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Still Alive ―世界の記録― 設定資料集  作者: StillAlive
第4章:パンデミック年代記
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世界的流行 ― FMパンデミックの始まり

2036年、人類は史上類を見ない感染症の世界的大流行に直面した。

その原因となったのが、FMウイルスである。


極めて高い感染力を持ち、感染者の身体構造と精神機能を変化させるこの未知の病原体は、わずか数か月という短期間で世界中へ広がり、人類が築き上げてきた社会秩序を崩壊へと追い込んだ。

しかし、その歴史は約100年前にまで遡る。


1930年代、アメリカ軍の極秘研究施設で発見されたFMウイルスは、人間の身体能力を飛躍的に向上させる可能性を秘めた病原体として研究されていた。

その後、研究計画は中止され、ウイルスとともに研究施設も封鎖された。


そして2036年1月。

長い年月にわたって封印されていた地下研究施設が、再び開かれることになる。


人類の文明崩壊は、そこから始まった。






挿絵(By みてみん)

1.1930年代 ― フォートマッコイの極秘研究

1930年代、アメリカ・ウィスコンシン州に存在する陸軍基地「フォートマッコイ(Fort McCoy)」の地下研究施設では、人間の身体能力を強化するための極秘研究が行われていた。

当初の研究では、攻撃性を高める薬剤やステロイドなどの開発が中心となっており、アメリカ兵や捕虜を対象とした人体実験も実施されていた。


その研究過程で、研究者の一人が未知のRNAウイルスを発見する。

このウイルスには、人間の筋肉を異常に発達させ、通常では考えられない身体能力を獲得させる性質が存在していた。


研究者たちは、その特異な性質に注目し、新たな研究対象として扱うようになる。

後に、この未知の病原体は研究施設の所在地に由来して「FMウイルス」と命名された。


しかし、FMウイルスには身体能力を向上させるだけでなく、感染者の精神機能にも異常を引き起こすという危険な性質が存在していた。

この発見によって、研究は新たな段階へと進むことになる。






挿絵(By みてみん)

2.1940~1980年代 ― 生物兵器研究の行き詰まり

FMウイルスの研究は、当初、モルモットなどの実験動物を用いて進められていた。

その後、第二次世界大戦終結後には、一部の捕虜を対象とした人体実験へと移行していく。


研究の目的は、人間の身体能力を大幅に向上させ、その能力を軍事的に利用することであった。

研究を進める中で、FMウイルスが感染者の筋肉や内分泌系に著しい変化を引き起こすことが明らかとなった。


さらに、感染者によって身体変異の進行速度に大きな違いが存在することも確認された。

特に東アジア系、とりわけ日本人では、FMウイルスに対する親和性が極めて高いことが判明する。


その後の解析によって、ウイルスが赤血球表面に存在する「Rh-FM受容体」に結合することが確認された。

日本人では、この受容体の保有率が世界的にも高く、受容体を高密度に保有する個体では、骨髄への到達やウイルスの増殖が早く進行する傾向が認められた。


また、日本人感染者では欧米系の標準的な感染者と比較して、身体変異および精神変容が平均約2倍の速度で進行することが確認されている。

一部の高親和性個体では、最大約4倍の速度で変異が進行する例も存在した。


しかし、こうした研究成果が得られても、最大の問題は解決されなかった。

それは、感染者の身体能力を強化できても、人間としての理性を維持したまま制御できないことである。


FMウイルスによる精神変容は、感染者の言語能力や記憶、感情、判断能力を段階的に失わせていく。


最終的に感染者は理性をほぼ完全に喪失し、他者に対して極めて高い攻撃性を示す存在となる。

軍事的な利用を目指した研究は続けられたものの、この問題を克服するには至らなかったのである。






挿絵(By みてみん)

3.1991年 ― 研究施設の完全封鎖

1991年、冷戦の終結に伴い、FMウイルスを利用した研究計画は中止された。

フォートマッコイ地下研究施設は極秘裏に封鎖され、研究に使用された実験資料、感染した実験動物、そして大量の飼料などが施設内に残されたまま、コンクリートによって埋設された。


