第24話 働く村人たち
「ではジュリアさん、よろしくお願いしますね。」
「任せてちょうだい!ちゃちゃっと仕上げるわね!」
「いつもありがとうございます。
早く、きれいに仕上げていただけるので、とても助かります。」
ジュリアさんが、依頼された縫い物を持って、教会から出ていった。
「ラスターさん、今日は何かあるかい?」
「はい、ベルグさん。畑仕事を手伝ってほしいという依頼がきてますよ」
「わかった。まかせておくれ。」
「シスターシーナ、また蜂蜜持っていくから、食べてくださいね」
「ありがとうございます、ベルグさん。」
それから、ラスターは、次から次へと村人へ依頼をお願いしていった。
――あの集会からしばらくたった。
礼拝の後は、受付のラスターが、リストを元に依頼をお願いする時間になっていた。
そして、嬉しいことに、村人たちによって、仕事が回り始めていた。
今まで通り、シスターの仕事は、シスターがやるべきだ、
という声も出ると思っていた。
けれど、今のところは聞かれない。
中には、
『自分がまだ人の役に立てることがあるなんて、嬉しい』
という年配の方もいた。
なんだか、村人たちが以前より生き生きして見える。
そんな姿を見ると、私は自然に笑みがこぼれるのだった。
それに――
ラスターが、前よりも頼もしく見えるのは、気のせいだろうか?
ちらっとラスターを見ると、声をかけられた。
「この案件は、シスターシーナの仕事ですね。」
ラスターが依頼書を見ながら言った。
慌てて視線をそらすと、
「わかった。ラスター、行きましょう。」
私は、すっと立ち上がった。
今日の依頼はなんだろう。
それに、今日は、依頼の他にも用事があった。
それは――
村の発明家の家を訪ねることだった。
お話をお読みいただき、ありがとうございます。明日から、21:30の投稿に変更いたします。引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。




