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~フェンリル王国・ジンハウス周辺〜夕方
ビリーは狼酒を市場で買い飲みながら帰路についていた。
ビリー「くっそ!!!ジンは何も言わねーしナナにははぐらかされるし・・・」
ビリーは顔をしかめた。
ビリー「バレット・・・あいつなら・・・ジンのことを・・・」
~フェンリル王国・ジンハウス周辺〜夕方
アン「はぁ・・・なんか一段と疲れたな」
アン「・・・でもジンさんとバレット団長が付き合ってるのを知れて良かったと思うべきか」
アン「とういうか何で今まで誰も言ってくれなかったんだ?ナナミとビリーさん絶対知っていたはずなのに」
ビリー「俺がなにを知ってるって?」
アン「ビ、ビリーさん!」
ビリー「なに驚いてるんだよ」
アン「まぁ色々ありまして・・・それよりビリーさんお酒臭いですけど、用事ってそれですか?」
ビリー「って馬鹿ちげーよ、用事が終わって1杯やってるだけだ」
アン『ラッパ飲みを1杯とは言わないじゃ・・・』
ビリー「それより俺が何を知ってるんだ?」
アン「・・・えーとですね・・・ビリーさん・・・今日僕知ったんですけど」
ビリー「なんだ改まって」
アン「ジンさんとバレット団長のことです」
ビリーはアンのことを凝視した。
ビリー「お前、」
アン「その顔!ビリーさん知ってましたよね!何で教えてくれなかったんですか!」
ビリー「お前・・・何で知ってるんだ?」
アン「えっ?バレット団長から聞きました・・・ジンさんとのこと」
ビリー「なんて言ってた?」
アン「はい?」
ビリー「バレットは何て言ってたんだ?ジンのことを!」
ビリーはアンの胸倉を掴んだ
アン「ちょっとビリーさん!?」
ビリー「アン!」
~フェンリル王国・ジンハウス周辺〜夕方
ナナミ「ふぅ明日から頑張るぞ!」
ナナミ「フローラとナナおねえちゃんと約束したんだ」
アン「やめてください!」
ナナミ「ん?この声アンお兄ちゃんの声だ?」
~フェンリル王国・ジンハウス周辺〜夕方
ジン「・・・」
ジンは緊急招集後にバレットとの会話を思い出した。
ジン「バレットもしかしてだが以前、私の小隊が盗賊撃退に出会った謎の青年の可能性はどうだろうか?」
バレット「報告にあった男のことか」
ジン「私自身その青年には会っていないがビリーの話を聞く限りかなりやり手な気がしてな」
バレット「無口で目的不明ビリーより素早い男・・・ないとは言い切れないな」
ジン「私が探りに行こうか」
バレット「何を馬鹿げたことを!ジン!フェンリル祭には君が必ず必要なんだ!今君の身に何かあったら」
ジン「でも」
バレット「・・・盗賊は俺1人でも居れば正直なんとでもなる、だがこの天変地異を止めれるのは君しかいないんだ!古文書でもそう記されていた」
『純白巫女忽然現し時天地崩る。』
『狼山天一祭の舞台。下るわ巫女天地の幕引。』
ジン「分かってるさ・・・」
バレット「ジン・・・」
ジン「自分でも分からないんだ・・・何が正しいのか・・・どうすればいいのか」
バレットはジンにそっと寄り添った。
バレット「世界の質問に人間は個人個人の”深層心理”で答えを導き出す。だが世界は答えを教えてくれない。決して意地悪な訳ではない。答えを知らないのさ。だから俺たちは自分で導き出した答えを正解正義と思い突き進むしかない」
バレット「俺はフェンリル遺跡や古文書で”ここ”のことを調べて事実を知り周期を知った。俺がウルフ教団でフェンリル遺跡を調査することになった偶然、ジンが現れた偶然、天変地異が起こった悲劇、運命のいたずらで真実を知った以上この世界を救い変革を起こさなければ行けない。それが俺自身の正義として」
バレット「ジン・・・俺には君が必要だ。幼なじみとして・・・世界を守るため・・・そして俺が愛した君が望む世界を作るために」
バレット「それが僕の深層心理だ。君はジン?」
ジンは間をおいて重い口を開いた。
ジン「バレット・・・私は・・・私は!!」
ジン「・・・ってあれはビリーにアンっておい!」
ジンは急いでビリーとアンを引き離した。
ジン「ビリーなにしてる!」
ビリー「ジン・・・」
アン「ジンさん・・・」
ジン「アン大丈夫か」
アン「は、はい」
ジン「ビリー!仲間に手を出すとはどういうつもりだ!」
ビリー「俺はただ・・・お前のことが」
ジン「そんなことで!」
ビリー「何がそんなことだ!」
アン「ちょっとビリーさん!ジンさん!」
