第18話 受付
「なるほど、シスターに頼らない仕組み、ですか……。」
次の日。
教会に来たラスターに、早速、昨日考えた案を話した。
「シスターに頼ることが、当たり前になっていて、頼らないことを考えたこともありませんでした。」
「……確かに、歴代のシスター達の負担は、大きかったかもしれません。」
ラスターが、眉を寄せた。
「シスターシーナがお考えになった仕組みがあれば、シスターがいない期間も、村人の困りごとが解決できるのですね。」
「それは、素晴らしいことだと思います。」
……よかった。ラスターが同意してくれた。
「私よりも、ラスターの方が、村の人たちのことを知っていると思うの。だから、誰に仕事をお願いしたらいいか、一緒に考えてくれない?」
「もちろんです、シスターシーナ。」
ラスターは、快く引き受けてくれた。
「あとは、この『受付』をどうしますか?」
「『受付』をする人も、重要な気がしますね……。」
私は、ラスターをじっと見た。
「……シスターシーナ。何ですか、その熱い視線は?
私、溶けますよ?」
――え?
冗談を言った??
でも、顔はいつもの真面目な顔のままだ。
「溶けている場合じゃないわ。」
「ラスター。あなたに、『受付』をお願いしたいの。」
「私、ですか?」
ラスターの動きが、一瞬止まった。
「そう。」
「村人のことをよく知っているラスターなら、誰に依頼したらいいかも、わかると思うの。」
なるほど……と、ラスターが呟いた。
「シスターシーナ。では、試しに私でスタートしてみますか。」
「しばらく続けてみた上で、私のままにするか、別の人にするか、判断すればいいと思います。」
さすが、ラスター。話が早い。
「じゃあ、とりあえず受付はラスターで決まりね!」
「さっそく、誰に何を依頼したらいいか、考えましょう。」
私は、紙とペンを取り出して書こうとした。
でも……、
私の書いた文字は、ラスターや村人には読めないのだっけ。
「ラスター。私の書く字は、みんなが読めないから、書いてくれる?」
「承知しました。」
ラスターが、ペンを持った。
「では、一つずつ考えていきましょう。」




