EP67 前夜祭の攻防戦?
久しぶりにBSOにログインした稲毛アウルズは、キタのおかんと再戦!
結果は引き分けに終わったものの、公安からの協力要請が……!
義人は、美浦と目が合った瞬間、わずかなアイコンタクトで作戦の全てを伝えた。
「行くぞ、美浦」
「うん!」
義人が麻酔銃を構え、影のような動きで一発。
司令所の見張りの一人が短い悲鳴を上げる前に崩れ落ちる。
残る二人が振り向いた瞬間――
「はぁっ!!」
美浦が回転蹴りを叩き込み、鮮やかに二人を沈めた。
その一連の動きは、まるで舞うようにしなやかで、しかし鋭かった。
「司令所、制圧完了!」
義人が永瀬へ無線を飛ばす。
〈よくやりました。こちらでドローンの制御に入ります。爆弾解除に急いでください〉
「了解!」
美浦はハッキングプログラムを起動し、端末に指を走らせる。
「パスコードロック、解除……全ドローン停止!」
「ナイス! 爆弾へ行くぞ!」
義人と美浦は、夜の神戸マリンフィールドへ駆け出した。
デジタル体育祭前夜の会場は、広大な空間が嘘のように静まり返っている。
「爆弾はアリーナ席に4つ……。急ごう」
美浦の端末が位置を示し、二人は暗闇を縫うように走る。
ほどなくして――1つ目を発見。
義人が解析プログラムを起動すると、複雑なコードが表示される。
「やっぱり……エリィ卜学園、手が込んでるな」
「どういう仕組みなの?」
「4つを同時に解除しないと起爆する“連動式”。1つだけ解除すると即爆破の罠付きだ」
〈こちら永瀬。今から逆ハックで本部側を制圧します。君たちは連動プログラムを切ってください〉
「了解!」
美浦が指先でコードを切り離し、1つ目の解除リンクが外れた。
「よしっ、一つ完了! 次いくよ!」
「先生の特製スムージー地獄は避けたいからな……!」
「それ!! あれは絶対イヤ!」
二人は笑いながらも全力で2つ目へ向かう。
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◆そして――突如サイレンが鳴り響いた。
「警告。侵入者を確認――」
機械的な声。
天井から巨大な影が落ちてきた。
「……滝坂ァ!? なんで生きて……って、サイボーグ化!?」
全身が金属フレームに覆われ、片腕には兵器じみた光学砲。
エリィ卜学園が密かに改造した怪物――滝坂が再び立ちはだかった。
「貴様ら二人ともここで終わりだ……!」
光学砲にエネルギーが集まり、撃たれる――その瞬間。
――バチンッ!
「なっ!? 腕が……勝手に!?」
〈公安です。そちらのサイボーグ制御OS、全て乗っ取りました〉
〈撃っていいですか?〉
「ちょっ……今!? いや撃つな撃つな! 大惨事になる!」
だが遅かった。
光学砲が——
――自分に向いた。
「やめろおおおおお!!」
自滝坂砲が炸裂し、滝坂は見事に自爆した。
「ちょっと哀れだったね……」
「まあ、悪役の末路ってやつだ」
公安の逆ハックが完了し、その瞬間――
〈エリィ卜学園の全ネットワーク制圧完了。主要メンバー全員拘束しました〉
〈爆弾の遠隔起爆システムも削除済みです〉
「早っ!? さすが公安……!」
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◆爆弾解除ラストスパート
滝坂の騒動をくぐり抜け、残り2つもテンポよく解除。
美浦が通知システムを無効化していたおかげで、敵に感知されることもなかった。
「全部……解除、完了!」
「よし帰るぞ! 消灯時間ギリギリだ!」
ホテルへ滑り込むように戻った二人。
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◆夜、二人の会話
「公安から協力金が……すごいねよしくん!」
「でも、この一件で俺たちがちょっと目立ちすぎてさ。評議連合にマークされたら……」
「大丈夫。よしくんは私が守るんだから!」
「美浦……お、おい急に服を……」
「だって……無事に帰ってきたんだよ? 褒めてほしいじゃん」
美浦は照れくさそうに笑う。
義人もその手を優しく取った。
「……ああ。ありがとう。ほんとに」
二人は互いの無事を確かめるように寄り添い、静かな夜を過ごした。
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◆翌朝・テコンドー部
「みんな準備はいい!?」
「はい!!」
美浦の号令で、テコンドー部員たちが気合を入れる。
「今年はふくろうスクールの名を世界に刻むわよ!」
「「「おーっ!!」」」
大阪びっくりコロシアムでは、公安と警察が連携して厳重な警備を行っていた。
「聞いたで。エリィ卜学園、警視庁に全員逮捕されたらしいわ」
巡査部長の一言が、昨夜の激戦が確かに終わったことを示していた。
エリィ卜学園は「犯罪者教育機関」として閉校。学生たちは全員保護処分となり、この一連の事件は終止符を打った。
そして――デジタル体育祭が、ついに幕を開ける。
次回からデジタル体育祭が開幕!
若者たちの熱いバトルを見逃すな!!




