EP56 決意のクリームソーダ・抹茶ロールケーキを添えて
愛知県警からの知らせで義人は優子が殺された事実を知る。
悲しみに浸る暇をなくし、義人はある決意を……!
静寂の取調室。
義人は真正面からマグルを見据え、静かに質問を投げた。
「……あなた達はなぜ、テロを繰り返したんですか」
それは怒りでも挑発でもない。“真実を求める声”だった。
「亡き妻と娘に、一矢報いるためだ。
我らの誇りを踏みにじった欧米に……思い知らせるために」
マグルの言葉は嘘がなかった。
復讐の火は、まっすぐで、残酷に真っ黒だった。
「あなた達は……俺の姉を殺した」
「報道への“見せしめ”だ。
深入りすれば命はない──そう警告するための」
刹那、義人の瞳が揺れた。
「許すつもりは、ない」
静かだが、燃えている声。
憎しみではなく、“決意”の熱だった。
「それでいい。我らは憎まれて当然だ」
マグルは受け入れるように目を閉じる。
だが義人は、その表情の奥に別の光を見た。
「……あなた、悲しい目をしてる」
「俺を憐れむのか?」
「違う。
家族を失った痛みが……あなたにも、俺にも分かるからだ」
義人は言った。
「だから……俺はあなたを憎まない」
その一言は、マグルの胸に深い傷跡を刻んだ。
「憎まない……? 復讐すらしないのか……?」
「俺はもう、憎しみを増やしたくない。
この連鎖は、誰かが止めなきゃいけない」
その“覚悟”にマグルは心を打たれた。
「……そうか。
我らが積み重ねた憎悪は、結局……何も生まなかったのだな」
ようやく、マグルは悟った。
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「時間です」
義人は椅子から立ち上がる。
「あなたは……生きて償ってください。
亡くした家族の名に恥じないように」
背を向けながらも、最後の言葉だけは真っ直ぐに。
「生きて……責任を取るんです」
扉が閉まる直前、
マグルは敬礼の姿勢で叫んだ。
「亡き妻と娘に誓って……!!
必ず償う!!」
こうしてアインクラッド占拠事件は幕を閉じた。
──しかし、
2年後の“日本を揺るがす大事件”の鍵として
この出会いが語られることを、この時はまだ誰も知らない。
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美浦との弔いのデート。
ゆいのサービス、クリームソーダ、静かな会話。
義人はようやく“日常”に帰ってきた。
「で、義人くん。これから美浦ちゃんのコーチでしょ?」
「うん。……俺の責任だ」
それは、誰に言われたものでもない。
義人が“自分で選んだ”覚悟だった。
亡き優子(姉)が生前口にした言葉が、胸に蘇る。
『人は誰かの力になれる時に、その人の未来を変えられるのよ』
義人はグラスを見つめながら、静かに決意する。
「俺が……美浦を守る。
あいつの未来を、手伝うんだ」
その決意を聞いて、美浦は微笑んだ。
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翌日、
二人は供花にレポートを提出した。
「……これは何?
学歴復興委員を撃退して、
寝台列車のテロを止めて、
警察から表彰……??」
供花は怒りの笑顔を浮かべた。
「私がちょっと目を離したら、
あなた達……国家レベルの事件を解決してるじゃないの!!」
二人は即座に土下座。
「ご、ごめんなさい!!」
「まぁいいわ」
供花は息をついた。
「今回の功績に免じて処分なし。
それより──」
表情が、教師としての顔に戻る。
「美浦さん。あなたはテコンドー部のキャプテン。
藤宮くん、あなたはその“コーチ”。
責任を持ってデジタル体育祭を戦いなさい!」
「「はい!!」」
こうして、二人は新たな戦いへ向かう。
それは、義人が“逃げずに誰かを支える”
初めての戦いだった。
次回からデジタル体育祭が開幕!
熱いバトルを見逃すな!




