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自分で創った世界に転生しました  作者: TEL
貴族学園編

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【おまけ】第二王子視点

 その日下町に居たのは、噂で聞いた屋台に行くためだった。約束の勉強会は昼過ぎからだし、昼御飯ついでにたまたま居ただけだ。

 服もそれっぽい物を着て、耳も変身魔法で隠していたので自分の素性が分かることはないと思い、探知魔法はしていなかった。

 だからだろう、襲撃に気が付かなかったのは。急に現れたウルにものすごく驚いたのは。


「ウ、ウル!?」

「何者だ貴様!何故この方を狙った?」


(狙う?僕が狙われていたから、ウルは助けに来てくれたのか?それより…)


 目の前にいる暗殺者と思わしき人物より、彼女の使った空間魔法の痕跡が気になってしょうがなかった。


(すごい、魔法でここまでの正確さが出せるなんて。魔術は術式計算により、いくらでも正確に出来るが魔法は想像力と感覚のみで使う。一体どれ程の想像力があればこんなにも正確な魔法が使えるのだろう。)


 転移魔法を簡単に使う彼女だが、魔術でなく魔法の転移は相当難易度が高い。転移先を思い浮かべている時に、少しでも別の考えが過ぎれば失敗する。

 しかも彼女の魔力はほとんど減っていない。空間魔法は中々に魔力を消費する魔法だ。それなのに彼女の魔力の輝きは依然として美しい。

 前に彼女が大きな魔法を使った後であろう姿を見たことがあるが、彼女の魔力の輝きはいつもより失われていた。

 普通魔力が減ればそのまま身体の周りを覆っているオーラの様なものが縮んで見えるのだが、彼女はオーラの大きさは変わらず、輝きだけが変わった。


(どうして彼女だけこうも他の者と魔力の見え方が違うのだろう。気になる、もっと彼女が魔法を使う姿を見たい。そしてあわよくば彼女の魔力暴走による後遺症も……)




 彼女は下町での一件以来、僕の前で魔法を使うのを躊躇わなくなった。一度見たのだから、一度も二度も変わらないらしい。

 彼女の魔法が見れる機会が増えたのは純粋に嬉しい。彼女の魔法の使い方からは得られる知識が多い。

 学園に入学してから初めての長期休暇で一時帰国した時は彼女のスキルも見られた。しかも固有スキルの共有まで!

 彼女が魔力行使する姿はとても美しい。

 一体どうしてここまで自分が彼女に固執しているのか分からない。けれど、もっと彼女のそばに居たいと思う。

 学園を卒業してから会う機会は減ってしまったけれど、きっと前よりは避けられないはずだから。

 次に会うのが楽しみだ。

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