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自分で創った世界に転生しました  作者: TEL
貴族学園編

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異常

 炎孤討伐が終わり、皆で帰路についていた。移動中、何があったのかの説明を姉上から受けていた。


「二週間程前から炎孤の目撃情報が増えていてね、そもそも炎孤は浅い所には出てこないでしょ?それで探索隊が派遣されたんだけど、攻撃を受けて帰ってきたの。探索隊の報告で炎孤の大量発生と凶暴化炎孤の発見が報告されて、その後どんどん人的被害も増えちゃって、核化許可が四日前に降りたの。そして私達は四日間炎孤の捜索と討伐をしてたってわけ」

「なるほど、ちなみに二週間前の時点で空魔は乱れていたんですか?」

「いいえ、乱れ始めたのは三日前よ」

「三日前?」

「そう、もうそこから最悪。魔法がまともに使えないし、急に炎孤が出てくるし。負傷者多数。探知出来ないせいでどこから襲われるかわかったもんじゃなかったの」

「うわぁ、最悪」

「やっぱりウルの早起きはこれの予兆だったか」

「ウルの早起きは危険だね」

「おい、お前ら。そもそもお前らが縁起でもないこと言うからだろ?」


(だけど、今回のは明らかにおかしい。炎孤がこんな森の浅い場所に出てきたのもそうだが、凶暴化の重なり、炎孤の集団、空魔の乱れ方。炎孤はせいぜい二、三体でしか群れない、今回は十体以上居た。何か人為的な物を感じる。何もないといいが。)


「って、聞いてる?ウル」

「え?なんて?」


 考え事に浸っている間に話が進んでいたらしい。何も聞いていなかった。


「だーかーらー、核化した炎孤の再生、ウルも手伝ってって話」

「あぁ、それはもちろん。でもさっきの場所の空魔の乱れ、ほっといていいのですか?」

「もう、何も聞いてないじゃない。自然に戻るはずだから大丈夫ってさっき話してたでしょ」

「すみません、少し考え事をしていて…」

「まぁ、仕方ないか。帰ってきて早々あんな事に巻き込んじゃったし」




 色んなことを話しながらフォッツに着き、それぞれ家に帰った。部屋でのんびりしていると、扉がノックされる。


「どうぞ」

「ごめんウル、ゆっくりしたいだろうけど父様が呼んでる」

「父上が?」

「うん、私と一緒に来いって」

「わかりました」


 父に呼び出され、姉と一緒に父の書斎へ向かっていた。


「そういえばウル、この剣返すよ。ずっと持ってたや」

「いえ、それは元々姉上にと買ったものです。なのでそのままあげます。本来誕生日に渡す予定でしたので、当日何も渡せなくなってしまいましたけど」

「え!?本当!?いいの?この剣すごい使いやすくて、どこで買ったのか聞こうとしてたんだけど」

「姉上へのプレゼントです、お受け取りください」

「わぁー!ありがとう!ウル」

「リア、声が大きい。部屋まで丸聞こえだ」

「父様」

「父上」


 もうすぐで書斎に着くという所で父上が扉を開けて待っていた。私達は部屋に入りソファに腰掛ける。


「悪いなウル、帰ってきたばかりなのに呼び出して」

「いえ、大丈夫です」

「私も討伐から帰ってきたばかりなんですが、父様!」

「そうだったな」

「雑じゃないですか!?」

「それで、呼び出した理由なんだが今回の炎孤についてだ」

「あぁ、再生の手伝いの話ならもう聞いてますよ」

「いや、それもあるが本題は違う。今回の件二人はどう思った?」

「正直に申し上げてよろしいのでしょうか」

「あぁ、現場にいた二人の意見を聞きたい」

「……」


 私は少し考える。ここで人為的だと思いますと言っていいのだろうか、何故か姉上も黙ってるし。だが、少しでも可能性があるなら先に言っておかねば、後から何かあってはいけない。そう結論付け私は口を開く。


「「人為的だと思います」」

「……!」


(姉上も同じ考えだった?だから迷っていたのか)


「わかった、ありがとう。……ウルは核再生の手伝いをしてくれるんだな?」

「えぇ、はい」

「そうか、また追って連絡する。二人とも今日はもう休みなさい」

「「はい」」


 二人で書斎を出る。歩きながら先程の話をする。


「姉上も人為的だと考えていたんですね」

「まぁ、あの場に四日も居ればね。ウルこそあの短時間でよくその考えが出てきたね」

「それ程までに異常でしたから」

「おそらく父様は陛下に報告して森への警戒態勢を強めるだろうね。後二年以上ウルがまともに居ないなんて、戦力が落ちちゃうよ」

「私がいないくらいで戦力は対して変わらないと思いますが。確かに心配ですね、何も無ければいいですが。フィーナル大森林は世界樹も精霊の里もありますし、様々な魔獣も住んでます、森に何かあれば……」

「まぁ、対策はするだろうしこれ以上考えても仕方ないね!嫌な考えは嫌な事を呼ぶだけだし、やめやめ!ウルの学園生活に支障をきたす訳にもいかないしね!」

「そうですね、それよりお腹がすきました」

「そろそろ夜ご飯の時間だね、先に食堂行って待ってようか」

「えぇ」




 夕食を食べ、風呂も終わらせ、部屋に戻りベッドでゴロゴロしながら私はまだ昼の一件を考えていた。

 人為的にしては人の魔力の気配がしなかった、しなかったといってもしっかり調べられた訳では無いのであくまで気配だけの話だ。

 あのおどろおどろしさも気になる。あれは瘴気ではないが汚染の類だ。空気を汚染して空魔を乱した?一体何故。空気の汚染は瘴気発生に繋がる、空魔が乱れるのとは少し違うので、汚染と乱れは別で起こしたものと考えるのが自然だ。


(空気を汚染して魔獣を凶暴化させ、凶暴化しなかった魔獣を空魔の乱れにより混乱させた?)


 魔獣や魔物の凶暴化は瘴気や体内に無理やり魔力を流し込まれることで起こる。今回は前者だろう。

 魔獣は体内に魔力が流れている、魔力が足りなくなったら空気中の魔力を吸うか、自分の中で生成される魔力で自然回復を待つ。それは他の魔法生物も同じ。

 魔力回復時に吸った魔力が汚染されていれば凶暴化してしまうんだが、凶暴化の原因は分かってもあんなに群れていた原因がわからない。


(もーわからん!考えるだけ時間の無駄か……寝よ)

フォッツや世界樹、精霊の里がある森の名前はフィーナル大森林です。やっとお名前が出せました!でも結局森という事が多いので今後もあまり出ないかもしれませんが……

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