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自分で創った世界に転生しました  作者: TEL
魔法アカデミー編

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魔法戦

 四年生の暑節、研究室で魔法の実験をしている時だった。

 バタバタバタバタ!ダァン!

 部屋の扉がぶち破られ、扉をぶち破った者から一言。


「ウル!俺と魔法戦で勝負だ!!!」


 どんだけ遠くに居る人に話しかけてるんですかってくらいの声量で、彼はそう言った。

 一年生の時の魔塔の件以来関わっていなかったラトゥーニ君だ。ほとんど三年ぶりだと言うのに、なんか、すごい、うん、態度が凄いね。


「何故急に魔法戦?てか、俺の部屋の扉……」

「単位取得と単純にお前と勝負をしたいからだ!」

「えぇ……」


 こちらに一切メリットがない提案だ。何故なら今年分の単位を私は取得し終わっている。論文を三回提出し、その内容を魔塔が気に入ったため、既に単位を取得し終わってしまったのだ。

 三枚ともそこまで大した内容ではなかったのだが。


「時間は明日の四時から、場所はアカデミーが管理している森だ!許可は既に取ってある。逃げるなよ?」

「俺側にメリットがないんだが」

「じゃ、明日待ってるからな!」

「って、おい!」


 言うだけ言ってどこかへ行ってしまった。てか扉直せよ。

 行きたくは無いのだが、アカデミー側にもう通達されているだろうし、逃げたと思われそうで嫌なので行くしかないのだろう。

 面倒だと思いながら扉を修復しているともう一人お客が来た。


「師匠、おっきい音がしましたけど、何かあったんですか?」


 そう言って修復中の扉の後ろから現れたのはグレドである。彼は二年生から特待生になり、私の隣の研究室を渡された。

 ちなみに師匠と呼んでいるが弟子ではない。勝手にそう呼んでるだけだ。辞めろと言っても辞めないので諦めている。


「おっきい音は今直している扉が壊された音だよ。それと魔法戦をすることになった」

「え?何故です?」

「なんででしょうね」




 そして翌日の夕方四時、言われた通り森に来たのだが。ここに来る前にグレドから、アカデミー内でこの魔法戦の映像が映し出されると聞いた。思ったより大事になっている。

 魔法戦は相手が降参するか相手の魔力が無くなったら勝ちとなる。与えられたダメージ分だけ魔力が減る。もちろん魔力を使っても減るのでどう使うかが大切だ。

 魔力が多い方が勝つに決まってると思われがちだがそうでもない。最小限の魔力で、高い火力を出せば低い方が勝つ事も普通にある。技術と技術のぶつけ合いだ。どちらがより優れているかを競う。

 本来、魔法戦ではスキルが禁止されているが今回は固有スキル以外なら使っていいらしい。相手の魔法だけでなく、スキルにも警戒しないといけないので今回の魔法戦はかなり高度な戦いとなるだろう。


「で、なんで居るんですか?魔塔主様、テイラーさん」

「そりゃ最速特待生二人が魔法戦するって聞いたら、いてもたってもいられないでしょ」

「お前の魔法を直接見てみたくてな」

「はぁ、ここまで大々的に見せ物になってしまったら、即終了出来ないじゃないか」

「へぇ?即終了できる手段があったの?」

「まぁ、一応は」

「別にやってくれたっていいよ?」

「いや、アカデミー生も見てるなら、多少は面白い物にしないと。彼らに有意義な時間だったと思わせたいしね」


 二人と雑談していると遠くからこちらに歩いてくる人影が見えた。ラトゥーニ君である。


「ちゃんと逃げずに来たみたいだな」

「君こそ、呼び出しておいて遅いじゃないか」

「ちょっと色々な。準備はいいな?」

「あぁもちろん」

「なら、始めるぞ」


 そう言われ、決められたスタート位置に移動する。魔塔から遊びに来た二人も上空に飛んで行った。上から観戦するつもりなのだろう。

 お互いに開始位置は分かっていない。開始の合図があるまで、魔法は禁じられているので探知することはまだ出来ない。

 しばらくして、お互いが準備出来たことを観戦用の水晶から確認した監督教諭により開始の合図が出された。


「それでは、始め!」


 開始の合図と共に探知魔法を起動させる。今回の魔法戦の会場は直径約五十メートルの円状。普通はお互いの真正面に立ち、開けた場所で行われる魔法戦だが、今回は開始位置も分からず場所も森。

