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自称「平凡」の家柄最強Sランク高校生は、大企業の陰謀を完膚なきまでにぶっつぶす  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ3巻&恋AIフラグ1巻★発売
第3章 お住まいはタワマンですが?

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第27話『正しい道』

「……っく、……だって」

「うん」


 俺は小さく相槌を打って、そっと先を促す。


「5000万円も援助してもらって……あんなにすごいことしてもらったのに……わたしには何もできなくて……何もなくて……お礼できなくて……こんなことくらいしかできなくて……」


 桃花の声が震えていた。

 震える声を必死に振り絞って、桃花は俺に想いを伝えてくる。


 桃花にここまで強い決意を強いてしまっていたことに、まったく気付かないなんて。

 俺ってヤツは、本当に救いようがない。


 だけど後悔と反省をしているだけじゃ、もっともっと救いようがないから。

 だって桃花は今、俺の目の前で泣いているんだ。

 今、桃花の涙を拭いてあげられるのは俺しかいないのだから。


 桃花の決意を見誤り、桃花を泣かせてしまった俺には、せめて桃花の心を解きほぐしてあげる義務があるのだから――!


「だからって大切な身体を俺に捧げるなんてしちゃいけないよ。まったく、桃花は変に義理堅いんだから」

「だって……、でも……わたしにはこれしかなくて……」


「こうやって一生懸命な想いを見せてもらえただけで、俺は十分満足さ」

「そんなっ、想いだけじゃとても釣り合わないもん」


「それは逆だよ桃花」

「え――?」


「俺は想いこそが一番大切だと思ってる。俺はさ、自分に課しているんだ、誰よりも『正しい道』を歩めってな」


「『正しい道』……、それって正道くんの名前――」


「ああ、俺は獅童正道。偉大な両親から、正しい道を歩むようにと名付けられた男だから。この想いこそが、俺の全ての原動力なんだ」


 俺は偉大な両親から生まれた、悲しいくらいの凡人だ。

 才能という才能を全て、双子の弟に持っていかれた残りカス。


 だけど想いだけなら。

 己の心の在り方だけなら。

 偉大な両親にだって、弟にだって負けないでいられるはず。


 ゆえに名付けられたこの名の通りに、俺は「正しい道」を歩み続けてみせる。

 想いだけは決して誰にも劣らないことを、俺は俺の生きざまで証明してみせるのだ――!


 俺は正しい道を歩むべく、俺の想いを桃花に語り掛ける。


「まず大前提としてなんだけどさ。俺は桃花を幸せにするために助けたんだ。好きでもない男に身体を捧げるなんて、そんな不幸な目にあわせるためにじゃないよ」


「ぁ――、それは――」


 ド正論を投げかけられた桃花が、言葉に詰まった。


「だろ?」

「でも――」


「でももヘチマもないっての。俺にとって大事なのは、桃花が幸せになることだった。それが叶った時点で、俺が桃花を助けたお礼はされたようなものさ。幸せになってくれてありがとう。だから家事だのなんだのは、俺にとっちゃついでの心づけみたいなもんだ」


「……うん」


「だっていうのに、好きでもない男に身体を捧げるなんて不幸な目にあったら、せっかく助けた意味がなくなっちゃうだろ?」


 最後のところは、俺としては気持ち冗談っぽく言ったつもりだったのだが、


「ぁ……ごめんなさい」


 桃花はとても弱々しい声で謝罪の言葉を伝えてきた。


「ごめん、今のは別に桃花を責めたわけじゃないんだ。ただ知って欲しかったんだ。俺は桃花に幸せになって欲しいってことをさ」


 そう言うと俺は身体をぐるっと180度回転させて、ベッドの中で桃花と向き合った。

 遮光カーテンの隙間からうっすらと月光が入ってくる薄暗闇の中、超至近で桃花と視線が絡み合う。


「はわ――っ」


 桃花は目を大きく見開くと、逃げるように背中を向けようとしたが、俺はそれを許さない。

 桃花の身体をそっと抱いて告げる。

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お小遣い月1000万円の親ガチャSSRの俺が【お嫁さん検定1位】の美少女を買ったわけ。「町工場の乗っ取りとか、俺が絶対にさせないから」
カクヨムで先行連載しているので、お気に入り登録&評価してねっ♪
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