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7〖吸血鬼界のプリンスとの交渉2〗
「なんだ、まだ僕の素晴らしい野望が聞き足りないか?」
眼鏡の鼻当てを持ち上げて、きりっとした表情の彼が言った。
「ねぇ、始祖さんが今寝込んでて、水をあげてくれないの。ジザクさんが代わりにあげてくれない?」
「あの人が寝込んでるのは、いつものことじゃないか。むしろもっと寝込め。そのまま永眠してしまえ」
あ、この人やっぱりやばい人だ。この城にいるってことは、始祖さんに仕えてると思ってたし、始祖さんもそう言ってたけど、さっきの野望を聞く限りそうでもないらしい。
始祖さん、人――じゃない、吸血鬼見る目ないなぁ……
「私は始祖さんが死んだら困るの。あなたたちなら水あげるくらいすぐでしょ? ほら早く」
「やってやってもいいが、その代わりに僕に何を差し出す?
僕はタダでは頼みを聞かない主義でね! 君の死後、あの花を僕にくれるというなら、世話をしてやろう!
あの花はとても高価だからな。今は国の保護下で余程じゃないと手に入らない」
金の亡者め。人の――じゃなかった。こんな健気で可愛い蝶の足元を見るなんて……
「絶対にいや !それはいや! もういい!」
始祖さんを元気づけた方が早いし、この男の野望も遠ざけられる!
覚えてなさい! 財宝界の下僕め!




