勝利の舞とアイテムの存在
学校回、と言っても何か行事がある訳では無い。
俺はあの後満身創痍になりながらも何とかダンジョンから帰還した。
取り敢えずキングスライムの魔法石も回収出来たのでほっくり顔である、ただ思ったより怪我の具合が酷くて今も体の節々が筋肉痛の上位互換レベルに痛い。
まぁそれでも学校に来た訳だが…
「ぐぬぬ…体が痛いぞい…」
「大丈夫か田口?何かやったか?」
友人の佐藤からも心配の声が掛かる、割と大丈夫じゃないが返答はしておく。
「おう…実は土曜にキングスライムに挑んでよぉ、何とか勝ったは良いけど体が鉄の様に思いし体がクソいてぇ」
「マジか、てかキングスライムに挑んだのか、何人で?」
「1人だ、冗談抜きで死ぬかと思ったから二度と1人でやんねぇ…」
「マジかよ!?SUGEEEEEEE!流石田口だぜ!」
「ふひっ、よせやい照れるぜ佐藤、もっと褒めて良いんだぜ?」
「いや喜んでる時の顔きめぇからこれ以上褒めるのは辞めとくわ」
「(´・ω・`)」
「うわぁ!そんな顔するな!」
俺は自己顕示欲を適度に満たしていると担任先生の杉本から始まりを告げる声が掛かる。
「よーしお前ら全員揃ったな?これから出席取るぞ~愛!」
先生が出席確認を取り始めたので静かにする、そうして静かにしていると俺の番が訪れる。
「田口!」
「はい!」
「田口は放課後校長先生から話が有るそうなので帰りの会が終わり次第直ぐに向かう事!」
「は、はい!」
話ってのは何なんだろうか…まぁ行くしか無いか、校長先生の話無視したらどんな恐ろしい事が起きるか分かったもんじゃねぇ…
そうして出席確認が終わると担任の杉本先生から一言入る。
「よし、確認取ったな、それじゃ最後に1つだけ、最近ダンジョンに潜って行方不明になる事が爆発的に増えてる、ここでダンジョン入場資格を持っているのは田口だけなのでそこまでキツくは言わないが欲張って冒険はするなよ?はいこれでホームルームは終わり!1限目は移動教室だから遅れるなよ~」
そう一言告げて杉本先生は教室を後にした。
冒険するなねぇ、確かに一理有るんだよな、土曜の奴なんかそれで死にかけたし…
まぁボチボチ気をつけときますかね。
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-放課後-
俺は授業を真面目に受け帰りの会が終わった後校長先生が何処に居るか聞く為に職員室に向かう。
「すみませ~ん、今校長先生が何処にいるか分かりますか」
そう俺が答えると国語の教師の松本先生が答えてくれた。
「それだったら確か今は校長室に居たはずだぞ?」
「本当ですか?ありがとうございます、失礼します」
そう言って職員室を後にした、そうして俺は校長室に向かう。
確かこの辺りだった筈…
ボチボチ探していると校長室を見つけたのでノックして入る事にする。
「すみません、2年B組の田口です」
「おぉ、田口君か、入りなさい」
「失礼しま~す…」
中に入ると校長先生がどっしりと座って待っていた、そしてその横には何か箱が有る。
「よく来てくれた田口君、取り敢えずそこに座ってくれ無いか?」
「分かりました」
俺は校長先生に言われた場所に座る、一体話とは何だろうか…
俺は本題に触れてみる。
「すみません校長先生…早速で悪いのですがお話とは何でしょうか?」
「うむ、君がダンジョン入場資格を手に入れたと言う事を聞いてね話そうかと思ってね、先ず最初に」
そう言うと校長先生は軽く咳をして場の空気を整える。
「遅くなったがダンジョン入場資格試験合格おめでとう、君は我が校の誇りだよ」
「あ、ありがとう」
これだけか話に来たのか?そう拍子抜けして居ると校長先生がまた口を開く。
「…前置きはこれくらいにして、田口君は朝杉本先生からされた話を覚えているかい?」
「はい、行方不明者が爆発的に増えている件ですよね?」
「そうだ、多少ぼかしているが察しはつくだろう?ダンジョン内での行方不明がどう言う意味を指すのか」
俺はそう言われて顔を暗くする、そう、ちょぴっと考えれば分かることだがダンジョン内での行方不明は基本死亡事故という暗黙の了解が有る。
「えぇ、死亡事例とほぼ同等と物として扱う、ですよね?」
「そうだ、流石は合格してるだけは有るね田口君」
「こ、光栄です」
一体校長先生は何を伝えたいんだ?
そうも思って居ると
「まぁ余り長く話しすぎると嫌われるだろうから簡潔に行こうか」
そう言うと校長先生は箱をこちらに渡してくる。
許可を取って開けて見ると中には赤い液体瓶と鉄製と思われるの剣が入ってた。
「これって…!」
「あぁ、回復ポーションと鉄の剣だ、君は大事な生徒だしこの学校初のダンジョン資格取得者だからね、私のポケットマネーから奮発させて貰ったよ」
「あ、ありがとうございます!校長先生!」
「どういたしまして、私からはこれで終わりだよ、ごめんね田口君、放課後なのに来て貰って」
「いえいえ!こちらこそこんな貴重品をありがとうございます!」
俺は校長先生に感謝の気持ちを伝えた後箱を慎重に持ち運びながら校長室を出ていく。
「すみません!失礼します!」
「あぁ、また呼ぶかも知れないけどよろしく頼むよ?」
「分かりました!校長先生!」
俺は校長室から出ていき箱を電動自転車の荷台に詰めて慎重に帰るのだった…




