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夕陽が落ちる頃の夢  作者: 朝宮ゆう
おばさんと言う職業

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15/17

メッセージ

午後からは、暇だった。

とは言え、来客がないだけだ。

仕事は山の様にある。

でも、紗和ちゃんは今頃遊んでるのに、不公平な気がした。

魔が差した。

「高水くん?今暇?」

私はメッセージを自分から送ってしまっていた。

いけない事だと分かっている。

旦那と娘と関係は、良好。

メッセージのやり取りなんて、してはいけないのだ。

そんな事を考えていると、高水君からメッセージが来た。

「暇ではないよ?今小学生クラスを教えてる。いつも夜10時位までは仕事してるんだ。終わったら、またメッセージ入れるよ。」

忙しいのだ。

ふとため息を吐き、夜10時にメッセージが来るのを内心楽しみにしている自分が怖かった。

夜は、子供も旦那も寝てる時間だ。

返信を返そうと思えば出来る。

そんな小狡い考えばかりが頭の中を過ぎる。

紗和ちゃんが帰って来るまでの間。

札を折っては、ため息を付き、ぼんやりとする。

仕事が手に付かないなぁ。

そう思ってると、紗和ちゃんが帰ってきた。

「ただいま!」

昨日と違って元気いっぱいである。

「お帰りなさい。楽しかった?」

私が聞くと

「結衣ちゃん、昨日は私が嫌がっただけ。今日は普通にしてきたよ。」

と、生乾きの髪を縛り始めた。

「髪解いてる方が、可愛いって言うから。」

仕事の都合でいつも纏めている髪を解いていた。

「大丈夫なの?そんなに連日でして?」

私は紗和ちゃんが心配だった。

「もうね。好きになったらするでしょう?うちは旦那が厳しいんだから、仕事中にするしか無いじゃん。それにあゆちゃん、離婚するから一緒になろうって言ってくれたし。」

常套句な気がする。

心の中で、紗和ちゃんは騙されるんじゃないか?

と思って

「離婚する気なの?」

と聞いた。

「もー、結衣ちゃんたらしないよ?私はモテるから、色々な人に言い寄られてきたけど、旦那からは逃げられないよ。直ぐ殴るし、殴った後は仲直りのセックスするのが、いつもの流れだから。多分、見つかっても、またストーカーに遭ってる位にしか思わないって。まぁ、まさか、付き合って、やってるとは思わないよねぇ。」

にこにこしながら言ってきた。

悪気はないのだろう。

ただ直ぐに燃え上がる恋は恐ろしい。

私は身をもって体験していた。

「あんまり、やり過ぎない様にね。」

私はそれだけ言うと、紗和ちゃんの心配をするふりをした。

仕事中にセックスしまくってる。この女が憎い。

そう思ったのだ。


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