No,11 流浪人
――く〜〜...
診療所の買い出しに出ていた時だった。
どこからか腹の虫が聞こえてきた。
見ると、和服の女性が行き倒れていた。
「み...水......」
たしか、極限の空腹状態はいきなり食べ物を与えちゃ駄目だったな。取り敢えずはお水からか。
―――――
「ぷはー! 助かったでござるよ。」
...いや食い過ぎだろ!!
連れて行ったご飯屋さんで大皿が山積みになっていた。
「にしても、どうして行き倒れてたの?」
「いや〜実は某流浪人でごさって。」
流浪人...確かレンジュの言葉で旅人だったかな?
「そうだったんだ、えっと...」
「申し遅れた。某、堅代紫乃と申すでござる。」
「もしかして紫乃さんはレンジュ生まれ?」
「そうでござる。」
そう言った瞬間、刺客が現れ全員倒れる。
質問に夢中で気づかなかった...
「某、とある一族の末裔故に命を狙われているでござるよ。」
「なので、ここでおさらばでござるな。」
成程。中道華支勢力連合軍、通称「中華連合」という組織に狙われていると。
「迷惑じゃないよ。」
取り逃した刺客1人を取り出す。
「行く宛て無いでしょ。うちで働く気ない?」
「無いでござる。」
そっか。これは最終手段だが...
「あ〜あ、うちなら3食無料の基本給銀貨5枚で働きに応じて金貨2枚の特別手当もあるんだけどな〜」
「ぎ...銀貨5枚。」
「僕専属なら銀貨1枚上乗せで払うんだけどな〜」
横目で見ると狭間で揺れている。
行く宛ての無い人を放っておく程白状じゃない。
「...美味しい提案でござるが、遠慮させて貰うでござるよ。」
以外だ。
「じゃあ、冒険者ギルドの登録まで付き合うよ。」
「それはお願いするでござる。」
―――――
「じゃあ、これでお別れだね。」
「またどこかで会うでござるな。」
「ははっ、だね。」
その言葉を最後に別れる。
振り返るとシャーリィが居た。
凄いタイミングで居る〜! しかもめっちゃ笑顔なのが怖いんですけど...
「あ、あの〜シャーリィさん?」
「どうしたの?告白翌日で女の子を誑かしてたエドワードくん。」
「言い訳してもよろしいでしょうか?」
「...なんだかパフェが食べたい気分だな〜」
「勿論奢らせて頂きます。」
名前:堅代紫乃
家族:両親 家臣
種族:人間
固有魔法:無し
備考:レンジュの良いとこの家系の娘。




