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RETURN: EDEN  作者: Eishun
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第6話:滑る床の追跡劇と、太陽神ラーの舟の伝説

「RETURN: EDEN」をお読みいただきありがとうございます!これは私が初めて世に送り出す物語です。笑いと、ちょっとした驚きをお届けできれば嬉しいです。どうぞお楽しみください!

ビューーッ——バチッ!

真っ赤なレーザー光線が空気を切り裂き、オリンの靴の先からわずか半センチのところで、磨き上げられた花崗岩の床をかすめた。

20メートル離れた場所では、猫の女神バステト——ルビーをあしらった金の首輪をつけた高貴な漆黒の猫の姿で——が、起源の光のペンをしっかりとくわえていた。彼女は石柱のてっぺんから梁へと素早く飛び移り、エメラルドの目でオリンを挑発的に流し目で見ながら、踊るようにリズミカルに尻尾を振っていた。

古代文字の迷宮の床は今や、量子潤滑油で覆われた摩擦ゼロのスケートリンクと化していた。その上、セキュリティセンサーのバグにより、衝撃波と蜘蛛の巣のように張り巡らされたレーザートラップが絶え間なく発射されていた。

しかし、東京での70年間に及ぶサバイバル訓練を卒業し、馬のクソのトラウマを細胞の一つ一つにまで刻み込まれた魂にとって、ここはまさに輝くための聖地だった。

「この滑る床で俺をハメられるとでも思ってんのか、このクソ猫が!」

オリンは歯を食いしばり、目に燃えるような決意の光を宿した。彼の心の中で、東京の郊外で6歳の時に見た新鮮な馬のクソと、古代の戦場の馬のクソのイメージが、100%の周波数で完全にシンクロした。

究極の恐怖が最高潮に達した時、それは神がかった反射神経へと昇華するのだ!

ヒュン!

オリンは石の床を強く蹴り、最高峰の滑り回避スキルを発動させた。彼は30度の角度で体を後ろに倒し、ピカピカの床を10メートル滑走し、迫り来る3本の致命的なレーザーの下をスムーズに潜り抜けた。

滑る勢いが止まった直後、天井から数十トンもの重さの封印石板が突然ドスンと落ちてきた。

ドカン!

オリンは少しも怯むことなく、空中で3回宙返りし、風圧を利用して両足で落下してくる石板を蹴り、180度方向転換した。彼は矢のように空中に飛び出し、バステトがいる石柱に向かって一直線に手を伸ばした。

神の猫は驚き恐れ、全身の毛を逆立てた。書生のように見える若い魂が、あらゆる物理法則を無視した、これほどまでに恐ろしく狂気じみた回避スキルを持っているとは、彼女も全く予想していなかったのだ!

バステトは慌てて向かいの柱に飛び移り、逃げようとした。

しかし、オリンの方が一歩早かった。東京の路地裏を自転車で縫うように走った日々から受け継いだ超絶的な罠回避の反射神経で、彼はポケットに手を突っ込み、前世で拾ったブラックコーヒーの缶のプルタブを取り出し、強く弾いた。

カキィン!

金属製のタブは回転しながら飛んでいき、バステトの頭上にある反射レーザー光線を切断し、床に点滅する赤い光の点を作り出した。

千年の猫の生存本能が抗いがたく目覚めた!地面で踊る赤いレーザーの点を見て、バステトの瞳孔は即座に最大に開いた。彼女は逃げることも忘れ、前足でその光の点に飛びかかった。

千載一遇のチャンスを逃さず、オリンは宙返りをしてふわりと着地し、優しく両手を差し出して、神の猫の柔らかい体をしっかりと胸に抱きとめた。

「捕まえたぞ、このイタズラ猫め!」

オリンは安堵のため息をつき、バステトの鋭い歯の間に挟まっていた起源の光のペンを慎重に取り外した。

捕まっても、神の猫は怒るどころか、小さな頭をオリンの胸にすり寄せ、魅惑的な喉を鳴らす音を立てた後、黄金の煙となって消え去り、迷宮の中にイタズラっぽい笑い声を響かせた。

