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自称「平凡」の家柄最強Sランク高校生は、大企業の陰謀を完膚なきまでにぶっつぶす  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ3巻&恋AIフラグ1巻★発売
第2章 クラスメイトの学園のアイドルが、俺のお世話をしてくれることになった件。

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第12話「だったらせめてお礼をさせてもらえないかな?」

 ははっ。

 さっきから桃花は驚いてばかりだなぁ。


 普段の明るくにこやかな顔も可愛いけど、驚く表情はこれまた愛嬌があって可愛いもんだ。


「だから俺のこづかいの5か月分ってこと」

「……え? えっと? だから、な、なにが……?」


「これはあんまり他の人には言わないで欲しいんだけどさ。っていうか内緒にして欲しいんだけど」

「う、うん。約束するね」


 俺の前置きに桃花が神妙に頷いたのを見て、俺は言った。


「俺は月にこづかいを1000万円もらってるんだ」

「…………?」


 あ、桃花が固まった。

 ポカーンと口を開けてしまっている。

 まぁ聞いてはいるだろうと思って、俺は話を続ける。


「だから5000万は俺の5か月分のこづかいってこと。結構な額ではあるんだけど、俺的にはぜんぜん払えない額でもないんだよな。散財するような趣味もないから、貯金もかなりあるし」


 俺はソシャゲの課金とか、Vtuberへの高額スパチャとか、ブランドものの収集といった金のかかる趣味はないので、月1000万円のこづかいなんて当然、使いきれはしない。


 学校帰りに友だちにアイスをおごったり、ちょっと美味しいものを食べたりとか、まぁそんな程度だ。

 ゆえにおこづかいの大半は貯金に回っている。


 他にもお年玉とかも小遣いとは別で貰ってきたし。

 今はタワマンで一人暮らしをしているが、これも全て親持ちだ。


「ふ、ふへぇ……」


 俺の話を聞いた桃花は、へなへなと力が抜けたように椅子に沈み込んだ。


「納得できないかな?」


「急には納得しづらいんだけど……借金をあっさりチャラにしてくれたんだから、納得せざるをえないよね。でもでも、なんだか別世界の話を聞いてるみたいかも?」


 椅子に座り直した桃花が小さく苦笑する。


「実際、別世界だと思うぞ。実家の借金で悩んでた桃花には悪いが、俺はお金にだけは困ったことはないからな」


 生まれた時から親ガチャSSRの恩恵を受け続けてきた。

 それが俺だ。


「なにせ実家がライオネル・グループだもんね。ちなみにこのこと、みんなには言ってないんだよね?」

「言ってもいいことないだろ?」


「あー、うん。それはそうかも。なんとなく言いたいことは想像つくかな。お金目当ての人が寄ってくるってことだよね?」


「そういうこと。だからこのことはみんなには内緒な。学校にも遠縁の遠縁の実質無関係の分家ってことで通ってるから」


 少しでも世の中を知っている大人なら、俺の名字を見れば即座にライオネル・グループを連想してしまう。

 俺の後ろに見える巨大な存在に恐怖してしまう。

 過剰な忖度を受けないようにする必要が、俺には常に付きまとっていた。


「わかったわ。でも、どうしてわたしを助けてくれたの?」


「どうしてって。仲良くなったクラスメイトが酷い目に合いそうになった。俺には簡単に助けることができた。なら助けるだろ普通? そんな疑問に思うことか?」


「さすがに5000万円の肩代わりは、普通じゃないと思うけどぉ……」


「だから俺にとっちゃたいした金額じゃないんだってば。そこはイチイチ気にしないでいいよ。これ割とマジでガチの話な」


「わたしが気にするんだもん」

「桃花は真面目だなぁ」


「これが普通の感覚ですぅ! 正道くんがあまりにも普通じゃないんですぅ!」


 ぷくーと頬を膨らませる桃花。


「俺の家庭が普通じゃないのは否定しないが……ま、ライオネル・グループのボンボンがクラスメイトだったことをラッキーだったと思おうぜ」


「ラッキーって、そんな軽い言葉で納得できないもん」

「意外とめんどくさい性格なんだな?」


 おっとと、思わず素直な感想が出てしまった。


「全然めんどくさくないですぅ! 当たり前の感覚ですぅ!」


「一応言っとくが、俺だって見ず知らずの相手を助けたりはしないからな?」

「そうなの?」


「あの日、あの時、偶然にも橋の上で困っているクラスメイトと出会った。俺の勘違いとかいろいろあって、身の上話を聞くことになった。俺なら簡単に助けられると思った。だから助けた。それだけだよ」


「それだけって……」


「それだけはそれだけさ。俺は親ガチャに当たってラッキー。桃花は俺のクラスメイトでラッキーってな」


 俺の言葉を噛みしめるように、桃花が沈黙した。

 俺は黙ってそれを見守りながら、残っていたジンジャエールを完全に飲みほす。


 桃花はしばし沈黙を続けてから――俺がドリンクバーにお代わりのジンジャエールを補充しに行こうかなと思ったところで――ゆっくりと口を開いた。


「だったら」

「ん?」


「だったらせめてお礼をさせてもらえないかな?」

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お小遣い月1000万円の親ガチャSSRの俺が【お嫁さん検定1位】の美少女を買ったわけ。「町工場の乗っ取りとか、俺が絶対にさせないから」
カクヨムで先行連載しているので、お気に入り登録&評価してねっ♪
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