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自分で創った世界に転生しました  作者: TEL
貴族学園編

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勉強会

 王子と転移魔法で学園の門の近くまで転移し、門に向かいながら私はずっと片手に持っていた串焼肉を急いで食べた。


「はぁ、折角の肉が冷めて硬くなってる。最悪だ。」

「ごめんねウル、今度いいお店で奢るよ。」

「結構です。ところで、殿下は何故あんなところに居たのですか?」

「下町に屋台があると噂で聞いてね、フォッツにはああいう場所はあまり無いから気になって。」

「気になって夢中になっていて、魔力探知もしていなかったと。」

「途中まではしていたんだよ?でも、大丈夫そうだから解除しちゃった。」

「解除しないでください。そもそも殿下の探知魔法は雑なんですよ。」


 探知魔法は魔法だ、故に魔力が放出される。敵を探知しようと魔法を使えば敵にもこちらの位置がバレる、そして相手の方が探知魔法が上手ければこちらは相手に気づかず逆に不利になることもある。結構難しい魔法なのだ。

 私が一番最初に師匠に覚えろと言われたのは探知魔法だ、自分の魔力放出を最低限に抑え、尚且つ広い範囲を見れるように訓練した。

 あれは大変だった。前世は自分の位置がバレるとかバレないとかすごいどうでもよかったので、広範囲探知するにはアホみたいに魔力をそのまま放出していたからなかなかに調節が難しかった。

 そして殿下が使う探知魔法も前世の私が使ってたような感じだ、とりあえず魔力めっちゃ出して探知範囲を広げる、ものすごく雑。

 一国の王子がそんなに存在感出すな。


「雑かぁ、ならウルが教えてよ。ウルの魔法は綺麗だから。」

「今は魔法より試験勉強です。時間もいい頃合いですしこのまま図書室へ向かいましょう。」

「今じゃなかったらいいの!?教えてくれるってこと!?」

「………嫌です。」




 思ったより予定が早く終わったのと、何故か王子が居てそのまま一緒に帰ったため時間に遅れることなく結局最初から勉強会に参加することになった。


「あれ?ウル、遅れるんじゃなかったのか?」

「まぁ色々とありまして。」

「そうか?まぁいい、始めるか。」

「じゃ防音魔法張ったから、声は席を立つ時以外気にしなくていい。」

「サンキュ、ウル。」


 そうして勉強会が始まった。始まったと言っても今はアスが教えているだけなので、私は本を読んでいるだけだ。




「うーん。」

「なんだ?俺の説明分かりずらかったか?」

「いや、そういう訳じゃないよ。応用の文章パターンは覚えられたしね、でもやっぱり、」

「やっぱり?」

「純粋に計算速度が低すぎる。時間内に解けるかなぁ。」

「まぁ、それは慣れだな。よし、じゃぁ今からは復習も兼ねて計算速度を上げるために問題を解いてもらおうか、こっからここまでだ。俺はその間ウルに生物学教えてもらおーっと。」

「お前が苦手なの生物学かよ、ほぼ森みたいな所に住んでるくせに。」

「そうさ!」

「そうさ!じゃねぇよ。」

「正確に言うと、魔法生物と普通生物の違いがよくわからん!」

「魔力持ってるか持ってないかの話だけだ。」

「でも見た目同じだろ!どっちが魔法生物でしょうって問題、俺一門も正解出来てねぇんだよ。」

「はぁ?嘘だろ、全然違うだろ。魔法生物の方が爪や牙が鋭かったり、角が生えてたり、核がそのまま出てるやつだって居るじゃねぇか。」

「爪や牙なんて分からねぇよ!」

「お前の目が節穴なだけだ。ていうか、お前魔法生物学もダメじゃねぇか。」

「いいや!見分けが出来ないだけで魔法生物の特徴やらは完璧に言える、でも普通生物の特徴や住んでいる場所は覚えれん!」

「なんでだよ!数学の公式と応用パターンは暗記できるんだろ!?」

「それとこれとは話が別だ。」

「はぁ!?」

「まぁでも確かに生物学は少し覚えずらい所があるよね。」

「「ロイ!」」

「やぁ、三人の姿が見えたから来ちゃった。試験勉強?」

「うん、まぁね。ロイもかい?」

「いや、僕は少し調べものをしに来ただけだよ。」

「暇なら手伝ってくれよロイ、こいつ無茶苦茶だ。」

「あ、あの実は僕も一番苦手なのが数学ってだけで、生物学もあまり得意ではないんだ。」

「………」

「急ぎの調べものじゃないし、ウルの魂が抜けちゃいそうだから僕も手伝うよ。」


 それから二人には生物学の基礎中の基礎から叩き込み、何とか勉強会は一日で終わった。




「いやぁ、すっかり夜だね。折角だしみんなでご飯でも食べに行くかい?」

「そうだな、奢ってもらわないと割に合わない。」

「でも外出届出すの面倒じゃないか?」

「いや、学園の管理内の敷地なら外出届は出さなくていいよ。」

「そうなのか?」

「あぁ、僕はよく外食するからねその辺は詳しい。」

「なら食べに行こうか。」


 そう言って四人で飯屋に向かった。向かう途中私はずっと肉を奢れと言いまくった。

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