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毒を食らわば  作者: 紗羅
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4/7

お披露目らしいです。

アルの誕生日パーティーと婚約のお披露目を兼ねているらしく、沢山のお客様がくるので、マナーやダンスを徹底して覚えさせられました。大変だったなぁ。


さて、ここは何処ですか?



++++++++




先日アルが小学校に転入してきました。まあ、見た目は美少年なので、大人気ですが。


「近寄んな、ブス」


と、言われ女子達は遠巻きにアルを眺めることにしたようだ。

まあ、観賞用としたらあれ以上の存在はいないだろう。

しかし、あなた、こないだまでの紳士の仮面はどうしたの。


まあ、すったもんだしたにもかかわらず、何だかんだと将来有望なご息女達とそれなりの関係を保てているみたいで、少しほっとしている。

そして、危篤な方達がアルの自称下僕隊として側にいる。アルは邪魔しなければ気にしないらしい。

何それ、きもいな。

しかし、統制はとれているらしく、私の所にも代表が挨拶しにきた。


私?私は読書に明け暮れています。

由良さんはあまり興味がなかったみたいだけど、これが意外と面白い。小学校にも関わらず、とても綺麗で広い図書館がある。日当たりが丁度良い特等席を見つけ、暇があればいつもここに来ている。


最近は歴史や観光などの本が多いかな。

その中で分かったことがある。ここは由良さんのいた地球ではなく、パラレルワールドのようなものだと。

各国の首都の場所や歴史的な出来事に少しずつ差異があるのだ。

例えば、日本の首都は東京ではなく、横浜。しかし、天皇皇后両陛下は東京にとなっている。他にもUSAの首都や歴代の総理の名前など、沢山の違いを見つけるのが面白い。


さてさて、アルの誕生日があり、婚約の話しも上がったのでお披露目をしようとなったのです。

最近知ったのですが、どうやら私の家は政治的権力のある家で、IT企業の経営者でもあるそうです。


何それ凄い。お兄様頑張って。


アルの家は音楽家で、イギリス貴族に精通するらしい。


何その夢みたいな家系。


道理で、バイオリンを当たり前みたいに弾いていたわけだ。うん。あれは凄かった。

しかし、私にまでそれを求めないで。私に音楽の才能はないよ。


そんな訳でお披露目に向け、マナーを徹底的に教わっています。

くそぉ。読者の時間が削られて行し、足が痛いし、筋肉痛で体ガタガタだし。さっさと覚えて終わらせてやる。


お披露目当日、何とか形にはなりました。

疲れた。マナーなめてました。無駄にならないよう、しっかり覚えたので、もうレッスン必要ないですよね、先生?

あなたのレッスン厳しいですよ。もう、泣いた泣いた。精神年齢大人になったと思ったけど、全然だね。


「よく頑張りましたね。ここまで出来る人はそういません。日頃から意識して、更に素晴らしい淑女になれるように頑張って下さい。楽しんで踊ってきてくださいね。」


とか言われた瞬間号泣したよ。好い人だった。本当に厳しい人だったけど。

だけど、また来ます。とか言ってたよ。


そんな感じで会場に向かっていますが、ここでハプニングです。本当にあるんですね。当ててから、誘拐。いやあ、まさか、ボディーガードが裏切っていたとは。お父様しっかりしてくださいよ。


そんなこんなで眠らされて、気がついた手足縛られ、目隠しされて放置です。しっかり結ばれているらしく、取れる気配がありません。こういう時は黙って様子を伺っているのが吉でしょう。

私達の学校はそれはもう沢山のお金持ちが通っているので、誘拐事件の予防の為対策はいろいろあり、尚且つ誘拐されたときにどうすればいいか、教わっています。

気を失う前にペンダント型GPSを緊急時用に起動させたので、そのうち迎えが来るはず。


問題はそこではない。私の服破れてない?足がスースーする。それと、誰か側にいる。嫌だな。

目を隠してると音に敏感になる。

服の擦れる音が聞こえる。誘拐犯か、それとも私と同じように誘拐されたか。


気を張っていると疲れました。どのみちどうしようも出来ないので、寝ることにします。

手足が擦れて痛いな。

あんまり、無惨な格好になっていると、貞操観念が強い人達に叩かれるので困ります。あと、マスコミとか?


はあ、早く迎えに来ないかな。

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