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No,9 治療

 始めての診療所出勤日。


 正直、凄く暇だ。くーは薬品の匂いで来れないし。


――カランカラン


 お、早速の仕事かな?


「医者は居るか?!!」


 これは予想以上だ。足が吹き飛んだ患者と頭が欠けている患者は流石に...


「居ますよ。取り敢えず2人とも横になって。」


 急患用の病室に2人を運び、同時に処置を始める。


 消毒代わりの神聖魔法(ホリネス)で傷を滅菌し、輸血と同時に治癒魔法(ヒール)を行う。


「ふぅ。終わり。」


「す...凄い! 貴方何者ですか!?」


「ただの医者志望ですよ?」


 「あ、大した事してないのでお代は銀貨3枚で良いですよ。」


「こんな凄い治療で銀貨3枚?! 王宮でも受けられない治療だぞ!」


 え...まぁ、今回に関しては自分でも無茶したのは自覚してる。


 なにせ、無くなった足を生やしたからな。


 そんな事を考えていると、鎧を身にまとった足が生えた方の患者さんが起き上がった。


「は...生えている! 君か? 俺の足を生やしたのは。」


「そうですけど...って、動いちゃダメですよ! 無理やり足生やしたんですから!」


「そ、そうだったのか。是非、お礼をさせてくれ。」


 そう言って1枚の巻かれた羊皮紙を渡された。


 なになに?


〜〜〜〜〜


 如何様な状態出会っても第2王子ユーズヴェリアを救命した。

それを国王自ら礼し、貴殿を王宮へ招待しよう。


〜〜〜〜〜


 この人...王子だったの!?


 ...ま、まぁ病状を見る体で招待を受ければ自然ではあるか。一般人が招待されたら周りから何されるか分かったものじゃないし。


「取り敢えず王宮まで送りますよ。」


―――――


 午後、学校も診療所のシフトも無いから自宅の庭でゆっくりしている。


 そういえば、最近魔術模索できてなかったな。


 紅茶を飲みながら直近のカルテを眺める。


 臓器不全系の病気が多いな。


 壁の向こうを見る魔法...


 微量な魔力を全方位に放出し、反射時間で空間を測る。


「できた!」


 この魔法は...透視魔法(エコー)と名付けよう。




中央都市「クライディア」

国王:フィリア

王女:シーヴァリア

第1王子:アースヴァリア

第2王子:ユーズヴェリア

第3皇女:コーヴェリア

第4王子:サーズヴェリア

第5皇女:シャーヴェリア



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