 つまり、先に見つけた方が有利。探知魔法は範囲を広げるほど魔力反応も大きくなる為、自分の居場所もバレやすいが、私は魔力を殆ど出さずに広範囲の探知魔法が使えるので恐らく有利。

 だが、相手の力量は一切分からないので油断はしない。別にこのくらいは練習すれば誰でもできるので、相手も同じように探知魔法を発動できる可能性もあるのだ。


(見つけた)


 相手はまだこちらに気づいていなさそうなので、飛翔魔法で木の上に飛び移る。そのまま木を移動し、相手に近づく。遠距離魔法の射程に入った所で、相手の周りに雷の矢を二十本程出現させ、一気に放つ。


(防ぐ時間はほとんどなかった。正面からのは防げても、後ろのものまでは完璧に防げていないと思うが)


 次の瞬間、魔力弾がこちらに飛んでくる。位置がバレたのだ。魔力弾を避け、飛行魔法を使う。相手も飛行魔法を使い、距離を取った。

 長距離魔法の射程範囲外に行かれたのだ。そして、魔力弾が飛んできたと言うことは彼が使っているのは……


(銃の魔道具か!)


 銃、それは最近南大陸で開発されたもので、鉛を使った実弾が発射されるただの銃と、魔力を流し込むことで魔力弾が発射される魔道具の銃がある。

 魔道具の場合、射程はただの銃より長くそして、


(長距離魔法の射程よりも長い)


 距離を取られればこちらが不利だ。飛行魔法で魔力弾を避けながら距離を詰める。銃を使っているのなら、長距離戦ではなく近距離戦に持ち込むべきだ。

 相手は後方に、こちらは前方に進むためスピードはこちらの方が速く、距離を詰めるのは簡単だった。

 すぐにでも攻撃をしたかったが、彼のスキルが分からないため近距離で攻撃はしたくない。だがしかしこのままではやられっぱなしになってしまうので、そういう訳にも行かず、彼の手を狙った。

 狙いはもちろん魔道具。手放させるか、破壊するかだが、銃の魔道具なんて貴重な物を流石に破壊する訳にもいかないので手放させるしかない。

 彼の手に向けて雷の矢を放つが流石に避けられる。その間にも魔力弾が飛んでくるので、結界で弾いたり避けたりしながら、彼との距離を保つ。

 こうなったら……


創造(クリエイティブ)交換(トレード)


 自分の手に見様見真似の銃を創る。もちろん魔道具としての機能はない。そして間髪入れずに彼の手元のちゃんとした銃の魔道具と交換する。

 交換した銃の魔道具を転移魔法で魔法戦エリア外に飛ばし、偽物の銃も彼の手から消した。

 これで遠距離の射程を気にせずに済む。そう思ったのだが、


「っ!」


 彼の手に銃の魔道具が戻ってくる。物を自分の元へ転移させるには、その物の座標が分かってないと出来ない。あの銃に追跡魔法はかかっていなかったので、彼が転移魔法の類で銃を取り戻す事は出来ない。

 となれば、


(スキルか!)


「俺の先天スキルの一つ、集合(アグリデーション)。俺の物は全て俺の元へ帰ってくる。」

「なるほど、その銃をいくら離しても無駄だと言うことだ」

「その通り。お前がスキルを二個使っても、俺のスキル一個でそれは無意味になる。だから、俺の方が強いんだ!」

「何故そこまで敵対されるのか分からないよ。いい加減理由を説明して欲しいところだ」

「これが終わったら教えてやるよ。俺とお前の共通点をな」

「共通点?」

「お喋りはここまでだ」


 そう言って彼はまた魔力弾を乱射し始めた。流石にまずいと思い、一度転移で離れた場所に行く。

 立て直しだ。


ウルは最初は自分の事を僕と言っていましたが、男のふりをしているうちに前世の感覚で一人称が俺に変わりました。

長くなったので続きます!すみません!

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