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第27話 セール会場


市場の中でも、ひときわ目立つお店の前に、人が集まり始めた。


何か始まるの?


疑問に思ったその時。



――カランカラン


と、鐘の鳴る音がした。


「いきますよ!」


ラスターが、走りだした。


「えっ、ちょっと待って!」


周りにいた人たちも、一斉に走りだした。


たどりついた先には、人だかりができていた。


ここは、セール会場だろうか?



「安いよー!」


「こちらに並んでくださーい!」


店員さんが、叫んでいた。



「出遅れました……。」

「でも、ここであきらめてはなりません。」


ラスターが、人混みをかき分けて前に進み、あっという間に食料品をゲットしていた。


ラスター、すごい!

私も頑張らないと。


意を決して、人混みの中に入ると、もみくちゃになりながらリストの商品を探した。


あ、これじゃない?


急いで掴むと、お会計に並んだ。


「ありがとうございました〜。」


笑顔の店員さんから、商品の入った袋を受け取った。


やっと、一つ買えた……。


これは、確かに覚悟が必要だ。


「まだ、行きますよ」


「ラスター!?」


ラスターは、人混みの中に消えていった。


これは、私も頑張らないと!


意を決して、お店に向かう。


格闘の末、なんとかリストの商品を買うことができた。


つ、疲れた……。


お店から出ると、ラスターが購入した物を鞄に詰めていた。


持ってきた鞄も袋もパンパンだ。


「シスターシーナ、お買い物を手伝っていただき、ありがとうございました。」

「おかげで、リストの物は全部買えました。

帰りも歩かなくていいと思うと、気持ちに余裕ができますね。」


それって、私の魔法のおかげってこと?

役に立てている実感がして、なんだか嬉しい気持ちになった。


「ちょっと休憩していきましょう。」


「そうね。」


私はすぐに賛成した。


「あそこにカフェがあるので、そこで休憩しましょう。」


ラスターの後について歩いていると、


「あらっ、ラスター!?」


女の人に、ラスターが声をかけられた。


わっ、綺麗な人……。


ラスターが丁寧にお辞儀をした。


「お久しぶりです。ルシファー。」




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