表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
25/38

第十九章 親善試合 前編

大精霊祭 二日目


今日は、各種族の代表が集まって親善試合を行う日。種族の代表なので、負けると一族に泥を塗ることになる。


なのでみんな必死に力の強い者を連れてくる。


朝、私とエルはご飯を王城で頂いた後、その親善試合を見るために、闘技場を訪れていた。


「この場所に来ると、部活対抗魔法武術祭を思い出すね」


「あれは、テネレッツァ様にとっては苦い思い出でしょう」


「ははっ、確かに」


雑談をしながら、待っていると、大きなドラが鳴らされた。


「今年も、この日がやってまいりました。種族代表の親善試合です!」


観客席から歓声が巻き起こる。


「さあ、早速始めましょう!最初は、犬族代表インペルト対猫族代表サイドです!」


左から、がっちりとした体つきの大男が入ってきた。手には刃が潰されている大剣を持っていた。


対する、猫族は犬族より一回り小さく、武器も鞭である。見た感じでは犬族が勝ちそうだけど、どうなるかは始まってみないと分からない。


そんなことを私は考えていたのだけど、エルはもうすでに試合に夢中であった。


(エルって意外とこういうの好きなのかな)


エルの顔を見ながら考えていると、試合開始のドラが鳴らされた。


「手加減しないよ!鞭妓 双爪!」


「なんの!大剣妓 全霊斬!」


二人の技ぶつかり合い衝撃波が発生する。


その後もお互いに技を繰り出し合い、中々見ごたえのある戦いとなっていく。


五分五分の戦いが続いていき、最後には体力の差か、インペルトが勝ち残った。


「勝者 インペルト!」


犬族から拍手喝采が巻き起こる。



インペルトは気恥ずかしそうにしながら、倒れたサイドを抱え、会場を後にした。


「さあ、どんどんいきます!親善試合、2試合目!猪族代表ランド対狼族代表ルプス!」


左から、2mはありそうな巨体が現れた。武器はなく肉弾戦をする気の様である。右から入ってきた狼族もおなじぐらいの大男である。


「面白い試合が見れそうですね。テネレッツァ様。」


「いやいや、今日の試合は全部面白いでしょう?」


「エルって意外と脳筋?」


「ふふ、どうでしょう」


エルはいたずらっ子みたいな笑みを浮かべ、そう言ってきた。


そして、ドラが鳴り響き2試合目が始まった。


「さあ、殴り合おうではないか!ルプスよ!」


「望むところだ!ランド!」


ランドは突進し距離を詰め、ルプスに一撃を入れようとする。しかし、ルプスもそれをわかっているようで、サッと脇に避けた。


ドンッ!


鈍い音と共にランドが壁にめり込む、しかし当の本人はピンピンしており、壁には大きなへこみが出来ている。


「うわあ、あんなの当たったら、死んじゃうよ。」


「テネレッツァ様はあの程度では死にませんし、私が死なせませんよ。」


「確かにね」


私達が呑気な会話をしている横で、ランドたちは熾烈な殴り合いを繰り広げていた。


「おらおらおら!」


「なんの!狼拳 飛脚千狼!」


ルプスの技がランドに直撃し、勝負はついたかとみなが思った。


「お?勝ったのかな?」


私が試合を見ながらつぶやくと


「いいえ、まだですよ」


エルが試合を見ながら、私に言ってきた。


「は、ん、げ、き、じゃあ!!」


なんと、ランドが立ち上がり、強烈なタックルをルプスに食らわせた。


「そこまで、勝者、ランド!」


その一部始終を見ていた私は一つあることを思いついた。


(そうか、そういう魔法を作ってみよう)


また一つ、楽しみなことが増え、笑顔になるテネレッツァであった。


「ここで、一旦休憩といたします。午後は2時から。よろしくお願いします」






バングラス帝国 一室


「この程度でいいんですかい?ガンドラ様」


「ああ、構わん。たかが獣人。吹けば飛ぶような奴らばかりであろう」


「ですが、あそこには精霊もいまっせ」


「まとめて消せばよかろう。皇帝陛下がお望みなのは、あの大地のどこかにある「真実の秘宝」なのだから」


「了解いたしやした。必ずや成功させて見せましょう」


部下が去った後、ガンドラは机上の地図を見て不敵に笑った。


「さあ、始めよう!皇帝と「獄」に捧げる世界征服を!」




この選択が、吉と出るか凶とでるか、まだ誰も知らない

今回の章はいかがでしたか?

面白かったり改善点等があればぜひ感想欄で教えてください。

今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