No,3 喧嘩
合格を貰った僕は先ほどの先生教室へ来ていた。
どんな人がいるのかな〜
扉を開くと1番近い席に先ほどの虐めをしていた男子生徒が居た。
「あ!」
同時に言葉が出る。
まさか、同じ教室だとは...
「はい、皆さん席に着いて。」
その言葉に従い、空いている席に座る。
ふと、横を見ると、これまた先ほど見た今朝の女子生徒だった。
「おはよう。さっきぶり。」
そう声をかけると、ビクリと跳ね、こっちを向いた。
「さ...さっきは助けて頂いてありがとうごさいました!」
「いえいえ。僕、エドワード・クランゲイン。よろしく。」
「わ...わたし、シャーヴェリア・セントリクスです。」
セントリクス...って王女様?!
僕が衝撃の事実に驚いていると先生が黒板の前で話し始める。
―――――
「――て! 起きて!」
「んぐぅ...あと9時間......」
「9時間も寝ていては日が昇ってしまいますよ!」
そんな可愛い声の怒号に起こされた。
「もう下校時間ですよ。」
もう下校時間...てことは授業時間丸々寝ていたのか。
「じゃあ帰るか。」
荷物を纏め、学校を出る。
「おい!」
突然呼び止められ、何かと後ろを向く。
朝の男子生徒か...
「どうしたの?」
「オレ様と勝負しろ!」
「やだ。」
そう言い、立ち去ろうとするが、尚も止めてくる。
「待てって...言ってんだろ!」
そう言い、杖を取り出し、魔法を放ってきた。
成程。杖タイプの魔術士か。
放たれた魔法が僕に届くまでに考える。
どう怪我をさせずにこの場を収められるか。
選択肢1、わざと食らって大袈裟にリアクションする。危険すぎる。
選択肢2、打ち返す。威力を間違えたら相手が死ぬ上に事が大きくなる。
選択肢3、無効化した上で移動する。これが1番丸いな。
魔力で小さな水風船を作り、そこに相手の魔法を入れる。
シャーヴェリアをお姫様抱っこした上でテレポートを使う。
――ドサッ!
く...苦しい......
急いで転移魔法を使った影響か、僕のベッドの上で僕はシャーヴェリアの下敷きになったようだ。
「きゃ!ごめんなさい!」
そう言い、僕の上から退いてくれる。
「い...いえいえ。こちらこそ急にごめん。」
「エド〜? 凄い音がしたけど――」
心配で母様が僕の部屋のドアを開ける。
「エド...あなた入学初日でガールフレンドとそこまで...」
恐らく暗涙だろう。母様はドアの傍で涙ぐみ、口に手を当てている。
「誤解だよ母様! 猫ちゃんが危ない所で咄嗟に」
急造の言い訳を並べる。ちょっと苦しいと自分でも思う。
「初めましてお母様! わたし、エドワードくんのお友達のシャーヴェリア・セントリクスと申します。」
何でこの人平静なの?!
名前:アシュワード・クランゲイン
家族:夫 義息子
種族:人間
固有魔法:自然魔法
備考:辺境の土地を任された一応の領主。
夫は病で急死しており、行き倒れたエドワードを拾い育てた張本人。
夫が大の本好きで、地下に王宮並の書庫がある。




