No,4 喧嘩
「行ってくるよ、母様。」
「行ってらっしゃい。」
今後、無くなるだろう挨拶を交わし、移動魔法で学校に移動する。
「わ! びっくりした...」
いきなり教室へ移動テレポートしたからか、シャーヴェリアを驚かせてしまった。
「ごめんシャーヴェリア。」
「いいよいいよ。それにシャーリィって呼んで大丈夫だよ?」
「そう? じゃあ僕のこともエドって呼んで。」
「ふふっ。改めてよろしくね、エドくん。」
「よろしく。シャーリィ。」
そんな言葉のキャッチボールをし終わった時、タイミング良く先生が教室の扉を開ける。
「はーい、皆席に着きなさい。今日は実技での授業です。」
実技かぁ...苦手なんだよなぁ。
―――――
教室から校庭に移動し、先生が授業について説明する。
「今回は模擬戦形式での授業です。相手に怪我をさせないように。」
はーい。と生徒の皆が口々に言う。
「おいお前!」
説明が終わると同時に誰かがそう言う。
この良いイメージの無い声は...
振り向くと昨日の虐め生徒だった。
「オレ様と勝負だ!」
めんどくさい。すごくめんどくさい。
「そもそも、誰だよお前。」
僕は至極最もな事を言った。
こういうのは先に名乗るのが普通だろう。
「オレ様はジャック! オレ様と戦え!」
はぁ...そこは律儀なのかよ。
「じゃあ...1回だけだからな。」
1回痛めつけたら学習するだろう。
僕は医者を志す者依然に野生で育った人間だ。自ら喧嘩を売ってくる相手まで救えとは教えられてない。
「それでは、第1試合初め!」
その先生の合図と同時に拳大の火の玉を売ってくる。
魔力調整も術式もお粗末だ。
《下級火》
下級火炎魔法。調整したつもりが少し大きくなってしまった。
ボウリング玉程の大きさの火球がジャックの火球を相殺する。
「はい、1回な。」
これで終わりだと言い、欠伸をする。
それが気に触ったのだろうか。ジャックはブツブツと何かを唱える。
突如、僕の周りが炎で包まれる。
「っへ! ざまぁみろ!オレ様をコケにした罰だ!」
こんなのでイキるなよ...人間!
僕が解除した瞬間、フードで寝ていたくーがくしゃみをする。
――ボーン!
その音と共にジャックの足元が爆発する。
くー...もしかしてお前の固有魔法って爆破魔法なのか...?
「お、覚えてろよ!」
本当に弱い奴だ。
「先生、僕の勝ちでいいですか?」
「えぇ。勝者、エドワード!」
名前:ジャック・ロッドマン
家族:父 母 兄
種族:人間
固有魔法:獄炎魔法




