No,6 外出
休日、僕は冒険者ギルドを尋ねている。
理由は1つ、冒険者登録をした方が便利だからだ。
「冒険者登録ですね、始めてのご利用ですか?」
「はい。」
「では、ご説明を。」
「奈落から這い出る魔獣の討伐や困ってる人の助けを依頼と言う形で解決するのが冒険者です。そして、その依頼の管理をするのが冒険者ギルドです。」
成程。そうだったのか。僕が聞いた話だと...
「魔術士の登録もできるって聞いたんですけど。」
「はい。できますよ。両方しちゃいますか?」
「あ、お願いします。」
「それでは、こちらの水晶に手をかざして下さい。」
あ...また壊しちゃいそうだな。今回は魔力を極限まで落としとこ。
魔力を最大限抑えて手をかざす。
すると、水晶が太陽の様な光を放つ。
「こ...これはSランク?!!」
Sランクって確か最高ランクだったはず...
「くーもやる!」
猫型でくーが触れると水晶の中でパチパチと爆発が起こる。
「え、Aランク?! 猫がAランクなんて聞いた事がない...」
どうやら規格外だった様だ。その場にいる全員がぽかんとしている。
くーはあまり表に出さないようにしないと…
―――――
冒険者のプレートを貰ったその後、くーが「つまんない!」と駄々をこねたから街を散策する事にした。
「楽しい?」
「うん! 食べ物いっぱい!」
僕へなのかくーへなのか、街ゆく出店の人に食べ物をいっぱい貰う事が多い。
ただ...
「覚悟!」
間一髪の所で攻撃を避ける。
一体誰なんだこの人は。
「あんたね! イオラに言い寄るハエは!」
「人の事をハエって...イオラさんには魔眼をコントロールするきっかけを作っただけですよ。」
「ごちゃごちゃうるさい! 覚悟――」
「やめなさい!」
――ゴツン!――
頭を殴った鈍い音が響く。イオラさんが仲裁に入ったのだ。
「くー、落ち着け。」
臨戦態勢のくーの頭を撫でて宥める。
「数日ぶりですね。イオラさん。」
「あの時はありがとうね。エドワードくん。」
「いえいえ。この技術が確立されれば魔眼で悩んでる人を救えますから。」
「そういえば、この眼鏡ってどうやって作ったの?」
あー…その話か。
「内密でお願いしたいんですけど、付与魔法で浄化魔法を付けた普通のメガネだよ。勿論、イオラさんに合うようにちゃんとデザインを選んだけど。」
「それって、結構凄くない?」
実際、外に漏れたら大変な事だけは分かる。
「だから内密に、ですよ。」
―――――
「ディーク。」
僕は今、再び禁書の魔人を呼び出している。
「また我に用でしょうか。」
僕が浄化魔法を使えた理由は、ディークに教えて分身魔法。それを使った結果の産物だ。
「お前の魔法属性は何だ。」
「生来...と言う意味なら闇属性です。」
「どういう意味だ?」
「我の固有魔法は混沌...つまり全属性の混合魔法です。」
成程。これは一考の余地有りだな。
「僕と契約をしろ。僕が混沌魔法を使えるようにしてくれ。」
「...対価は?」
前回は顕現する為に魔力をごっそり持っていかれた。今回少し工夫が要るな。
「この指輪にお前の魂を移す。」
この指輪、8歳の誕生日に貰った指輪だ。
「分かりました。対価はそれで結構です。」
これで契約完了だな。
名前:くー
家族:ご主人
種族:人獣
固有魔法:爆破魔法




