レポート22ー作り込みのすごいゲームは無駄なところもすごいー
アイの準備を終えユミたちは王都から第3のダンジョンにテレポートした。
「よーし、それじゃあ行こう!」
「おー」
若干ハイテンションなアイは革の軽鎧を装備してる。武器は槌の部分が小さめな両手持ちのハンマーだ。
「武器に植物系の素材って使うんですか?」
道中まとわりついてくる蔓のモンスターを倒しながら質問する。
第3のダンジョンは植物系のモンスターのダンジョンとなっていてボスは蔓がからみ合ってできた蛇・フォレストスネークだった。
「いや~。実は中間のセーフティフロアがあるでしょ」
このダンジョンは中ボスがいないかわりに道中のモンスターの量が多く休憩ポイントとしてセーフティフロアが全体の中間に存在した。
「ありますね」
「そこから隠しエリアみたいな感じでいける崖があってそこで採掘できる鉱石がほしいんだよね」
「そんな道あったっけ?」
「獣道みたいな感じでちょっと探らないとわからなくなってるみたい」
「へぇ~」
***
「えーと、たしかこの辺って聞いたんだけど」
セーフティエリアにたどり着いてアイは見た目では道のない所を探っている。ユミはそれを見守っていた。
……すごい金髪綺麗だけど。リアルでも金髪なのかな。でも話し方が外人さんって雰囲気はないんだよな。
「あった!」
ユミの少しズレた意識はアイの言葉で現実に戻った。
「あ、ありましたか!」
「ここ、獣道みたいになってるな。作り込みやっぱりすごいな~」
見てたことに気づいてないアイの様子を見てユミは少しほっとした。
「それじゃあ行こう!」
「はい」
2人が獣道に入って少し進むと言っていた通り崖があった。
「あら? 採掘ポイント上のほうだな」
「見るだけで分かるんですか?」
「採掘スキルレベル上げてるとね。とってくるよ」
「技能もスキルもないので待ってます」
そしてアイは崖を登っていく。したで待っているユミはそれを見学していた。
すると、
「ん?」
ユミの視界に小さな丸いものが見える。それは崖の上にあって徐々に動いていき――
「うおっ!?」
ユミの目の前に飛ぶように落ちてきた。




