大名前発表会
−主人公−
「うっ……眩しい」
「皇子様⁉︎ お目覚めになられましたかっ‼︎」
あの謎の空間から弾き出された? 俺は横になったまま目を開けると、眩しさに思わず目を細めた。
「皇子よ、目は覚めましたか?」
徐々に光に目が慣れてくると、カレンや俺の母親である皇后など、多くの人たちの顔が見えてきた。
「はい、目が覚めました」
「それは何よりです。では、名前は決まりましたか?」
皇后がそう尋ねた瞬間、部屋に緊張が走った。
「ヴェスト。それが僕の名前です」
「ヴェストというのね。我が息子よ」
皇后は、なぜか安心したような表情でそう言った。
それと同時に、部屋の空気が少し緩んだような気がする。
「では、慣例に従い、私と皇帝陛下の名前を教えます」
そう言うと、皇后は胸に手を当て、ハキハキとした、よく通る声で宣言した。
「宣誓する! 我が名はエレガシナ・ルビアス! 皇帝であるメイダルガイド・ルビアスとともに、ヴェスト・ルビアスの名を定め、道を進むなり!」
そう言い終えると、カレンや周りにいた人たちが一斉に歓声を上げた。
「ヴェスト皇子の誕生だ〜!」
その後、丸一日ほど歓声が続き、2日目になっても城は浮ついた雰囲気に包まれていた。
そして3日目からは、さらに大変なことになった。
皇子の名前が決まったことを聞きつけた各地の代官たちが、祝い物や贈り物を次々と送ってきたのだ。
そのため、俺は送られてきた贈り物への返信で忙しくなり、城の人たちも贈り物の安全確認や状態の維持などで、忙しくなっていった。
―作者です―
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