こうして、FMウイルスの研究施設は外部から隔離され、長い眠りにつくこととなる。


しかし、この封鎖には重大な問題が存在していた。

施設内部に残されていた感染動物や、外部から侵入したネズミなどの存在である。


地下施設へ侵入したネズミは、長期間にわたって内部で繁殖と捕食を繰り返していたと考えられている。

こうした閉鎖環境の中で、FMウイルスは完全には失われず、生存し続けていた可能性がある。


さらに、40年以上にわたる長期間の閉鎖環境において、ウイルスが高い感染力を持つ変異株へと変化した。

ただし、具体的にいつ、どのような仕組みで変異が発生したのかについては、現在も解明されていない。


研究施設は封鎖された。


しかし、そこに存在していた脅威まで完全に消滅したわけではなかったのである。






挿絵(By みてみん)

4.2036年1月6日 ― 封印された研究施設の再発見

2036年1月6日。

アメリカ・コロラド州立大学軍事用地環境管理センターの研究員が、過去の資料を調査する過程で、フォートマッコイ地下研究施設に関する記録を発見した。


研究員たちは、この資料を手掛かりとして、長年封鎖されていた地下研究施設の調査を開始する。

現地調査の結果、コンクリートによって封鎖された施設の存在が確認された。


そして、研究員たちは封鎖壁を撤去し、長い年月にわたって閉ざされていた施設内部へと足を踏み入れた。

その内部には、かつての研究に関する資料や実験施設の痕跡が残されていた。


しかし、施設内には、それらの研究資料だけでなく、FMウイルスも残存していた。

封鎖壁の撤去と施設内部の調査によって、研究員たちはFMウイルスに曝露(ばくろ)することとなる。


この時点で、研究員たちが自らの感染を認識していたわけではない。

FMウイルスには通常3~7日間の潜伏期間が存在するため、感染直後は明確な身体症状が現れない場合がある。


研究員たちは、自らの身体に迫っていた異常に気づかないまま、調査を終えることとなったのである。






挿絵(By みてみん)

5.2036年1月8日 ― 市街地へ戻った研究員たち

1月8日。

地下研究施設の調査を終えた研究員たちは、市街地へ戻った。

しかし、その時点で研究員たちは、すでにFMウイルスへ感染していた。


研究員たちは市街地へ戻った後、スーパーマーケットやホテルなどを利用した。

さらに、海外からの研究者も参加する論文発表会へ出席している。


この行動が、感染拡大にとって極めて重要な意味を持つことになる。

FMウイルスは、感染成立から通常18~36時間程度で、他者への感染能力を獲得する。


つまり、研究員たちは発症前であっても、すでに周囲の人間へウイルスを広げる可能性があった。


しかも、FMウイルスの主な感染経路は空気感染および飛沫感染である。

感染者と直接接触していなくても、同じ空間の空気を吸い込むことで感染が成立する危険性が存在する。


研究員たちが立ち寄った場所には、それぞれ異なる人々が集まっていた。

さらに、論文発表会には海外からの研究者も参加していた。


これらの人々の移動が、後にFMウイルスを国境の外へと広げる要因の一つとなったのである。

感染者自身がまだ病気を自覚していない段階で、ウイルスはすでに社会の中へ入り込んでいた。






挿絵(By みてみん)

6.2036年1月10日 ― 最初の発症とCDCへの通報

1月10日。

フォートマッコイ地下研究施設でFMウイルスに曝露した研究員たちに、体調の悪化が現れ始めた。


感染から4日目にあたるこの日、研究員たちは発症し、病院を受診した。

診察および検査の結果、未知のRNAウイルスが検出された。


通常の感染症とは異なる病原体の存在が確認されたことを受け、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)へ通報が行われた。


