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自称「平凡」の家柄最強Sランク高校生は、大企業の陰謀を完膚なきまでにぶっつぶす  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ3巻&恋AIフラグ1巻★発売
第3章 お住まいはタワマンですが?

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第21話「はい、あーん♪」

「美味しい。すごく美味しい」


「えへへー。実はチャーハンは得意料理なんだよね。時短かつ、ありあわせで作るのは、自分でもなかなかのものかなぁって」


 俺が掛け値なしの誉め言葉をかけると、桃花がちょっと自慢げに語ってくる。


「本当に美味しいよ。すごいんもんだ。これならいくらでも食べられる」

「少しだけお代わりがあるから、食べ足りなかったらお代わりしてね」


「悪いがお腹がいっぱいでもお代わりするよ。マジで美味しいからな」


「もぅ、正道くんってば。本当にストレートに言うよね。見つめながら何度も言われたら照れるんですけど!」


 なんて言いながらも、桃花はまんざらでもなさそうに見えた。


「褒めて損なし、ってな。いいものに『いい』って言うことに、ためらう理由はないさ。あと人と話す時は、相手の目を見て話すものだろ?」


「感心するくらい、まっすぐだよねぇ。お金持ちなのに偉そうなところがぜんぜんないし。あ、そうだ!」


「ん?」


「これはその、お礼の一環っていうか、あくまでちょっとした提案なんだけどね?」


「なんだ? さっきも言ったが、俺は俺のために借金を肩代わりしたんだから、深く気にする必要はないんだぞ? そうでなくても掃除してもらった上に、こんな美味しい晩御飯まで用意してもらったんだからさ」


 お礼ならもう十分してもらっている。


「そんなたいしたことじゃなくてね? その、せっかくだから……あ、あ……」

「あ……?」


「あーんでもしてあげようかなって! 的な! 感じ!」


 桃花が頬を染めながら、早口&上目遣いで言った。

『お嫁さん検定1位』と噂されるだけあって、これまためちゃくちゃ可愛い。


 だがあーんと言えば恋人同士がやるものだ。

「それ」を桃花にさせることに、俺は気が引けてしまう。


 なぜなら俺と桃花は恋人でもなんでもなく、外から見ればお金で買った・買われたという関係だからだ。

 そのことに、俺が少し思い悩んでいると。


「すぐ断らないってことはオッケーってことだよね? じゃあはい、あーん♪」


 桃花はそれを肯定と受け取ってしまったようで。

 自分のスプーンでチャーハンをすくうと、中腰になって俺の方へと身を乗り出して、スプーンを俺の口元へと差し出した。


「はむ――」


 俺はそれを反射的にパクリと咥えてしまう。


 すぐに桃花の絶品チャーハンが口の中に広がっていく。

 うん、やっぱりとても美味しいな。

 

 だがそれよりも何よりも俺が気になってしまったのは、桃花の使っていたスプーンを俺が咥えた――つまりは間接キスをしたということだった。


 親ガチャSSRで何不自由なく生活している俺も、なんだかんだで多感な男子高校生。

 当然、キスとか間接キスとかそういうラブいことに、興味がないわけではない。


「ど、どうかな?」

「あー、うん……なんか恥ずい」


 頬が熱い。

 胸元も汗ばんできた気がする。

 俺の顔が赤くなっているのは鏡を見なくとも間違いなかった。


「わ、わたしも。えへへ……」

 もちろん桃花も、これが間接キスだと気づいているだろう。


「お、おう……」


 俺んちという超密室で、テーブルを挟んであーん(という名の間接キス)をしながら、二人きりで見つめ合う。

 なんだか妙な雰囲気が室内に漂っていた。


「もう1回……するね?」

「お、おう」


「はい、あーん♪」

「あーん」


 桃花が差し出したチャーハンを俺はまたパクリと咥えた。


「……美味しい」

「ふふっ、よかった♪」


 くっ、これはだめだ。

 ともすれば妙な雰囲気に流されそうになってしまう。

 俺は鋼の意思でもって、場の雰囲気に流されそうな己を奮い立たせる。


「チャーハンを食べたら喉が渇いたな。ジュースを入れてくるよ。美味しいオレンジジュースがあるんだ」


 俺は桃花の返事も待たずに席を立つと、キッチンに向かった。


「あ――」

 桃花の小さな声が聞こえた気がするが、俺は振り返らない。


「落ち着けよ俺。桃花はただのクラスメイトだ」


 小声で自分に言い聞かせながら、俺は冷蔵庫から取り出したオレンジジュースを2つのグラスに注いだ。

 幸いなことにオレンジジュースを入れて戻ってくると、妙な空気はすっかりと消え失せていて。


「わっ、なにこれ!? 本当に美味しいんだけど!?」


 オレンジジュースを一口飲んだ桃花がびっくりしたように俺を見て、


「うちのグループ会社が出してる高級100%ジュースのブランドなんだ」


 俺はそれに今までと変わらない説明を返したのだった。


「ちなみにお値段って、いくらぐらいするの?」

「正確には覚えてないけど、たしか900ミリリットルで2500円くらいだったかな」


 俺は普段あまり金額を意識することがないので、正直うろ覚えなんだが、多分それくらいはしたはずだ。


「わーお!? お洒落なランチが食べれちゃうよ!?」


 大げさに目を見開く桃花は、やっぱりとても可愛かった。

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お小遣い月1000万円の親ガチャSSRの俺が【お嫁さん検定1位】の美少女を買ったわけ。「町工場の乗っ取りとか、俺が絶対にさせないから」
カクヨムで先行連載しているので、お気に入り登録&評価してねっ♪
― 新着の感想 ―
あーん、やっぱ最高だな 僕もこう言う可愛い子にしてもらいたい((
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