~フェンリル王国・ジンハウス周辺〜夕方
ナナミ「え?」
ナナミ「ジンおねえちゃんにビリーおじさんとアンお兄ちゃん?」
アン「ちょっと2人とも落ち着いて下さい!」
ナナミ『泣いちゃダメだ・・・多分昨日のことで・・・私のことで喧嘩してるんだ・・・』
ナナミ「謝るんだ!」
ナナミは3人のところへ走った。
ナナミ「みんなごめんなさい!」
3人「!?」
ナナミ「私強くなるから・・・任務で油断しないから・・・」
ナナミ「だから」
ナナミ「喧嘩しないで!」
アン「ナナミ・・・」
ビリー「・・・」
ジン「すまないナナミ・・・嫌な場面を見せたな」
ナナミ「ううん・・・」
ジンはナナミを抱いた。
ナナミ「泣かないって決めたの・・・強くなるって、」
ジン「ナナミは強いな、でも泣ける時に泣いた方がいいぞ。あとあと泣けなくなるからな」
ナナミ「ひっひっうぇーん!」
少し間を置いた。
ナナミ「えっナナミのことじゃないの?」
ジン「あぁ」
ナナミ「なんーだ」
ビリー「悪いなナナミ」
アン「ごめんナナミ」
ナナミ「なんか今度はナナミが謝られてるね!じゃあ・・・3人ともありがとう!昨日のこともそうだけど、いつもナナミと仲良くしてくれて!」
ビリー「当たり前だろう!ナナミは大事な仲間なんだからな」
アン「うん仲間というより家族の方が近いかな」
ビリー「お!アンいいこと言うじゃん」
ナナミ「家族・・・うん!」
ジン「家族か・・・」
ナナミ「ジンおねえちゃんも!」
ナナミがジンに手を差し出した。
ジン「あぁもちろんだ!」
ジン「ジン小隊は家族だ」
みんなは笑い始めた。
それを木々の後ろから見つめる2人。
ナナ「ナナミの事が心配で見に来ましたが、こんなことになっているとは」
ナナ「家族ですか・・・」
アンチェイン「いけ好かない顔だね」
ナナ「まだ帰ってなかったのですね」
アンチェイン「独断専行だけどね」
ナナミ「ねぇそういえば何でみんな喧嘩してたの?」
ビリー「あぁー」
ジン「えっとそれはだな」
ナナミ「家族だから秘密禁止!」
アン「えっと僕はただジンさんとバレット団長が付き合ってることを何でビリーさんが言ってくれないんだって言っただけなんですけど」
ビリー「は?」
ジン「え?」
ビリー「ちょっと待て、そんなことをバレットから聞いたのか?」
ジン「そんなこととはどういうことだ」
アン「そうですけど・・・ビリーさんは一体なにを?」
ビリー「いや俺はてっきり・・・」
アン「てっきり?」
ジン「・・・」
ビリー「ジンの・・・ジンの・・・スリーサイズのことだと思って」
アン「は?」
ジン「」
ナナミ「アンお兄ちゃんスリーサイズって?」
ビリー「だ、だから俺は必死にだな」
ジン「」
ビリー「いやこれは酒が悪いな酒が!そうだ酒が悪い!」
アン「ナナミちょっと目隠しするね」
ビリー「まぁそういうことだジンって」
ジン「」
ジン「言っていい事と悪い事があるだろう!!!」
ナナミ「また喧嘩してるの?」
アン「これは喧嘩じゃないよ、教育しているだけだよ」
それを木々の後ろから見つめる2人。
アンチェイン「家族も大変だね」
ナナ「やはり私は独り身があってますかね」
そして4人は色々あったが夕食時食卓を囲んだ。
4人「いただきまーす!」
~フェンリル王国・ジンハウス・ジンの書斎〜夜
ジン「しまった盗賊の件言いそびれてしまった・・・まぁ今日ぐらいいいか」
ガタッ
ジン「ビリー入ってこい」
ビリーは書斎の扉を開けた。
ビリー「気付かれたか?」
ジン「気付いて欲しかったんじゃないのか?」
ビリー「うるせぇ」
ジン「ふふ」
ジン「そのなビリー」ビリー「そのなジン」
ジン「すまなかった」ビリー「わるい」
ジン・ビリー「え?」
2人は笑った。
ジン「狼酒飲むか?」
ビリー「あぁ」
ジンとビリーは狼酒をコップに注いだ。
ビリー「お前のことは納得できないことだらけだが、俺はお前の事を信用しようと思う。俺はお前の相棒だしな。熱くなりすぎて迷惑をかけたな」
ジン「いや私の方こそ心配かけて悪かった。全部はまだ言えない・・・だが信じてくれ。全て良いように行くと・・・だから安心してくれ」
ビリー「分かった、でも今日はナナミのおかげで助かったよ」
ジン「家族か良い響きだな」
ビリー「あぁ」
ジン「乾杯」
私はもう悩まない。
決めたんだ。
ジン「バレット・・・私は・・・私は!!」
ジン「大好きなみんなを世界を守りたい!」
残りは幸せに生きるんだ。




