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毒を食らわば  作者: 紗羅
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6/7

先日の踵落としは火事場の馬鹿力、成せばなる。と、誤魔化した。誤魔化せたのかな?誤魔化された振りをしたのかな?

まあ、どちらでもいいけど。


あの日はパーティーを急遽取り止め、また後日となった。恐らく何らかの負債を今後負うことになるかもしれないが、お父様の事だ。何とかするだろう。あの人は別格らしいから。

それと、今後私の専属執事が雇われるとのことだ。護衛も兼ねているため、一人の時間が減るが致し方ない。


お兄様曰く今回の事はあの頭が可笑しい犯人以外に主犯各がいると言っていた。多分、綾小路に恨みがあり、今回の婚約で格が上がることを阻止しようと考えているのだとか。

そして、あわよくば自分の娘を、と押してくる輩が表れると。

つまり、私が邪魔と言うことですね。分かります。


けれど、アルが私と婚約したのは、アルの両親と私の両親が親友であることと、両家の利害が一致したこと。あとは、アルの祖母が日本人でアル自身が日本滞在を希望したこと。これら、全てのことにより、私という婚約者兼話し相手として選ばれただけのこと。ポッと出の輩が、では家の娘をと言った所で相手にもされないのに。まあ、アルに気に入られればその限りではないし、イギリス貴族といっても、今は土地がある程度だから、堅苦しいものでもないけれど。


さて、私はそのまま帰って来ましたが、次の日筋肉痛で酷い目に合いました。

日頃から運動してないので、急にアクロバティックな動きをしたため体がついてこなかったようだ。


由良さんはそんなことなかったのに。

やっぱりあの人チートだ。

凡人が真似しちゃいけない。訓練の時間を増やさなければ





「護衛?」

「そうだよ。青塚悠斗(あおつかゆうと)君。椿と同い年だけど、とても優秀なんだ。」

突然父に呼ばれ、そこに居たのは小さな男の子だった

めっちゃ可愛い

くりくりした目に艶やかな黒髪。そして、何より綺麗な顔立ち。可愛い‼何この子アルとどっこいどっこいかも。

「私は椿。宜しくね。」

「はい。宜しくお願いします」

悠斗君は綺麗に深々とお辞儀をした。

しっかりした子。にしても、護衛ねぇ。出来るのかな。

まあ、出来なくても、アルの周りにも私の周りにも沢山の人が着いてるから、何とかなるんだけどね。

私達は基本的に陰に最低4人つき、学校には学校関係者しか入れず、常にGPSのついた携帯を持ち、家では8人程の警備員がいる。前回の誘拐は私の運が物凄く悪くかったのか、犯人の運が物凄く良かったのか、たまたまなった奇跡のような事件だった。そんなことがそうそう起こるはずもなく、私の格闘だって趣味のようなもので、実践で使うことはまずないと思う。それでも、私は由良さんのようになりたいだけで、他の令嬢はピアノにバレエ、バイオリンと室内でやる穏やかなものばかりで、私のような人の方が珍しい。何故なら、素人がいざ危ないことになって勝手に動かれるより、プロが動くまで待っているほうが安全だからだ。従って私達のような人間は守られていればいい。本来はね。

だから、まあ、お守り的な感じかな。


きっとこれから長い付き合いになるはずだし、仲良く慣れればいいなぁ。



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