第21話:祝勝の焚き火と、高い岩棚で詰まった問い
砂漠の夜風が、テーベの廃墟の石柱を通り抜け、山の岩の冷気と、芽吹いたばかりの若草の土の香りを運んできた。
崖のふもとでは、祝賀のために踊る人々のシルエットを照らすキャンプファイヤーがまだ揺らめいていた。しかし、風の強い高い岩棚の上では、アエリアの言葉を詰まらせた質問の後、時間が止まったかのようだった。
「借金がなくなったら……あんたは自由な魂に戻って……そしてこの砂漠を去って、私を置き去りにするんでしょ、オリン?」
砂漠の女王の紫色の目は涙で溢れ、夜空の何万もの星を映していた。彼女はそこに立ち、誇り高き指導者の強固な鎧を完全に脱ぎ捨て、数え切れないほどの輪廻を通じて埋め隠してきた深い不安を露わにしていた。
アエリアの潜在意識の中で、前世の記憶の断片が突然スローモーション映画のように押し寄せてきた。
エデンの創世の領域では、魂は本来、純粋な意識エネルギーのブロックであり、明確な性別や定命の生物学的制約はない。しかし、各実体は相反する振動周波数を持っている。アエリアは【絶対的な秩序】であり、オリンは【最大限のカオス】なのだ。
その二つの極端な性質が、奇妙に絡み合うカルマの引力――どの時代であっても、常に彼らを衝突させる見えない糸――を生み出している。
氷河期には、彼女は平穏に暮らすために意図して遠くのステップの部族に転生したが、100年に一度の吹雪が予期せず彼女を吹き飛ばし、チームの足を引っ張る(戦犯の)獣狩りの洞窟の入り口に真っ直ぐに追いやった。古代ギリシャまでに、彼女は城門を守る厳格な女性騎兵だったが、彼女の当番のまさにその日、全裸の老人アルキメデスから逃げていたオリンの入浴用の水を運ぶ召使いの少年に激突され、キュウリのカートを丸ごとひっくり返された。そして現代では、彼女は完璧に整理整頓されたオフィスマネージャーで、新車を買ったばかりだったのに、石工の助手オリンが滑ってモルタルのバケツを落とし、フロントガラスの隅を傷つけたのだ。
彼女はかつて、オリンが「自分の人生最大の災難」であり、自分が苦労して築き上げたきちんとした秩序をすべて粉砕するためだけに生まれてきた奴だと思っていた。しかし今夜、砂漠の静寂の中に立って、アエリアは突然一つの真実に気づいた。もしこのトラブルメーカー(bóp team)が現れなかったら、彼女の人生がどれほど完璧だったとしても……それらはすべて無意味な空虚にすぎないということに。
オリンは、アエリアの星のように輝く、涙ぐんだ目を深く見つめた。彼はゆっくりと石の階段に座り、隣の滑らかな砂をポンポンと叩いた。
「まずは座れよ。こんな冷たい風の中で凍えて立っててどうするんだ」
アエリアは一瞬ためらったが、ゆっくりと座り、彼に軽く肩を寄りかかった。
オリンは、オアシスを囲むように曲がりくねる銀色のシルクのリボンのようにきらめく千ヤードの運河の方を向き、その声は突然、異常に温かく低くなった。
「この重い借金を背負って初めてここに落ちてきた時、俺はすごく塩対応(不満)だった。早く稼いでエデンの間に戻ることしか考えてなかった。でも何十もの人生を経て、どの人生でも俺はただうつむいて運命から逃げ続けていた……一緒にワニのフンをすくい、一緒に焼き芋を半分こし、一緒に目にしみる唐辛子の煙を吸い込むまで……俺はついに理解したんだ」
彼は彼女の方を向き、タコだらけの手を伸ばして彼女のわずかに震える指を握った。
「本当の自由ってのは、誰も知らない場所に逃げ隠れることじゃない……一緒に歩きたい人を自由に選べることなんだ。この砂漠は地獄のように乾燥しているし、お前は相変わらず偉そうだけど……ここにはアエリアがいる。これ以上、どこへ逃げるって言うんだ?」
温かい涙が一粒、アエリアの頬を伝い落ちた。彼女は、誰かを奴隷の鎖で縛り付けても強制的な奉仕しか得られないこと、信頼と心からの歩み寄りだけが、ソウルメイトを共に戦わせ続けることができるのだと理解した。
アエリアは腰の革の鞭を外し、深い深淵へと真っ直ぐに投げ捨て、オリンの首にある鉄の首輪に触れながら微かに微笑んだ。
「赤い砂の部族の至高の女性リーダーの名において宣言するわ。主従契約は完全に無効!この瞬間から、オリンは自由の身よ」
ガシャーーーン!