しかし、この時点で感染拡大はすでに始まっていた。

研究員たちが受診した病院内でも感染が発生し、CDCが現地へ到着した時点では、すでに地域感染が確認される状況となっていた。


研究施設での最初の曝露から、わずか4日後の出来事である。


ここで大きな問題となったのが、発症前から他者へ感染を広げるというFMウイルスの性質だった。

症状が現れた患者を確認できても、すでに感染している無症状の人間をすべて特定するのは不可能であった。


そのため、感染が確認された時点で、ウイルスがどこまで広がっているのかを正確に把握することは極めて困難だった。


CDCへの通報は行われた。

しかし、人類がFMウイルスの存在を認識したときには、すでに地域社会での感染拡大が進行していたのである。






挿絵(By みてみん)

7.2036年2月 ― 国境を越えた感染拡大

2036年2月。

FMウイルスの感染拡大は、アメリカ国内だけの問題ではなくなっていた。


論文発表会に参加していた海外研究者たちが帰国し、各国で感染が確認されるようになった。

さらに、航空機や船舶などの国際交通網を通じて、感染は国境を越えて拡大していく。


その結果、複数の国で同時多発的に感染拡大が発生する事態となった。

ある地域で感染が確認された時点では、すでに別の地域でも新たな感染が成立している可能性があり、各国は国内の感染状況を把握すると同時に、国外からの感染者の流入にも対応しなければならなかった。


しかし、航空機や船舶によって世界中が結ばれている現代社会では、人の移動を完全に制御することは容易ではなかった。


アメリカでは戒厳令が敷かれ、世界保健機関(WHO)も緊急声明を発表した。

この時点で、FMウイルスは一国の感染症対策だけでは対処できない、世界規模の脅威となっていた。


人類を結びつけていた交通網が、皮肉にもウイルスを世界中へ広げる経路となったのである。






挿絵(By みてみん)

8.2036年3月 ― 世界的な統制の崩壊

2036年3月。

FMウイルスの感染は、世界の主要都市へと拡大した。


各国では感染拡大を抑えるため、移動制限や都市封鎖などの措置が開始された。

しかし、すでに都市内部で感染が広がっている場合には、外部との往来を制限するだけで感染拡大を阻止することは困難だった。


さらに、感染者の精神変容が進行するにつれて、攻撃性の増加による暴力的な行動も問題となっていた。


世界各地では感染拡大に対する不安が高まり、パニックや暴動が発生するようになった。

航空網は停止し、国際的な人の移動は大きく制限されることとなった。


さらに、世界経済にも深刻な影響が及び、株式市場は暴落した。

感染拡大を抑えるための措置が続けられる一方で、交通、経済、治安などの社会機能は次々と打撃を受けていった。


こうしてFMウイルスによる危機は、単なる感染症の流行から、社会全体の統制能力を失わせる危機へと変化していったのである。






挿絵(By みてみん)

9.2036年4月 ― 軍事介入と防衛線の崩壊

2036年4月。

世界各地では暴動が多発し、各国政府は治安維持や感染拡大への対応のため、軍や警察を投入するようになった。


しかし、社会機能の悪化は止まらなかった。


感染者の増加によって医療体制は崩壊し、物流網も停止していく。

さらに、食料供給網にも異常が発生し、人々の生活を維持するための物資が正常に届かなくなっていった。


この時期、感染者への対応では、もう一つの重大な問題が表面化していた。

それが、感染者の身体能力が時間の経過とともに変化することである。


発症初期の感染者は、高熱や嘔吐、強い倦怠感などの影響によって運動能力が著しく低下している。

歩行速度は遅く、短時間の突発的な行動を除けば、素早く移動することは困難な状態にある。


そのため、一部の地域では、軍や警察による感染者の封じ込めに成功していた。

しかし、FMウイルスによる身体変異は、発症初期の状態で止まるわけではない。


発症から約2週間が経過すると、感染者の筋肉の再構築が進み、歩行速度や瞬発力が徐々に向上していく。

この身体能力の変化によって、それまで封じ込めに成功していた地域でも、防衛線の突破が相次ぐようになった。


軍や警察は、感染拡大への対応だけでなく、身体能力の向上した感染者にも対処しなければならなくなったのである。

さらに、感染者の数が増えるほど、封鎖地域の維持や市民の保護に必要な負担も増大していった。


一方で、医療や物流などの社会機能はすでに深刻な打撃を受けていた。

感染者の能力が増大するのとは対照的に、人間社会が持つ対応能力は徐々に低下していったのである。






挿絵(By みてみん)

