↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

パーティ

「「「「かんぱーい!!」」」」


 俺たちは今日店を休業にして、パーティを行なっている。

 というのもこの前作った6面パズルと知恵の輪が冒険者ギルドに認められ、定期的に卸すことになった。これによりギルド御用達として有名になり、黒字が続き見事経営難から脱却したのだ。


「やりましたね、ノワルさん!」

「はいっ!これもるーさんのおかげです。本当にありがとうございます」

 ノワルさんは何度もお礼をくり返す。




 ヴェルトがステーキをもぐもぐしながらやって来た。

「いやー、ほんとにすごいね。君の世界はおもちゃだけじゃなく食べ物もおいしいなんて」

「俺のいた国がそもそも食に貪欲なんだよ」

 今回のパーティには、前に作ったシャリアピンステーキに加え、新たに2つ準備した。

 野菜の出汁を使ったタコ焼きと松の葉サイダーだ。


 まずは野菜の皮や芯をたっぷりの水で長時間煮込み濾して冷ます。これが色んな料理に使える野菜出汁、ブイヨンと呼ばれるものだ。

 小麦粉、卵、出汁を混ぜたこ焼き器に油を塗り、生地を流す。タコが無かったので、各々好きな具材を入れてもらい焼きあがれば完成だ。

 ちなみにたこ焼き器はティグルに頼んで作ってもらった。


 松の葉サイダーは、汚れを落とし水洗いした松の葉を密閉容器に入れ人肌に温めた砂糖水を注ぎ、2、3日常温で発酵させると完成だ。

 炭酸が強いと噴き出すので注意が必要だ。

 

 


「この飲み物は口の中がパチパチするけど甘くておいしいですね。それに、この甘いたこやきというのもすっごくおいしいです」

「それはベビーカステラっていうお菓子ですよ」

「お菓子なんですか!甘くてとてもおいしいです!」

 ノワルさんはサイダーを気に入ったようで、そのお供として、出汁を入れず代わりに砂糖と牛乳にドライフルーツやジャムを入れて焼いたベビーカステラを作ってみた。

 一つ食べ目を輝かせると、お皿にたくさん乗せパクパクと食べ始めた。そして作り方を教えるとどんどん焼いて食べていく。

 甘いものが大好きなノワルさんには一番ハマった様だ。




 パーティを楽しんでいると、ラルネさんがやって来た。

「お邪魔いたします。今度の納品の件で伺ったのですが、どうやらお邪魔な様なので後日お伺いしますね」

「いえいえ、せっかくなので上がっていってください」

「そう、ですか。ではお言葉に甘えてお邪魔させていただきます」





「それにしてもるーさんはすごいですね。パズルやおもちゃだけでなく、お料理も上手なんて」

「ありがとうございます。たまたま知識があっただけですよ。はははっ」

「そうです。るーさんはすごいんです!」

 お皿に大量のベビーカステラを乗っけたノワルさんがやって来た。


「るーさんはお菓子も作れるんですよ!」

「これもるーさんの知識ですか?向こうのたこやきと似てる様ですが、お菓子なのですか?」

「はい、あっちは野菜の出汁を加えて野菜やお肉を入れて焼きますが、これは砂糖と牛乳に、フルーツやジャムを入れて焼いたものです」


 ラルネさんはベビーカステラを一つ食べると固まってしまった。

「ラルネさん?ど、どうしました?」

「はっ!るーさんこちらのレシピを冒険者ギルドに売って頂けないでしょうか!」

「ベビーカステラのレシピですか?」

「ぜひっ!」

 ラルネさんの目が本気で怖かったのでたこ焼きとベビーカステラのレシピを教えると、すごく感謝された。どうやらベビーカステラを気に入ったらしい。





 後日冒険者ギルドに新たなお店が設立された。

 小さな食事スペースが設けられ、お酒と軽食が販売される様になったのだ。

 お酒のお供としてたこ焼きが冒険者たちに、女性冒険者やギルド職員にはベビーカステラが大人気メニューになるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。