表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
42/50

第42話 雪が降る季節には


それから、ラスターは毎食私と一緒に食べるようになった。


最初は、律儀だなあ、ぐらいにしか思ってなかったけれど、ラスターと食事するのは、意外と楽しかった。


「シスターシーナ、なぜ、パンをスープに浸すのですか?」


「スープの味が、パンに染み込んで、食べた時に、ジュワってなるのが美味しいのよ」


「そうなんですか?」


ラスターも、パンをスープに浸して、食べてみる。


「なるほど、なかなか美味しいですね!」


「そうでしょう?」


ラスターも、それからは、パンをスープに浸すようになった。


「いいことを教えてもらいました。」


美味しそうに食べるラスターを見ると、私は心がふわっとした。



そして、食事をしながら、今日の予定を話すこともできた。


「そろそろ、寒さが本格的になってきます」

「シスターシーナの出番ですね」


「そうね、寒いのは苦手だけど、頑張らないとね」


シスターの呪文の中に、『積もった雪を溶かす呪文』があるんだ。



雪が降る季節か……。



元の世界では、毎年決算で、仕事に追われていたな……。


ん、


決算?


私は、ピタッと動きを止めた。



なぜ、今、思い出してしまったんだろう。


――ああ、そうだった。



私は、重要なことに気づいてしまった。



「シスターシーナ?」



突然、食事が進まなくなった私を、ラスターが心配そうに覗きこんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