北の守護者
北大陸、険しい山と厳しい寒さで人族が住むにはあまり向いておらず、7割が魔族、2割悪魔族、残り1割は屈強な人族が住む大陸。そんな圧倒的に戦力が高い大陸を守るのは、現北の守護者の獣神、四守護者の中で1番武術を得意とする1番の若手である。
「今日からお前の武術の師はこやつにやって貰うからせいぜい励むんじゃぞ。」
「はい!?なんでですか!?」
いつも通り修行のため師匠の家に来たら、師匠の客人がおりそのまま一緒にお茶を飲んでいたのだが、いきなり師匠が客人を指差しながらそんなことを言ってきたのだ。
「そもそもこの方はどちら様ですか?」
「あぁ、紹介しとらんかったな。こやつはわしの同僚、現北大陸の守護者の獣神、キファテッドじゃ。」
「え、ええええええええええええ!?」
(いやいやいやいや、何普通に紹介してくれちゃってんこの人!?北の守護者っていくら師匠の同僚でも、そんなほいほい守護者に会っていいもんじゃないでしょ!
っていうか何?今この人、この方をお前の師匠にするって言った?何を言ってるの?私の師匠は貴方でしょ!?あと普通に、守護者から武術習うとか怖いよ!せめて普通の師匠がいいよおぉぉぉぉぉ)
「どういう事ですか、私の師匠は貴方の筈ですが?」
「わしの種族を覚えておるか?」
「……竜族ですよね。」
「そうじゃ。竜族は少々特殊な武術を使うからのう、お前に武術をわしは教えてやれんのじゃ。それにわし武術苦手だし。」
「だからって代わりに同僚紹介する守護者が何処にいるんですか!お忙しいでしょう、北の守護者様も!」
「うるさい弟子じゃのう、本人が良いと言ってるから良いではないか。」
そんな私と師匠の言い合いの間に入るように、お茶を飲みながら聞いていたであろう北の守護者様が口を開いた。
「別に俺は本当にいいと思ってるよ?知っての通り北大陸は戦力が高し、魔族が多いからね。俺の仕事と言えば、邪神討伐に自然異世界転移ゲートの対応、後は凶暴化魔族の鎮圧くらいで他の守護者達より仕事が少ないからね。暇してるんだ。」
その説明を私は目をぱちぱちしながら聞いていた。
「それに、俺も将来弟子をとる時に教えた経験があった方が何かと便利だしね。」
「そういうことじゃ、諦めろウル。お前ももう8歳だし、いい頃合いじゃろ。」
それってつまり練習台になれってこと?
「ちなみに師匠命令じゃから拒否権は無いぞ。」
ふっざけんなよクソ師匠ぉぉぉぉぉぉ!
邪神やイースアースに関してはまた後々出てくる時詳しい説明をはさみますので今は聞き流して貰って構いません。