10.2036年5~6月 ― 国家機能の停止と世界崩壊

2036年5月。

FMパンデミックの発端となったアメリカでは、政府機能が停止する事態となった。


通信インフラも崩壊し、主要都市の放棄が始まった。

それまで国家を支えていた行政機能や通信網は、感染拡大と社会秩序の崩壊によって、正常に機能することが困難となっていた。


さらに、世界各国でも同様の危機が進行していた。

感染者の増加に加え、医療体制の崩壊、物流の停止、食料供給の混乱、治安の悪化など、複数の問題が同時に発生していたのである。


そして、2036年6月。

世界の主要国の多くが崩壊し、国家間の連携も失われた。

国際物流は完全に停止し、各国を結びつけていた経済活動や物資の供給体制は機能しなくなった。


行政や治安維持の仕組みが失われた地域では、無政府状態への移行が進んでいった。

国家による統制、交通網、通信網、医療機関、物流網。

現代文明を支えていたこれらの機能が、わずか数か月の間に次々と失われていったのである。


ただし、世界のすべての地域で、まったく同じ速度で社会が崩壊したわけではない。

感染の拡大状況や各国の対応には違いが存在し、国家機能を維持しながら感染拡大を防ごうとする地域も残されていた。


その一つが、日本である。






挿絵(By みてみん)

11.2036年7月 ― 日本が維持していた最後の防衛体制

2036年7月。

世界の主要国の多くが国家機能を失っていく中、日本は依然としてFMウイルスの大規模な感染拡大を防いでいた。


日本政府は入国禁止措置を維持し、海上保安庁による警戒や密入国の阻止、港湾の封鎖などを実施していた。

さらに、国内でも都市封鎖、道路封鎖、地域封鎖などの対策が進められていた。


また、この時期にはFMウイルスに対して自然耐性を持つ特殊赤血球保有者の存在が確認され、政府主導による保護も開始されていた。

世界各国が崩壊していく中でも、日本はこうした防衛体制を維持することで、大規模な感染拡大を防いでいたのである。


しかし、その状況も長くは続かなかった。


2036年8月3日。

日本列島を襲った超巨大地震によって、それまで維持されていた防衛体制は重大な危機に直面することになる。






挿絵(By みてみん)