鉄の首輪が何百万ものまばゆい黄金の塵の粒子となって爆発し、まばゆい光が夜空を覆った。
【至高の通知:主従カルマ負債契約を完全に解消】 【支払い:+110,000 カルマポイント】 【負債残高:0 カルマ — 宇宙全体における低所得者資格を正式に削除!】
ロマンチックなシーンは最高潮に達した。アエリアは少し目を閉じ、赤らめた顔をオリンの方へ傾け、彼女の柔らかい唇は彼からほんの半インチの距離に迫った……。
しかし、ナンバーワンの戦犯の運命は、決してロマンス小説の台本通りには進まなかった。
その黄金の瞬間に、渦巻く風が、イナゴの罠から残っていた細かい唐辛子の粉を一つまみ、オリンの鼻の穴に真っ直ぐに吹き込んだのだ。
オリンの顔色が変わり、目は大きく見開き、胸は激しく上下した。
「はっ……はっ……ハックショーーーーン!!」
ドカン!
天地を揺るがすようなしゃっくりがオリンをビクッとさせ、仰向けに倒れさせた。彼のかかとが、崖の縁に立てられた100トンのレバークレーンの安全ピンをちょうど蹴り飛ばしたのだ。
ゴゴゴゴ!
アカシアの木のクレーンはバランスを失い、5トンのカウンターウェイトが野球のバットのように決定的な弧を描いて水平に揺れ、オリンの背中に致命的な一撃を与え、彼を砂岩の崖に真っ平らに叩きつけた。
ボッ!
定命の18歳のオリンの体は砂に滑り落ち、鉄木のように硬直して横たわった。彼の目はめまいがするような渦を巻き、舌は横にだらんと垂れ下がり、ちょうど一つの音で人間界から正式に「切断」された!
アエリアが目を開けると、唇はまだキスを待って尖ったままだったが、目の前にいた人が……動かない死体になっているのを見た。
ヒュン!
オリンの透明な魂は即座に物理的な体から離れ、エデンの空間光線によって祭壇のようなスピードで第9の雲まで吸い上げられた。彼はただ頭を下に突き出し、必死に手を振る時間しかなかった。
「お姉ちゃん!借金がなくなったから、システムが自動的に俺の魂を回収したんだ!元気でな、また数十年後に会おうぜ!」
アエリアは凍りつき、3秒間石になった。彼女は足元の硬直した死体を見て、それから空を見上げ、エジプト大陸全体を揺るがすほどの大声で咆哮した。
「オリンンンンンンン!この時代を象徴するチームの戦犯野郎ォォォォォ!」
ドスッ!
エデンの間の輝く大理石の床に、煙を上げ、ジュージューと音を立てる魂のブロックが天井から落ちてきて、3回バウンドして動かなくなった。
オリンは這い上がり、黒い煙を一口咳き込み、戸惑いながら周りを見回した。
「待てよ……エデンのセラミックタイル?神々のチェス盤?ちょっと待って……俺の世紀のキスはどこへ行ったんだ?!」
ハハハハハハ!
天界全体を揺るがすような笑い声が爆発した。
ヘルメスは蓮の台座の上でお腹を抱えて転げ回り、ライブストリームプロジェクターが激しく振動した。
「ハハハ!ライブストリームが10億ビューを突破したぞ!自爆レバークレーンでのプロポーズシーン!キスしようとした瞬間に5トンの岩で壁に真っ平らに叩きつけられて、即ログアウトとは!」
孫悟空は太ももを叩き、不老不死の桃を落とした。
「ハハハ!老孫は腹がよじれるほど笑ってるぞ!こんなログアウトの仕方は、三界でもまさに唯一無二だな!」
長老ヴァエレンがカルマの帳簿を持ち、笑いと泣き顔の間の顔でオリンを見て歩み寄った。
「おめでとう、オリン……お主は正式にカルマの借金を清算した。しかし、お主は自爆事故により予定より早く『死んで』しまったため、アエリア、コール、オルロ、ジビーはまだ下界で富と栄光を完全に享受するために長生きしている間に……」
ヴァエレンは杖を床に軽くトントンと叩き、新しいミッションリストを立ち上げた。
「彼らが定命の人生を完全に終えてここに集まるのを待つ間、お主はエデンの間に留まり、小遣い稼ぎのために空間清掃のサイドクエスト(サブクエスト)をいくつか引き受けなければならん!」
オリンは冷や汗をかき、自分の将来の展望を考えて顔からすべての血の気が引いた。彼は震えながらヴァエレンのローブの裾を掴み、泣き叫んだ。
「長老……どこか遠く、ずっと遠くへ隠れさせてもらえませんか?だって、後でアエリアが老後を全うしてここに飛んできた時……俺の顔を見たら、絶対にワニの肉のパティに刻み込まれちゃいますよ、ウワァァァン!」




