アポリナ
105話 アポリナ
「女遊びか、布団の中のかくれんぼとか、くすぐりっコとかキスキス攻撃とか、かな……」
「布団かくれんぼ? くすぐったいのは、やだなぁ。キスキス攻撃かぁ……」
「まあ人によって違うがな。だからアニタの姉さんは答えにくいんだろう」
「ルル姉は、どんな女遊びが好きなんだろう?」
「アニタ、男が女と遊ぶから『女遊び』なんだ女は『男遊び』だ」
「リンダさん、アニタになに教えてるの!」
「ルルレット、居たのか」
「お姉ちゃん、いつから荷台に」
「朝からちょっと、お腹痛かったから寝てたの」
「ルルレット、あの日か?」
「違います!」
ルルは、荷台に居たのか朝、宿を出てから静かだと思ったら。
「ん、グッピー。後ろでキャサリンが手招きしているぞ」
「あ、なんだ」
グッピーがラン馬の横へ行った。
相変わらずエスタはオレの腕にしがみついてる。
なんか真後ろのティアーナの視線を感じる。
なにか言いたいのか。
「グッピーさ、あたいが嫁候補ってホント」
「あ、その話か。まあ俺は嫁捜しの旅も兼ねてるから、ルルがあんなコトを」
「あたいは娼婦だよ。それでも候補に入れてくれるのかい」
「娼婦だろうとなんだろうと俺が嫁に決めたら関係ない」
「ルルレットがさ、あんたの嫁第一候補はあのフードの白いのだって言ってたけど、グッピーはああいう色白くて冷たそうなのがいいのかい」
「まあな、今のとこは嫁一号だ」
「違う」
「え、地獄耳かぁミシェールの耳は?」
「ロラン、アレ教会の屋根?」
だいぶ先にとがった赤い屋根のかねつき堂見たいのが見える。
「ホントにでっかい建物だな。おい、キャサリン。そうなのか」
「そうね、まえより大きくなってる。この辺は高い建物なんかないから、アレくらいよ」
「もう少しだな」
ホントに一番遠い村なんだな、朝に出てもう夕方だ。
建物が見えたから、すぐだと思ったら中々着かない道も登ったり降りたりの坂道だ。
村についた頃は暗くなっていた。
キャサリンは教会横の孤児が集められて住んでいたという小屋に向かった。
「キャサリンかい。どうしてもどったの」
歓迎されてなかった。
「マーさま。久しぶり。帰るつもりで来たんじゃないんだ。ココに、村に来たいという人たちを案内して来たんだ」
「お客かい。ここは泊まれないよ」
「久しぶりなんで顔を出しただけだ」
「あんた、金持ってるかい。近頃鬼がうろついてて山に狩りへ行けなくて、皆ひもじいんだ」
こんなトコまでオークの影響が。
「大丈夫だよオーク鬼は連れの連中が追っ払ったから山にはオークはもう居ない」
「オークは町の方だろ。この辺に居るのは別の鬼だよ」
つづく




