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騎士団には定期的に配達に訪れている。
時間に余裕がある時はお嬢様の顔を見に作業場まで行き、時間が合えばお嬢様とフランさん達と昼食を摂る事もあった。
「よっ!今日もお疲れ様〜」
「お疲れ様です。フラン隊長」
「別に呼び捨てでいいって」
「隊長、ここにいたんですね。騎士団長が呼んでます。何かしたんですか?」
「エイブリー、失礼だなぁ。何もしてないよ」
「とにかく行きますよ。あっネリアさん、こんにちは」
その繋がりで副隊長のエイブリーさんとも仲良くなった。
「エイブリー副隊長、お疲れ様です」
「副隊長なんてやめてください。気軽に呼んでもらって大丈夫です」
「ではエイブリーさん」
「はい」
「え〜ずるいぃ。俺の事も呼んで」
「行きますよ。フラン隊長」
結局フランさんはエイブリーさんに引っ張られて行った。
フランさんとエイブリーさんは性格は正反対だが良いコンビだ。
私は休日も忙しかった。
私のというより私達のと言った方が正しいだろうか。
今日はブレムさんに穀物の仕入れ先を教えてもらいそこへ向かう。
それ以外にもお嬢様はズボンを販売のための準備で忙しそうにしていてやっと落ち着き、時間ができた。
「初めまして。カトリナと申します。こちらは侍女のネリアです」
2人で頭を下げる。
「話はブレムさん達から聞いています。この農園を営んでいるクライドです。よろしくお願いします。今日は穀物を見たいという事で…?」
「そうです」
「こちらです」
案内されたのは倉庫みたいな所で袋が積み重なっている。
「これです」
見せられたのはその中の1つだった。
「これって植えているところは見れませんか?」
「すみません。植えたばっかりでこれとたいして変わらないんです」
「そうですか…じゃあじゃあまた来ても良いでしょうか?いずれこれを自分でも育てたいと思っているんです。だから育て方を勉強したいんです」
「それは構いませんが」
「本当ですか!?ありがとうございます」
「でも育てられる場所はあるんですか?それに貴族が畑仕事をするなんて」
「色々試行錯誤をしてみるつもりです。それに私、色々育てるの好きなんです。これまでもやってきました」
少し失礼な事を言われたにも関わらずお嬢様は気にしていないかのように返す。
「それなら…うちで手伝いをしてみますか?近くで成長も見れますし農業の知識もお教えします」
クライドさんが提案をする。
「良いんですか?あっでも仕事が…」
残念そうにそう言うお嬢様を見て
「それなら休日だけでも良いので」
「はい。ありがとうございます。よろしくお願いします」
休日だけこちらの農園でお手伝いをする事が決まった。
「あんなにあっさり決めてしまって良かったんですか?」
「ええ」
帰りの馬車の中で私が言った。
あまりにあっさり手伝う事が決まって雑穀の種までもらってきた。
「これ、もし良かったら」
と差し出されたのが種だった。
「おかげでこんな良いお土産までもらえたし。さっそく育ててみたいけど…この世界にもバケツってあったわよね?」
「うん」
よく洗濯する際にバケツは使っている。
「じゃあまずはバケツとプランターで試してみましょう」
とウキウキで話している。
屋敷に帰って最初にお嬢様が向かったのは厨房。
仕入れ先を紹介してくれたコックのみなさんにお礼を言うためだ。
「皆さん、無事クライドさんと会えて穀物の種まで頂いちゃいました。紹介してくださりありがとうございました」
「それは良かったです。また何かあればいつでも」
皆さんは爽やかな笑顔でそう言った。
それから部屋に戻りお茶を淹れて明日までにバケツとプランターを用意するよう頼まれた。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
遂に記念すべき100話を迎えました。
最初は100話なんて書くつもりもなかったし書けないと思っていました。
しかし皆様のリアクションやブックマークなどの応援のおかげでここまで書く事ができました。
本当にいつもありがとうございます。
今は書きたい事がたくさんあるのでこれからもしばらくは続く予定です。
ぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。




