表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自分で創った世界に転生しました  作者: TEL
貴族学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/40

冷めた肉は美味くない

 肉肉と言いまくっていたので夜飯は肉に決まり、私たちはステーキ屋に来た。


「げっ、」

「うわ、」


 店に入り、席に案内された後注文をし、雑談をしていたところに見飽きた顔が見えた。


「蛮族が群がってこの店に飯を食いに来るとは身の程を知れ。」

「店でまで絡んでくるような常識知らずに言われる筋合いは無いが?」

「貴様やはり剣術科では猫を被っていたな!」

「今更?」

「へぇーウル剣術科なんだ、魔法科に居ないから何選んだのかと思ってたよ。」

「言ってなかったか?」

「うん、聞いてなかった。」

「俺を無視するな!」

「え、まだ居たの?早く自分の席に戻りなよ。うるさい。お店の迷惑だよ?」

「チッ!お前らの飯に骨でも入ってればいいのに!」


(それ、こっちが良くても店的に大問題だろ。)


 イライラしながら野蛮人君は自分の席に戻った。


「最近こっちに来ないと思ってたらウルに絡んでたんだね。」

「選択実技が同じでな、毎回挑んでくる。」

「どうしてるの?」

「二、三回受けた後、剣を飛ばして終わり。」

「容赦ないな。」

「そんなことしてたんだね、ウル。」

「僕のせいでごめんよ。」

「別にロイのせいじゃないさ。それに、最近はなんか癇癪持ちのガキを相手してる気分だな。前ほどウザくない。」

「まぁ、確かに五歳児みたいな奴だな。」


 そんな雑談をしているうちに料理が運ばれた。熱々のステーキだ、美味そう。早速食べよう、冷めてしまっては勿体ないから。と言っても鉄板の上に乗ってるのでそう簡単には冷めないと思うが。

 食べようと一口に切り分けた時。


ガシャーン!


 嫌な音、嫌な予感。この店のガラスドアが蹴破られた音だ。普通に開けろよ。開けれないの?

 ドアの方を見てみると昼間の暗殺者と思われる奴とその仲間っぽい奴が四人居た。

 暗殺者というより賊だろう、こんな人目に付くところに来てるし。

 あいつの事は夜中に魔力残滓を辿って締め上げようとしていたんだがその必要は無さそうだ。

 騒ぎが起こった瞬間ロイにより、殿下の周りは結界が張られていた。早い、流石だ。素晴らしき仕事スピード。

 私は他の客が座ってる席と従業員の付近にも結界を張る、それはもう空気以外塵一つ入れない様に。折角のご飯を台無しにしない為。

 その間にアスが復元魔法でドアを直していた。こちらも素晴らしい仕事。

 周りの安全が確保出来たため、後はあの五人を締めるだけだ。任せて欲しい。アスが殿下に数学を教えていた間、ただ読書をしていた訳ではない。昼の事を反省して拘束魔術を覚えていたのだ。

 ということで、拘束して終わり。昼の奴の魔力自体は覚えていたのでそいつのフードを捲り一言。


「依頼者は?」

「……………」

「言わないか、この場で吐かせるには少し場所が適切じゃないね?いいよ、後でじっくり聞こうじゃないか。」


 そう言って彼らを私の部屋に送った。拘束魔術を解こうとしたり抜け出そうとしたりしたら電撃で気絶するように術を編んだので大丈夫だろう。

 さて、ご飯を食べよう。ものすごく多方面から視線を感じるが気にしない。


 ……冷たい、早く片付けたと思ったのに。冷たい肉は美味しくない。何故だ、何故暖かい肉を食おうとすると邪魔が入る……


「冷たい肉しか食えない宿命なのか……?」


 ちなみに私が奴らを拘束している間に殿下から二人共事情は聞いていたようで、昼の肉の事も聞いていたようで。


「可哀想。」

「不憫。」

「かわいそ。」


 と、哀れみの声が聞こえる。八つ当たりしてやろうか、今ものすごく機嫌が悪い。

 ちなみにこいつらは私が色々やってる間に食べ終わってる。食べるの早くない?食べながら魔法使ってたでしょ。ズルくない?食べ終わってたなら交代してくれても良かったのに。結局私は冷めた肉を食べた。


「さて、帰るよウル。」

「いつまで落ち込んでんだお前。」

「さっきのやつらから色々聞き出さないとだろう?お肉はいつでも食べられるよ。」

「黙れ。奴らの聞き取りは私がやる、お前らは後ろで記録取ってろ。手出すなよ?」

「……殺すなよ?お前。」

「殺しやしないさ、そんな生ぬるいことはしない。」


 三人揃って手を合わせている。誰に合わせているんだ?私の今日のお肉か?それとも私の心か?




 四人で私の部屋に向かった。案の定気絶している、解除か抜け出そうとしたのだろう。普通に叩き起す。


「って!なんだ!?」

「なんだじゃねぇよ、何寝てんだてめぇ。寝てる暇あるならとっとと依頼者はけやカス。」

「言うわけないだろ。」

「ふーん。あっそ、こっちは優しく聞いてやってんのに、それなりの手段取っていいってことだよね?その態度、分かってる?」

「やれるもんならやってみ、がはっ、」


 問答無用で腹に蹴りを入れた、よろけて横になったのでそのまま踏みつける。


「別にこっちはさ、お前の魔力を覚えてんだよね。お前魔力辿ってお前と接触した人物なんて割り出せるの、わかる?お前らにチャンス与えてやってんのにそんなに自分の罪を軽くするのが嫌?吐いたら多少は減刑されるのにね。それも分かんないくらい馬鹿なのかな?だからあんな所まで凸ってきたんだ、あの場で依頼されたから。」

「え?あの場で依頼されたってどういうことだよウル。」

「なんだお前ら分かってなかったのか?こいつらが入ってきた時微動だにしなかったやつが居ただろ。見てなかったか?」

「そんなやつ居たか?」

「さぁ、とりあえず魔法の展開しないとって思ってたから見てなかったかな。」

「お前らはもう少し視野を広く持った方がいい。喧嘩を売ってきた野蛮人があの場には居ただろ。」

「まさか……」



拘束までは確かに早かったのですが、ドアが壊されたことにより、風が入り肉が爆速で冷めました。可哀想ですね。ちなみにお店からの感謝でご飯は無料になりました。無料より温かい肉がいいとウルは言っていたそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