◇FMパンデミックの世界史

FMウイルスの発見から、世界的な文明崩壊に至るまでの主要な出来事を整理すると、次のようになる。


1930年代 ― FMウイルスの発見

フォートマッコイ地下研究施設で未知のRNAウイルスを発見。極秘研究が開始される。


1940~1980年代 ― 生物兵器研究

動物実験から人体実験へ移行。身体能力の強化が確認されるが、理性を維持した制御に失敗する。


1991年 ― 研究計画の中止

冷戦終結後、研究施設が実験資料や感染動物とともに封鎖される。


2036年1月6日 ― 封印の解除

研究員たちがフォートマッコイ地下研究施設を調査。封鎖壁を撤去し、FMウイルスに曝露する。


2036年1月8日 ― 市街地への感染拡大

感染した研究員たちが市街地へ戻り、スーパー、ホテル、海外研究者も参加する論文発表会へ立ち寄る。


2036年1月10日 ― 発症とCDCへの通報

研究員たちが発症。未知のRNAウイルスが検出されるが、すでに病院内感染と地域感染が発生していた。


2036年2月 ― 国際感染拡大

感染が各国へ広がる。アメリカで戒厳令が敷かれ、WHOが緊急声明を発表する。


2036年3月 ― 世界的な統制崩壊

世界主要都市への感染拡大。航空網停止、株式市場暴落、都市封鎖、暴動が発生する。


2036年4月 ― 軍事介入と社会機能の悪化

軍や警察が投入される一方、医療や物流が崩壊。感染者の身体能力向上によって防衛線の突破が相次ぐ。


2036年5月 ― アメリカの国家機能停止

アメリカ政府の機能が停止。通信インフラが崩壊し、主要都市の放棄が始まる。


2036年6月 ― 世界的な文明崩壊

世界の主要国の多くが崩壊。国家間連携が消滅し、国際物流が完全に停止する。


2036年7月 ― 日本の最終防衛体制

入国禁止や各地の封鎖措置を維持。特殊赤血球保有者の確認と保護が開始される。


2036年8月3日 ― 日本を襲う超巨大地震

日本全国に広範囲な被害をもたらす超巨大地震が発生。日本の防衛体制が重大な危機に直面する。







◇人類文明は、なぜ崩壊したのか

FMウイルスによる世界的な文明崩壊は、一つの出来事によって引き起こされたものではない。

発症前から他者へ感染を広げる性質と、空気感染による極めて高い感染力。


時間の経過とともに身体能力を向上させ、理性を失っていく感染者たち。

そして、感染拡大によって引き起こされた医療、物流、経済、治安などの社会機能の崩壊。


これらの問題が連鎖的に発生したことで、各国の対応能力は次第に限界へと達していった。

FMウイルスは、人類を単に病死させるのではなく、社会を支えていた人々を感染者へと変え、文明そのものを維持できない状態へと追い込んだのである。


しかし、2036年7月の時点でも、すべての国が崩壊したわけではなかった。

その一つが、日本である。


世界的なパンデミックを防ぎ続けていた日本に、2036年8月3日、新たな危機が訪れることになる。

次は、超巨大地震の発生から、日本社会が崩壊へと向かっていく過程を詳しく解説する。


挿絵(By みてみん)

■あとがきコーナー

今回は、FMパンデミックが始まった「2036年1月3日」という日付について、ちょっとした裏話を紹介したいと思います。


実は、この日付にはある言葉が隠されています。

それが「ZOMBIE(ゾンビ)」です。

どういうことかというと、アルファベットを少し強引に数字へ置き換えてみるのです。


Z → 2

O → 0

M → 3

B → 6

I → 1

E → 3


「Z」は「2」、「O」は「0」、「M」は「3」を横に倒したイメージ。「B」は小文字の「b」にして「6」に見立て、「I」は「1」、そして「E」は「3」をひっくり返したイメージです。

かなり強引な部分もありますが、そこはご愛嬌ということで(笑)。


こうして並べると、

「203613」

という数字になります。


これを年月日に区切ると……。

「2036年1月3日」


そうです!

FMウイルスが封印されていた研究施設が開かれ、人類崩壊の引き金が引かれた日付になるわけです。

つまり、世界が崩壊するきっかけとなった日付は、「ZOMBIE」という言葉から考えたものでした。


ちなみに、『Still Alive』は、もともとゾンビ系の物語として構想していました。

その頃に考えたのが、この「ZOMBIE」という言葉を使った日付の仕掛けです。


しかし、感染者の身体構造や生態を考えていくうちに、単なるゾンビとは異なる存在になっていきました。


現在の『Still Alive』に登場する感染者は、死んだ人間が蘇った存在ではありません。

FMウイルスによって、生きたまま身体や脳を変異させられた人間です。


つまり、「2036年1月3日」という日付は、もともとゾンビ系の作品を作ろうとしていた頃の名残というわけです(笑)。

作品の設定は大きく変わりましたが、この日付だけは当初のアイディアをそのまま残しました。


こうして振り返ると、物語の始まりの日付には、『Still Alive』という作品が生まれた頃の痕跡が残っているんですね。


おそらく、何も知らずに「2036年1月3日」という日付を見ても、そこに「ZOMBIE」が隠されているとは気づかないでしょう。

もし気づいた方がいたら、相当な観察力の持ち主だと思います(笑)。


というわけで、今回は物語の始まりの日付に隠された、ちょっとした裏話でした。

それでは、今回のあとがきはこの辺で!

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