OVA 3:光の速さの7回ログアウト
エデンの間の庭園で、量子風がクリスタルの葉をかすかに揺らしていた。宙に浮かぶ大理石のブランコにだらしなく寄りかかりながら、オリンはかすかに口角を上げ、カルマの借金を綺麗に清算した後のプライスレスな自由の感覚を堪能していた。彼は手を伸ばし、女神バステトの銀のお盆から、金属的な紫色の輝きを放ちシュワシュワと泡立つ「極上鎮神の露」のグラスを取り、首をそらして一気に飲み干した。
爽やかなミントの風味が喉の奥に触れた瞬間、彼の瞳孔は極限まで収縮した。エデンの空間が割れたガラスのように砕け散り、床が崩れ落ちて彼の魂を果てしない真っ黒な虚空の自由落下へと巻き込んだ。静寂に包まれた夜の闇の中、二つの燃え盛る黄金の光の点が妖しく点滅し、まるで降臨した古の神の威厳ある両目のように宙に浮かんでいた。オリンは胸を押さえ、真理の光が自分を覇者へと導いてくれるのだと錯覚して心を震わせた。
プアーーーッ!プアーーーッ!!
鼓膜を引き裂くようなエアホーンの音が、すべての幻想を打ち砕いた。神様などどこにもいなかった。その二つの光の点は、マッハ5の猛スピードで突っ込んでくる、七色に輝くクロムメッキの「量子神聖トラック(トラックくん)」の超強力なヘッドライトだったのだ。
ドーン!
天から降ってきたような激突がオリンの魂を粉砕し、彼を逃げ場のない輪廻転生のサイクルへと一直線に叩き込んだ。
第1の人生:盲目のゼリースライム
めまいが収まると、オリンは自分の触覚が奇妙に変化し、全身がクリスタルの洞窟の中でキラキラと輝く純粋な青いゼリーの塊に変わっていることに気がついた。彼は心の中で傲慢に吠え、「全知全能のAIアシスタント」と「万物吞噬(すべてを喰らうもの)」を起動して世界を丸飲みにしてやろうと要求した。
しかし悲しいかな、生まれたばかりの粘液の体は100%盲目で耳も聞こえなかった。AIがネットワークに接続するのを待ちながら手探りで這い進んでいるうちに、彼は足を踏み外して純粋な岩塩の穴へと落ちてしまった。浸透圧の現象が瞬きする間に水分を絞り出し、「万物を喰らう者」をサクサクに乾いたゼリーの破片に変え、粉々に砕け散らせた。わずか2秒でログアウト!
第2の人生:骨粗鬆症の魔尊
黒石の玉座に堂々と座り、その姿は金の刺繍が施された死神のマントをまとった白骨であった。彼は杖を振りかざし、滅亡の魔法陣を凝縮させようとした。
バキッ!
湿気の多い地底に千年もの間封印されていたため、不死の骸骨は末期の骨粗鬆症を患っていたのだ。両方の股関節がポッキリと折れ、206個の骨の破片が連鎖的に崩れ落ち、真っ白なカルシウムの粉の山と化した。3秒でログアウト!
第3の人生:胃酸逆流の神童
金箔張りの揺りかごの中で、生まれたばかりの天才は目をギュッと閉じ、覚醒するために膨大な量のマナを腹部に押し込もうとしていた。未熟な体は圧力に耐えきれず、マナは即座にパンパンに膨らんだガスの塊へと変わった。助産師が歩み寄り、ガスを抜くために優しく背中をポンポンと叩いた。
オゲッ!
逆流の圧力によって圧縮された初乳の一口が気管を完全に塞ぎ、天才は助産師の腕の中で窒息して息絶えた。5秒でログアウト!
第4の人生:避雷針の操り手
満月の夜の時計塔の頂上に立ち、黒い革のマントをバサバサとなびかせながら、オリンは金属の剣を抜いて真っ直ぐ天に突きつけ、冷笑した:「刮目せよ、破滅の真理を……I AM ATOMIC(我は原子なり)!」。
超絶かっこいいポーズを決めている最中、高く掲げられた剣はうっかり完璧な避雷針となってしまった。雷雲から数百万ボルトの自然の落雷が降り注ぎ、操り手を煙を上げる真っ黒な炭の塊へと焼き上げた。瞬きする間にログアウト!
