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少し追加したい部分があったので一度エピソードごと削除させて頂きました。
混乱させてしまいましたら申し訳ございません。
今回もよろしくお願いいたします。
「ここです!」
そうしてエイブリーさんの案内でお店に到着したがそこには行列ができていた。
「ちょっと並ぶみたいですね」
「どうする?」
「そんなに長くなさそうだから並びましょう。良いですか?」
「うん」
数十分後、私達の番がきた。
「甘いブチャタータンください」
お嬢様が注文し全員分奢ってくれた。
「確かにデザートみたいだわ」
甘いブチャタータンにはスパイスを入れて甘く煮たフルーツとチーズが入っており最後に蜂蜜を少しかけて食べるらしく蜂蜜は自分でかけるので量は自由に調節できる。
「甘いのも美味しいですね。フルーツとチーズの組み合わせ意外と合うんですね。蜂蜜も良い」
「美味いな。おおっチーズが伸びる」
ここでまた新たな料理と出会った。
食べ終わった後も屋台街をぶらぶらしていたが空がオレンジに染まる頃、見せたいものがあると言われて少し高台へ連れて来られた。
そこは街全体を見渡せる場所だった。
しかも今は夕陽が出てより幻想的だ。
「ここ景色が良くて落ち着きたい時とかよく来るんだ」
「本当に全部見渡せて良い景色ですね。写真に撮りたいです」
「シャシン…?」
この世界には前世の私達が当たり前に使っていたものでもないものが多い。
お嬢様と自分達で作ってみる事も考えたがそもそも私達が使っていたものの構造を知らない。構造を知らないとできない。かと言ってこの世界にないものだから調べる事も不可能だ。
それに最初は不便に思う事もあったけど慣れてしまえばなんて事はない。
「あっごめんなさい。えっと写真というのはこういう景色とか残しておきたいものをそのままの形で記録できるものです」
お嬢様が写真について説明する。
「そんなのがあるのか?」
「あっまだ少ないけどあるにはあるみたいです」
「へぇ〜俺らは使った事ないけどそんなのがあったら便利だし革命だな」
「ふふっ。そうですね。革命です」
私達4人の間には穏やかな時間が流れた。
帰りは2人に送ってもらって帰ってきた。
玄関に着くとすぐにナビナさんがやってきて
「フェルソニー様がお待ちです」
と小声で囁いてきた。
「えぇ?お兄様が?」
「はい」
私達はそのままお嬢様の部屋へと向かう。
すると部屋の中で椅子に座って優雅にお茶を飲んでいるフェルソニー様がいた。
「やぁ。お出かけかい?」
「はい。どうしたんですか?」
「聞いたよ。男と出かけたんだってね?俺の知らない間に…」
後半の方はぶつぶつ言っていてあまり聞き取れなかった。
でもさすがのシスコンぶりだ。
さぁどうすると思っていたら
「はい。騎士団の方々と」
お嬢様は素直に認めた。
「そうか。楽しかった?」
「はい。カドーニ王国の時もそうですけどやっぱり新しい場所は今まで見た事もないものがたくさんあって楽しいです」
話を聞くフェルソニー様は口は笑っているが目は笑っていない。
「良かったね。でも邪な心を持って近づいてくる男もいるから気をつけて。ちなみに今日一緒に行った男はなんて名前なのかな?」
お嬢様がいきなり立ってテーブルをバンっと叩く。
「フランさん達はそんな人ではありません!お兄様、今まで傷つけてしまうと思って言いませんでしたがいい加減シスコン、ウザいです」
その瞬間、ウザいという言葉が反響したような気がした。
(ついに言った…)
傍にいながらそう思う。
「ウザい?僕が?」
フェルソニー様は明らかに驚愕の表情を浮かべる。
「私の人間関係にいちいち口出ししないでください。申し訳ありませんがなんでもかんでも口出しされてウザいです」
「あっそっか。ウザいか」
「はい。お兄様が私を心配してくださっているのは伝わっています。ですが静かに見守っては頂けませんか?」
「そんなに口出ししてるつもりはないんだけどな。僕はカトリナのために…」
「それが私にとっては言い過ぎだと言っているのです」
「ごめんね。今日は帰るね」
フェルソニー様はショックを受けて悲しそうな顔でフラフラと部屋を出て行った。
パタンとドアが閉まると部屋の外から叔父様の声が聞こえる。
「フェルソニー、来てたのか。もう少しで夕食の時間だから食べて行かないか?」
「申し訳ありませんが今日は遠慮します」
と断るフェルソニー様の声も聞こえる。
「そうか。またの機会に」
その後に去って行く足音も聞こえた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。




