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第39話 シスターミッチーの手紙


『シスターになった人へ   


はじめまして。

私は、前任のシスターの、シスターミッチーこと、美智恵みちえです。


シスターになって、何年過ぎたのでしょう?

こちらの世界に来たときは、ちょうど60歳でした。


私は、病気になってしまい、どうやら、あまり長くはなさそうなのです。

まだ、ペンが持てるうちに、後から来るシスターにお手紙を残したいと思いました。


自分の意思とは関係なく、突然シスターという存在になり、村人を助ける毎日に、これを読んでいるあなたは、戸惑っているのではないでしょうか?


私も、最初はそうでした。


しかし、村の人は良い人ばかりでした。私は、シスターとしての仕事に慣れてくると、大変ではありますが、だんだん、村に馴染んでいくのを感じました。



最初は、元の世界へ帰るつもりだった私ですが、結婚はしてなく、両親もすでにこの世にはいません。


帰っても、孤独な暮らしが待っている――それなら、ここで生涯を終えるのも悪くないかもしれない、と考え直しました。


この村に残る決断をしたことは、後悔していません。


でも、もし、この手紙を読んでいるあなたが、まだお若く、元の世界に大切な人がいるのなら、村に馴染んでしまう前に、早めにお帰りになることをおすすめいたします。


どうしても、人間は、情というものができてしまうと、判断が難しくなりますからね。


私の手紙が、ご参考になるといいのですが。


あ、それから、ラスターをよろしくお願いします。あの子は、真面目でよい子です。


もし、村に残る決断をされるなら、ラスターと、仲良くしてあげてくださいね。


あなたが、どんな決断をしても、幸せになることを願っています。


シスターミッチー』

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