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No,5 魔眼

 どうやら、この国には冒険者ギルドという物があり、それぞれS〜Eランクまで分けられ相当する任務が割り当てられるらしい。


 そして、この魔術学校では生徒へのランク査定が義務付けられているとのこと。


「という事で、今からランク査定を行います。」


 水晶に手をかざすだけで魔力の属性やランクまでわかるらしい。便利な物だ。


「エドワード、次は貴方よ。」


 席を立ち、教卓の上に在る水晶に手をかざす。


――ピシピシ...パリン!――


 手をかざした瞬間に水晶が割れてしまった。


 そんなに繊細なのか?


「な...何をしているのですかエドワード!」


「何って...ちょっとかざしただけですよ?」


「貴方...どれだけの魔力を持っているの?!」


 結局、その日は中止になりました。


―――――


「はぁ...エドワード・クランゲイン。」


「はい。」


 僕は今、職員室でお説教を受けている。


「入学早々にして備品を壊すとは何事ですか?」


「意図して壊した訳では無いのですが...」


 取り敢えず、割れた水晶を直さなきゃな。


逆行魔法(リペア)


 割れた破片を水晶ごと時間逆行(リペア)で元に戻す。


「これで大丈夫ですか?」


「あ...貴方! 固有魔法は治癒魔法では...」


「治癒魔法ですよ? 同じ光属性ですから。少し工夫をすれば使えますよ?」


「す...凄い!!」


 突如、職員室に声が響く。


 それとほぼ同時に目隠しをした生徒が僕の顔をベタベタと触りブツブツと喋る。


「魔力属性は光...でも、魔力量が格段に多い。それに工夫だけで固有魔法の再現...」


「あ...あの〜?」


 そう、声を掛けると飛び跳ねた様に謝ってきた。


「わ! すいません! 私、イオラヴィア・エスピネルって言います。生まれつき目が見えないもので。」


 目が見えない...異様な魔力の性質からして魔眼か。


「イオラさんは魔眼持ってるんですね。素敵です!」


 表情は見えずらいがその言葉に対するイオラさんの困り顔は凄く分かりやすかった。


―――――


「ご主人〜何作ってるの〜?」


 深夜まで作業をしていたので心配してか、くーが声を掛けてくれた。


「これはイオラさんにプレゼントだよ。」


「イオラ? 魔眼の子?」


「そう。魔眼を抑える技術が明確になればもっと悩んでる人の助けになるかなって。」


「お〜! ご主人やっぱ優しい!」


「そんな事無いよ。それじゃあもう寝ようか。」


―――――


「はい! イオラさん!」


 僕は朝1番にイオラさんに昨夜作ったメガネを渡した。


「これは...メガネ?」


「うん。魔眼を抑制する特性メガネ。」


 その言葉に、イオラさんは眼帯を慎重に外し、メガネを掛ける。


「見える...見える! エドくんの顔が...」


 ポロポロと涙を流しながら僕の手を握る。


「ありがとう! この恩はいつか必ず!」


「いえいえ、結構ですよ。今回は僕も新しい発見があったのでそれでおあいこです。」


 「それともう1つ」


ポケットから取り出した指輪をイオラさんの指にはめる。


「もしメガネが外れてしまった時の保険です。メガネと同じ効果がありますよ。」


 「それでは、僕はこれで。」



・解説

本来、固有魔法は1人1つのはず...

だけど今回、エドワードは神聖魔法も使ったよね?

その理由はディークの教えた古の分身魔法。それが「魂を2分する」分身魔法だったからです!

魔法属性は生来のもの。固有魔法はそれに伴った1点物。

エドの分身は光属性固有魔法無しで生まれたって訳です。

もう1回固有魔法を習得し直すのに結構苦労しそうですよ。



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