第5の人生:踏み潰された魔グモ
卵の殻がパカッと割れ、オリンは頭を外に出し、灰色の小さな赤ちゃんグモへと姿を変えた。毒の網を張るために、8本の脚を持ち上げて卵の殻からちょうど5センチ這い出したまさにその時、巨大な黒い影が視界を遮った。
偉大なる母グモが通りかかり、ゴミの破片だと勘違いして、上の空でトゲトゲの足を下ろして小さな我が子をペチャンコに踏み潰した。1秒でログアウト!
第6の人生:卵の殻を喉に詰まらせた妖怪
モンスターの洞窟の真ん中で這い上がると、体は真っ赤な肌を持ち、鋭い牙が生え始めたばかりの生まれたてのオーガへと変わっていた。オリンは躊躇することなく、鋭い角に覆われた卵の殻の破片を掴み、「装甲強化」のスキルを起動させるために口の中へと突っ込んだ。
赤ん坊の歯がまだ生え揃っていなかったため、カミソリのように鋭い卵の殻が喉の奥に横向きに引っかかり、気道を完全に塞いでしまった。彼は地面に転がり、三回ピクピクと痙攣してから、足をピーンと伸ばして死んだ。3秒でログアウト!
第7の人生:食中毒の復讐者
暗黒の大迷宮の最下層へと真っ逆さまに落ち、「闇落ち」のプロセスが始まった:黒い髪は真っ白に変わり、左目は殺気に満ちた血のように赤い光を放った。
毒に感染した双頭の狼男の死体を見つけると、彼は飛びかかって生の肉の塊を引き裂き、細胞を奪い取るために貪り食った。細胞が融合する暇もなく、野生のバクテリアの巣窟と突然変異したサナダムシが即座に彼の脆弱な胃袋を攻撃した。腸がねじれるような痛みが爆発し、オリンは口から泡を吹き、お腹をギュッと抱えてのたうち回り、急性食中毒で息絶えた。4秒でログアウト!
プシューーーッ!
オリンはビクッと跳ね起きてエデンのブランコから飛び出し、冷たい大理石の床に顔面から激突した。背中がびっしょり濡れるほど大汗をかきながら、自分が砕け散っていないか、あるいは炭の塊になっていないか確認するために、パニックになって体中をペタペタと触りまくった。
空になったグラスの剥がれかけたラベルの下に、キラキラと光る秘密のメッセージが現れた:
「7回のログアウト・スピードランのフルコンボ体験は、十分に楽しめたかな、坊や? 現実はただカッコつけるだけで生き残れるわけじゃないんだ、この教訓をよく覚えておくんだな! ―― ロキ」
アエリアがホールに入ってきて、腕を組み、青ざめた彼の姿を軽蔑の眼差しで睨みつけた。
オリンは拳を握り締め、復讐の炎に燃える目を真っ直ぐ北の方角に向け、悪戯の神と借りをきっちり清算する日を待ちわびて、血の負債を正式に帳簿に書き込んだ!
しかし、その勇ましい宣言が終わった直後、オリンの頭の中では、まったく別のバックアップシナリオが静かに起動していた:
(オリンの心中の独り言):「詳細な計画:ステップ1、怒りが冷めるまで……およそ100年ほど待つ。ステップ2、もっと重要な用事が発生して『やむを得ず』復讐の旅を延期するのを待つ。ステップ3、もし万が一本当にロキに出くわしてしまったら、気づかないふりをすればいい、よし完璧!」
オリンの目が計算高くあちこち泳いでいるのを見て、アエリアは冷笑して単刀直入に尋ねた:
— 「その顔を見れば、何か回避作戦を企んでるのがバレバレよ。正直に言いなさい、本当にロキにもう一度顔を見せる度胸があるの?」
— 「も……もちろんあるに決まってるだろ!ただ……まだその時じゃないだけだ!」 ―― オリンは、アエリアと直接目を合わせるのを避けながら、ぶっきらぼうに答えた。




