出すようだ。
「お嬢様の護衛には腕の良い者を付けて頂くようお願いいたしましたから」
「そんなの大丈夫なのに…」
「いえ。任務を途中で放棄してしまうのでせめてもの。それとミール公爵家から頂いているお給金も一時的にお断りしました」
「えっ!そこまでしなくてもいいのに」
「いえ。それでは私達の気が収まりませんので」
「いつから行くの?」
「数日中には」
「そう…必ず私の専属護衛に戻ってくるのよね?」
「はい。そのつもりです」
「それなら安心したわ」
しかしさらにその後、衝撃的な事を聞いてしまった。
なんとフランさん率いる第一騎士隊が緊張状態が続く地域に派遣される事になったのだ。
「念のためだよ」
とフランさんは言っていたけど当然命の危険もある。
「戦争になってしまうんですか?」
その時隣にいたお嬢様が突っ込んだ事を聞いた。
「いや、まだ分からないけどもしものためにね」
「でもそれならフランさん達じゃなくても」
「騎士団長のご指名なら断るわけにいかないだろ?大丈夫。ちゃっちゃと帰って来るよ」
「なんだか寂しいですね。シシーもアランドレもフランさん達まで」
「そうなんですか?」
「いや、分かんないけど多分?」
「もう、適当な事言わないでください。それで出発はいつですか?」
「ふはっ。ごめん。今月中には」
「そうですか。皆さんとても早いですね」
それからお嬢様は寝る間を惜しんでひたすら何かを作っていた。
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