15分後、多次元アレクサンドリア図書館のデスクにて。

カチャッ。

オリンはキラキラと輝く起源の光のペンを大理石のテーブルの上にきちんと置き、トート神を大いに驚かせた。

トキの頭を持つ知識の神は、多焦点ルーペをくちばしまでずり下げ、丸い目でペンを見てから、オリンの頭からつま先までをまじまじと見た。

「お主……髪の毛一本失うことなく、古代文字の滑る床の迷宮を本当にクリアしたのか?!我々エジプト神族は何百万もの魂のデータを保存しているが、お主のように異常で、チート級の滑走と罠回避のスキルセットを持つ者など見たことがない!」

オリンは苦笑いしながら頭を掻き、まだ震えているふくらはぎをさすった。

「第1話での馬のクソの拷問から得た血と汗の結晶ですよ、神様……無条件反射を身につけていなかったら、俺の魂はとっくに消滅してましたよ」

「ハハハハ!やはり、宇宙の万物には存在する理由があるのだな!」

トート神は嬉しそうにペンを手に取り、慎重にポケットにしまい、紫色の煙を上げる量子静心茶を二つの湯呑みに素早く注いだ。

「ちなみに」とトートは茶をすすりながら平然と付け加えた。「あのずる賢い猫は、猫の女神バステトだ。エジプトにしょっちゅう遊びに来るから、顔なじみなのだよ」

オリンの手にあった湯呑みが空中でピタリと止まった。

「……はあ?!マジで女神だったの?!なのに俺、ずっと『お前』とか『イタズラ猫』とか呼んで、首根っこ掴んで現行犯逮捕しちゃったよ!マジで終わった、来世は絶対に砂漠の砂埃にされるに決まってる!」

トートは茶をむせて笑い出し、安心させるように手を振った。

「安心するが良い、あの娘はとても自由奔放な性格でな。ふざけているだけで、根に持ったりはせんよ。お主への良き教訓だと思っておくことだ。次にエデンで見知らぬ猫に会ったら、念のためまずは礼儀正しくするのだな!」

香りのよい茶を手に持ち、空中に浮かぶエジプト神族の歴史を記した何百万もの古代の巻物を見回しながら、オリンは長年抱いていた好奇心を抑えきれなくなった。彼は茶を一口飲み、ためらいがちに口を開いた。

「トート神様……あなたはこの領域のすべての年代記を握っているお方です……あなたの神族の至高の神について、一つ疑問があるのですが」

トート神は長いくちばしを上げ、友好的に微笑んだ。

「何でも聞くが良い、若き魂よ。お主のように大きな功績を立てた者に対しては、どんな秘密でも解き明かそう」

「このセクターでは、誰もが太陽神ラーを天地創造の至高の主として崇めています。しかし、なぜ古代の記録では、ラー神は権力の玉座にじっと座って供物を受け取るのではなく、毎日自ら太陽の船を操縦して苦労しなければならないのですか?」

これを聞いて、トート神はゆっくりと湯呑みをテーブルに置いた。彼の賢明な目は深みを帯び、窓の外の黄金に輝く量子のナイル川を見つめた。

彼が袖を振ると、二人の間に空間の記憶の帯が開き、古代の宇宙の壮麗で悲劇的な光景が再現された。

「下界の定命の者たちは、至高の神になることは純粋なる至福であり、ただ座って足を組んで快楽を享受しているだけだと常に誤解している。しかし、最高領域での真実は全く逆なのだ」

トートは、漆黒の夜の海を切り裂く巨大な光の船の画像を指差した。

「夕暮れが訪れるたびに、創造主ラーは自ら太陽の船メセクテトに乗り込み、宇宙で最も暗く危険な深淵である冥界ドゥアトの奥深くへと一人で船を進めなければならない。そこでは、彼は遠くから敵を消し去るために至高の力を使うのではなく、自ら光の槍を手に持ち、混沌と原始の闇の化身である巨大な蛇アポピスと生死を賭けた白兵戦を繰り広げなければならないのだ」

オリンは真剣に聞き入り、その物語の威厳の前に魂の細胞の一つ一つがわずかに震えた。

「ラー神は、暗闇の中で12の過酷な試練の門を完全に通り抜けなければならない。彼は光が闇に首を絞められる感覚を味わい、エネルギーが完全に尽きるまで戦い続けなければならないのだ。そして夜明けが来た時、彼は万物に生命をもたらすケプリ神として輝かしく再生することができるのだ」

