騎士団員との遭遇
119話 騎士団員との遭遇
「オレとメラルダで地図を見つけてくる。グッピー宿を頼んだぞ」
「ああ、まかしとけ」
「あそこの食堂に集合だ、じゃ行ってくる」
「いってらっしゃ~い。メラルダいいな。ロランとふたりきりだ。アニタも行きたかった」
「エスタ、ロラン。二人!」
「ロラン、女と二人きりなんて珍しい。最近、アニタと宝探行かないし」
「ロランは言葉がわからないからメラルダは通訳よ」
「まあそうだけど、メラルダもさ、亜人には見えない美人だからね二人きりだとね」
「ルルレット、心配?」
「あいつは、美人なら彫り物の像にだって惚れるヤツだからさぁ……亜人もさぁ」
「通訳出来たらルルレットが行ったのかしら」
「別にそんなコトは言ってないわよ」
「ロランはモテモテだからねェ。メラルダに取られちゃうよ。ルルレット」
「ナニそれリンダ。なんであたしに」‘
「ロラン、エスタ好き」
「ホラ、ここにも一人」
「ああ、ミシェール。宿探し手伝ってくれないか」
「どうして」
「通訳がいるだろー」
「前の町では……」
「たまたま、宿に言葉がわかるのヤツが居たから良かったんだ。頼む付き合ってくれ」
「あ、グッピーが告ってる!」
「なに勘違いしてんだルルレット!」
「通訳を頼まれた」
「嫁なんだから強引にでも連れて行きなよ」
「嫁じゃないルル……」
街中で二人。
「地図は、ドコで。オレの田舎じゃ古道具屋にあった」
「そうね。王都だから地図屋とかあるのかしら」
「地図屋なんてあるのか?」
「さあ。ちょっとその辺で聞いてくるわ」
あ、行っちゃた。後ろから見ると、気になるんだよなメラルダの尻のあたり。
なんの店に入った。看板見ても字が読めない。異国ってやっぱり不便だよな。
『どうした。迷子か、キョロキョロして』
馬に乗った美人のお姐さんに声をかけられた。
『ん〜迷子って年じゃないな』
「ごめん、言葉わかんないんだけど」
『あんた外国人か?』
『どうしました副団長』
『迷子になってるのか、この坊や外国人らしいんだ。おまえはわかるか』
『やってみましょう』
「おまえ、どうした?」
あとから来た男が西方の言葉を。
「地図屋を探してるんだ。巡礼の旅をしている」
とオレはペンダントの女神を見せた。
『巡礼者です。地図屋を探してると』
『地図屋。そんなものないだろう。雑貨屋を教えてやれ』
「地図屋は、ない。雑貨屋にある。行ってみろ」
「そうか、ありがとう」
『伝えました』
『そうか、行くぞ』
言ってしまった。馬出し、剣を持ってたな役人か? 王都は役人も美人だな。短い髪がよく似合っていた。
「お待たせ、地図屋なんてないて」
「ああ、雑貨屋探せと」
「なんで知ってるの」
「通りすがりの役人が教えてくれた」
一方、グッピーは。
「なんでおまえがついて来るんだ」
「ミシェールに頼まれた。一緒に来てくれと」
「そうなのかミシェール」
「ダメなのか」
「ダメじゃない……」
『おまえたち、外国人か?』
こいつは、検問で見かけた役人。
『言葉はわかるか?』
『わかる』
『妙な取り合わせですな団長。槍を持った男に二人の女。手配書の9人では』
『確かに槍を持った男が女を……しかし、槍の男はオークのような男で女は鬼ババだと、まったく違うぞ』
『そうですな、オークがあんな小男にはなれません。人など叩きそうもない女に。鬼ババとは思えぬ長身の美人……』
『その槍の者。大会に出るのか?』
「なんだって?」
『そうです兄は武術家で、こちらに住んでる私が大会の話をしたら出たいと、はるばる西から』
『そちらの女性は』
『兄の嫁です。彼女も武術家です』
『そうか、頑張れよ。行くぞ!』
『ハッ』
「行っちまった。なんて言ったんだミシェール」
「大会の参加者と。納得したわ」
集合場所の食堂。
「こっちはメシだけは上手いな」
「グッピー宿は」
「実は例の武術大会でよ、どこもいっぱいで。やっと一軒」
「最後の一軒だった」
「ミシェールも宿探しに? グッピーと、二人で」
「あたいもついて行った。ミシェールと無口同士馬が合う」
喋らない同士か? 馬が合うのか?
「私は通訳だ。それより役人が、私たち捜してるようだ」
つづく




