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第42話 雪が降る季節には
それから、ラスターは毎食私と一緒に食べるようになった。
最初は、律儀だなあ、ぐらいにしか思ってなかったけれど、ラスターと食事するのは、意外と楽しかった。
「シスターシーナ、なぜ、パンをスープに浸すのですか?」
「スープの味が、パンに染み込んで、食べた時に、ジュワってなるのが美味しいのよ」
「そうなんですか?」
ラスターも、パンをスープに浸して、食べてみる。
「なるほど、なかなか美味しいですね!」
「そうでしょう?」
ラスターも、それからは、パンをスープに浸すようになった。
「いいことを教えてもらいました。」
美味しそうに食べるラスターを見ると、私は心がふわっとした。
そして、食事をしながら、今日の予定を話すこともできた。
「そろそろ、寒さが本格的になってきます」
「シスターシーナの出番ですね」
「そうね、寒いのは苦手だけど、頑張らないとね」
シスターの呪文の中に、『積もった雪を溶かす呪文』があるんだ。
雪が降る季節か……。
元の世界では、毎年決算で、仕事に追われていたな……。
ん、
決算?
私は、ピタッと動きを止めた。
なぜ、今、思い出してしまったんだろう。
――ああ、そうだった。
私は、重要なことに気づいてしまった。
「シスターシーナ?」
突然、食事が進まなくなった私を、ラスターが心配そうに覗きこんだ。




