14『パーティーの行方』
幽霊種かぁ。どんなのなんだろう。
足とかないのかな? 透けてたりするのかな?
始祖さんの目的はさておき、ちょっと興味があるなぁ。
目の前でジザクが倒れる寸前だったけど、私には関係がない。
だって、私はか弱い蝶だもの。パーティーの準備なんてできっこない。
自分と同じくらいの長さの筆も持ったことがないし。うん、無理無理。
「寝すぎて寝ぼけて――ごほん、いえ。なんでもありません」
ジザクが咳払いをした。白目になりかけている。
「世の中には俺の知らないことも多いはずだ」
「そんなわけないだろ。あんた何年生きてきたと思ってるんだ」
始祖さんが希望に満ち溢れた表情を見せて、ジザクがついに本音をこぼした。
「あのですね、言いますけどね。幽霊種って別に死んだ種族がなるものじゃありませんからね。
そんなことも忘れたんですか? ボケてるんですか? もういっそう、そのままボケきってください」
捲し立てたジザクによると、幽霊種というのは元から幽霊種として生まれるのがほとんどらしい。
死んだ生き物が生まれ変わるのは珍しい部類なんだって。
それはそれで面白くない気がした。
「なん……だと……」
「前言撤回します。世の中のこと忘れすぎてる今のあなたなら、知らないことだらけでしょうね!
つまり、幽霊種を集めたところで死に方なんてわかりませんよ!」
ジザクが主に指をさす。始祖さんが震えだした。
あ、なんかやばそう。
「いいや、いいや、認めんぞ! パーティーを開け! 首吊り大会を開催する!」
高らかな宣言が部屋に響いた。
ジザクがこちらを見てきた。なんで? みたいな顔だった。
私が聞きたいよ。




