表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分で創った世界に転生しました  作者: TEL
貴族学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/38

師として

師匠ことスヴィン視点です

 弟子と出会ったのは偶然だった。その日は世界樹の定期点検の日で、たまたまフィーナル大森林に居た。

 世界樹の点検を終え、帰ろうとした時フォッツの方から妙な魔力反応があり、寄ってみただけだった。

 魔力反応が出ている近くに寄ってみたら、魔力暴走だと分かった。暴走が止まる気配が無いので止めに入ったら、自分の中にある龍神の神格が一瞬だが反応したのが分かった。

 神格が反応するのは神格の適合者、守護者の器のみ。だから、魔力暴走を起こしたたった二歳の子供をそのまま弟子としてとったのだ。子供の暴走の後遺症を抑える術式を作るという交換条件で。


 その子供の名前はユトゥールと言うらしい。みなにはウルと呼ばれていたので、自分もそう呼んだ。

 ウルは魔法への理解度が高かった。五、六歳児が簡単に魔法を使えるのは稀な事だが、ウルはそれをやってのけた。魔法は魔術と違い想像力の世界。想像力が豊かなのだろうと結論付けたが、どうにもそれだけには思えなかった。

 まるで魔法をずっと使ってきた者の使い方だ。実力はあるが、身体が追いついていないようにも見えた。だが、それについて詮索はしなかった。自分の弟子として自分の後を継いでくれれば何でもいい。

 それから同僚にウルの近接戦闘の師匠役を頼み、ウルは強く育った。

 しばらく貴族学園に行くため、修行が出来ないと言っていたが、それは仕方ないし帰ってきてから残りの事は詰め込めばいいと思っていた。そう、思っていたのだが…


「あのバカ弟子は一体何処へ消えたというのだ!」


 学園を卒業した後、ウルに会ったのは一度だけ。帰国当日に魔法士の資格の事を話して以来姿が見えない。

 ウルの魔力を追おうとしたが、途中で弾かれたのだ。ウルの親に居場所を聞き、その周辺をずっと探しているのだが見当たらない。湖の近くに研究室があると言っていたが、そもそも建物なんて無い。

 嘘の居場所を教えたとは思えないので、恐らくウルが何かしらやっているのだろう。


「おのれ…あのサボり魔め、わしの目を欺く程の隠蔽魔法を使えるようになったとは……次会った時褒めてやらんとな」


 そう、師として弟子の成長は喜ばしい事だ。知らないところで上達していたのなら、褒めてやらねばなるまい。奴が見たがっていた雷魔法を目の前で披露してやろう。それか、直接食らわせてやった方が嬉しいだろうか?

 次弟子に会うのを楽しみにしていると、遠くに人影が見えた。急いでその人影を追う。



「そこの獣人族!すまないが少し良いか?」

「…!はい、なんでしょう」



 急にこんな森の中で声を掛けたため少し驚かせてしまったらしい、申し訳ない。だけど何か知っている可能性もあるため追いかけさせてもらった。


「この辺に住む森人族の研究室を知らないか?」

「研究室に、森人族?それってウルさんの事ですか?」

「知っておるのか!」

「えぇ、まぁ」

「悪いが連れて行ってくれんか?ウルの知り合いなんじゃが、迷ってしまって」

「なるほど。なら私、今から帰るところでしたので一緒に行きましょうか」

「悪いな。わしの名はスヴィンと言う、ウルの昔からの知り合いじゃ」

「私はリアリルです。この前ウルさんに助けて貰って、そのまま一緒に暮らしています」


 そう言ってリアリルと名乗った彼女について行く。

 しばらく歩いて、彼女は湖の近くの何も無い空間に手を伸ばす。すると彼女が扉を開けた瞬間だろうか、目の前に建物が現れる。


「おかえり、リアリル。頼んだものは取ってきてくれたか…い…、し、し、し、ししししし師匠!?」


 こちらに気づいたウルは椅子から飛び上がり、扉の方へ来る。そして扉のノブを掴み、リアリルという子を中に入れ、扉を思いっきり閉めようとする。

 すかさず扉に手をかけ、閉めさせまいと力を入れる。壊れないかの心配はしていない。


「どっ、どどどどどうしてし、師匠がこここここここに!?」

「お前を探して以外にあると思うか?」

「な、なんでリリーと一緒に!?師匠にバレないように師匠専用の隠蔽結界張ってたのに…」

「なるほど、道理で探しても見つからん訳じゃな。すごいじゃないかウル、専用の隠蔽魔法を張れるだなんて。そうだ師匠がご褒美にお前が見たがっていた雷魔法を使ってやろう」

「おおおち、落ち着いてください、師匠。今は、別に、魔法は、大丈夫かなぁって」

「問答無用」

「がぁッ!」


 ウルに雷魔法を食らわせ、扉一枚での攻防は終わった。そのやり取りをウルの後ろから見ていた彼女は唖然としているが、お構い無しにぶっ倒れた弟子を担ぎ中に入る。


「リアリルと、言ったな?安心せよ、わしは正真正銘こやつの師匠じゃ。そしてお主に危害を加える気はない。だからそうびびらんでくれ」

「は、はい」


 担いでた弟子をその辺の床に投げ捨て、ソファに座り、怯えさせてしまった彼女にそう声をかける。


(後三十秒して起きんかったら水をぶっかければ起きるだろう)

学園編は一旦ここで区切ります!どこまで学園編に入れようか迷ったんですけど、一旦ここまでとします!

次と次の次のお話はおまけになります。おまけの二話後魔法アカデミー編に移ろうと思います!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