友情
~フェンリル王国・市街地〜昼
ナナミ「ねぇねぇフーラ」
フーラ「なにナナミ?」
ナナミ「お腹すいた!」
フーラ「ご飯食べて来てないの?」
ナナミ「食べてきたけどお腹すいた!」
フーラ「おやつの時間だもんね」
ナナミ「フーラはおやつ食べないの?」
フーラ「私は食べないかなーお母さんのお仕事手伝ってること多いし」
ナナミ「えぇー勿体ない」
フーラ「何で勿体ないの」
ナナミ「だって一日でおやつの時間って一回だけだよ?その分食べないともったいないじゃん!」
フーラ「ナナミらしい考え方だね」
ナナミ「そりゃナナミだからね!」
フーラ「じゃあそんなナナミに特別にフーラの秘密の場所を紹介するね」
フーラは先に走り出した。
ナナミ「えっ待ってよフーラ!」
~フェンリル王国・王国街外れ〜昼
ナナミ「うわぁー!綺麗」
フーラ「でしょ」
ナナミ「こんな所どうやって見つけたの?」
フーラ「前にお母さんと一緒に魔鉱石を貰いに行ったんだけど、帰る時にはぐれちゃって、それでたまたまこの場所を見つけたんだ・・・私の秘密の場所」
ナナミ「えっ!魔鉱石の帰りって王国街だよね!あそこってめっちゃ危険なんじゃ!ビリーおじさんが近づくなってうるさいもん」
フーラ「うん、でも問題なく帰れたし、まぁお母さんに怒られたけど・・・勝手にどこかに行くなって」
ナナミ「フーラのお母さん怒ったら怖そう・・・」
フーラ「ナナミが思っている以上に怖いかな・・・あっそうだナナミこの花」
ナナミ「ん?なになに?」
フーラ「この花蜜を吸えると思うよ」
ナナミ「えっ!ほんと!」
チューーーン
ナナミ「あまーい!」
フーラ「そうでしょう」
ナナミ「これも吸える?」
フーラ「これは・・・違うかな」
フーラ「こっちならいけるよ」
ナナミ「ありがとうフーラ!」
フーラ「私も」
チューーーン
ナナミ・フーラ「あまーい!」
2人は蜜を吸い続けた。
フーラ「どうだった?お腹は膨れないと思うけど」
ナナミ「美味しかった!」
フーラ「良かった、ナナミが元気になって」
ナナミ「え?」
フーラ「ナナミ今日あったときから元気なさそうだったから、いつもの魔術ショーもなかったし」
ナナミ「・・・へへへバレてたんだ」
ナナミ「昨日ね任務で失敗して、みんなに迷惑かけちゃったの、ナナミが調子にのったせいで・・・アンお兄ちゃんを怪我させて」
フーラ「・・・」
ナナミ「それで自信をなくしてナナおねえちゃんに会うのが怖くてフーラの所にきて・・・それで・・・それで・・・」
フーラ「ナナミはすごいよ」
ナナミ「えっ?」
フーラ「だって自分の間違いを分かってるもん!」
フーラ「お母さんがよく言ってるんだ、間違いを間違いと気付ける人はこの国には少ないって・・・この言葉の意味私にはよく分からないけど、ナナミは間違いを気付ける人だって分かるよ!」
ナナミ「フーラ・・・」
フーラ「だから間違ったことは次までに直せばいいんだよ!私も間違ったことがあればお母さんに謝るもん!」
フーラ「だから聞きに行こう!」
ナナミ「え?」
フーラ「ナナさんのところに!」
〜フェンリル王国郊外・ナナの家〜夕方
ナナ「とはいえビリーにはお見通しってところですかね・・・ん?
ナナミ「ちょっとフーラ待ってよ・・・」
ナナ「あらナナミにフーラ」
フーラ「こんにちはナナさん!」
ナナミ「フーラ早いよ・・・」
フーラ「ナナミが遅いよ」
ナナ「ナナミはもっと体力を付ける必要がありますね」
ナナミ「そんなぁ!!!」
ナナ「それよりナナミ」
ナナ「昨日は色々とありましたね、ビリーから話は聞いています」
ナナミ「ビリーおじさんが?」
ナナ「今日野暮用で訪ねてきたのでその時に」
ナナミ「ナナお姉ちゃん・・・」
フーラ「・・・」
ナナ「・・・あら」
ナナ「今日は泣かないのですか?」
ナナミ「な、」
フーラ「ふふ」
ナナ「いつもなら怖かったと言って」
ナナミ「ナナおねえちゃん!やめてよ!フーラがいる前で!」
ナナミ「今日はその・・・ナナおねえちゃんに間違いを聞きに来たの・・・」
ナナ「間違いですか」
ナナミ「うん」
ナナ「ナナミは昨日間違ったと?」
ナナミ「魔術が上手く使えなくてアンお兄ちゃんに怪我させちゃった」
ナナ「えぇ」
ナナミ「だからどうすれば良かったのかなって」
ナナは微笑んだ。
ナナ「変わりましたね、ナナミ」
ナナミ「え?」
ナナ「お友達のおかげかしら」
フーラ「へへ」
ナナ「ナナミはどうすれば良かったと思いますか?」
ナナミ「え?」
ナナ「難しいことを言いますが、抽象的な問題の答えを人に聞いても解決しない。自分で考え導き出した結論で初めて問題解決に進むと言えるでしょう。それでも解決出来るとは限らないですが・・・ですがさらにその上で助言を聞き前に進もうとすれば問題解決にさらに進むでしょう」
ナナミ「・・・難しい・・・」
フーラ「うん」
ナナミ「でもナナミはもう一度・・・」
ナナ「えぇ」
ナナミ「アンお兄ちゃんとビリーおじさんとジンおねえちゃんにちゃんとあやまりたい」
ナナミ「迷惑かけてごめんなさいって」
フーラ「ナナミ・・・」
ナナ「いいじゃないですかナナミ」
ナナは微笑んだ。
ナナ「じゃあ私からの助言です、覚悟はありますか?」
ナナミ「うん!」
ナナ「体力をつけましょう」
ナナミ「えっ・・・」
ナナ「そうすれば不測の事態が起こってもある程度は動けるようになるでしょう、魔術に頼りすぎない身体作りも大切です」
ナナミ「・・・」
ナナ「ナナミは体力作りが嫌ぃ」
ナナミ「やる!絶対やる!それもって魔術が使えなくなってもパンチでパソモンを倒せるようになる!」
フーラ「ナナミ!!!」
ナナ「その意気ですよ」
ナナミ「じゃあ早速ナナおねえちゃん修行して!」
ナナ「ちょっとナナミ!今日はもう夕方ですよって!」
フーラ「ナナミ頑張れー!」