トート神はオリンの目を真っ直ぐに見つめ、哲学に満ちた温かい声で言った。

「我々の神話の真髄はそこにあるのだよ、オリン。安楽から生まれる偉大な光はない。一界の至高の神でさえ、存在の価値を証明するために、毎日最も激しい戦場に足を踏み入れなければならないのだ。万物を照らしたいと願う者は、自らが最も深い闇に立ち向かう勇気を持つ、最も勇敢な魂でなければならない」

トート神の言葉は、温かい電流のようにオリンの意識を駆け巡った。彼は東京での70年間の貧しい生活をふと思い出した。凍えるような飢えに苦しんだ冬の夜、皿洗いでタコだらけになった手、道端での無力な涙……

なるほど、彼が下界で経験したばかりの忍耐と責任は、決して無意味ではなかったのだ。それは宇宙の法則の縮図だった。愛する人の笑顔を守るためには、自分自身があらゆる嵐を背負う覚悟を持たなければならないのだ。

オリンは頷き、少し首をかしげてさらに疑問を口にした。

「しかし……なぜここのカルマポイントやランク、功徳の計算方法に至るまで、すべてが俺が下界で見たゲームシステムと全く同じように機能しているんですか?時々、自分が経験していることすべてが現実なのかどうか、疑問に思わずにはいられなくて……」

トート神は軽く笑い出し、長いくちばしで机をトントンと楽しそうに叩いた。

「鋭い質問だ、若き魂よ。しかし、お主は逆にとらえている。このエデンの領域が人間の娯楽を模倣しているのではない――全く逆なのだ。下界の人類が創造したすべてのゲーム、経験値、レベル、ロック解除される実績……それらはすべて、お主たち魂自身が下界に転生する際に無意識に持ち込み、知らず知らずのうちに再現した記憶の断片にすぎないのだ。お主はゲームの中で生きているのではないぞ、オリン。お主はオリジナル(原物)の中で生きているのだ」

彼はさらにお茶を一口飲み、その目はより厳粛になった。

「そして、これだけは心に留めておきなさい。エデンは無数の並行世界の一つでも、自由にオンオフできるシミュレーションでもない。これは、天地創造の時から創造主自身によって織りなされた、唯一の神聖な時間軸なのだ。お主が訪れた、そしてこれから訪れるすべての時代――このエジプトも、他のどの場所も――その同じ流れの中にある本物のマイルストーンなのだ。リセットボタンも、バックアップのコピーもない。お主がここで何かを壊せば、それは本当に壊れるのだ」

オリンは長い間沈黙し、たった今聞いた言葉の本当の重みを感じていた。彼は、自分が問題を起こすたびに、なぜ背後の巨大な機械全体がそれを片付けるためにあれほど苦労しなければならなかったのか、突然理解した。

トート神はかすかに微笑み、袖の中から息を呑むような七色のオーラを放つ羽を取り出し、オリンの手に置いた。

「これは真理の羽、マアトだ。お主の勇気と理解への報酬である。この羽は、これからの旅において、お主の心が常に絶対的なバランスを保ち、すべての幻影の本質を見抜く助けとなるだろう」

その羽はオリンの手に触れた瞬間に消え去り、温かいエネルギーとなって彼の魂を包み込んだ。

「ありがとうございます、トート神様!」オリンは恭しく頭を下げた。

「よし小僧、任務は見事に完了した!さあ、早くエデンの間に戻って『チームのキャリー(戦犯の尻拭い)』をしてきなさい。お主の友人たちが、中央商業地区をぶち壊そうと準備しているという噂を聞いたぞ!」

オリンは吹き出し、知識の神に別れを告げ、大股で図書館を後にした。新しいエネルギーと、口座にたっぷりと入った8万カルマポイントを携え、若い魂はワクワクしながらエデンのショッピング地区へと向かった。チームメイトと一緒に、笑いあり涙ありの豪遊をする準備は万端だ!

作者より:日本語は母国語ではないため、至らない表現や誤字脱字があるかもしれません。温かい目で見ていただけると嬉しいです。もし気になる点があれば、優しく教えていただけると励みになります。ご感想・ご指摘・お仕事のご相談などございましたら、こちらまでお気軽にご連絡ください:eishun.sensei.eden@gmail.com 最後まで楽しんでいただけますように!

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