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バトルステーツ・リベレイション〜若き番の叙事詩〜  作者: 騎士誠一郎
熱闘! 奮闘! デジタル体育祭!!
57/58

EP57 新たな波乱と陰謀が入り混じる時、あなたはなにを信じますか?

クルド解放戦線のリーダー・マグルと対話する義人は、彼がまだ人の心が残っていることを信じていた。

そして、美浦とカフェデートをしている中、今年のデジタル体育祭に向けて準備を始めていく!

バシュッ! 衝撃波のようなキックが空間に走る。


「甘いッ!!」


 義人の叱咤が響く。

 アリサのチェインガンラッシュはまだ荒い。


「ラッシュの精度を上げろ! そのままじゃ反撃を許すぞ!」


「は、はい!」


 汗を飛ばしながら、アリサは再び踏み込む。


「よしくん。アリサちゃん終わったら、次は私ね」


「了解。まだ時間あるし、順番に見てくよ」


 デジタル体育祭まで残りわずか。

 女子テコンドー部は全員が“本気のギア”に入っていた。


 そんな熱気の中──


「みんな、ちょっと集合!」


 顧問の供花がログインしてきた。



---




「小泉先生、練習試合の相手が決まったんですか?」


「ええ。明後日、オンラインでのテストマッチを行います。

 対戦相手は──ウチナンチュ学園、男女混合テコンドー部よ」


「ウチナンチュ……!」


 その名を聞いた瞬間、場の空気が変わった。


 沖縄本島の小規模フリースクール。

 だが、アジアカップでベスト6入りした化け物集団。


 美浦が率いる女子テコンドー部にとって、最強クラスの相手だ。


「体育祭じゃ何度か戦ったけど……まさか練習試合で再戦するなんてね」


 美浦がアバター設定を開きながらつぶやく。


「交流は深いからな。交換留学もしたし」


 義人が答える。

 ふくろうスクールとウチナンチュ学園は、理念を共有した“盟友”でもあった。


 ──しかし。


「最近、沖縄県知事の圧力でデジタル体育祭の参加自体が危ういらしいの」


 供花の声は重かった。



---




「山城ボビー……旧共産連盟とつながってるって噂の?」


「そうよ。労働自由監視隊に摘発された会社の元幹部でね。

 旧共産連盟のコネで県庁入りして……今じゃ“反フリースクール”の総本山」


 供花は肩を落とす。


「彼はフリースクールの大会参加を“根こそぎ禁止する”つもりよ。

 ウチナンチュ学園も、真っ先に狙われてる」


 義人は拳を握った。


「そんな理由で、生徒達の未来を潰す気かよ……」


「だからこそ、今回の練習試合は絶対に成功させる。

 ウチナンチュ学園は、私達の仲間なんだから!」


 供花の言葉に、部員全員の瞳が燃えた。



---




「よしくんっ!」


 美浦が一歩前へ。


「わかったよ。サイクロン・ノヴァの調整だな?」


「そう! 前よりも確実に決めたいの。

 完成してからずっと悩んでて……」


「なら軸足だ。精度は軸で決まる」


「軸足……」


 美浦は静かに左足を踏みしめ──


「こういうこと、でしょ!」


 次の瞬間、

 ブンッッ! と空間が裂ける。


 完璧な軸から放たれる強烈な回転蹴り。

 サイクロン・ノヴァが、進化していた。


「……俺のアドバイスだけでここまで……?」


「へへ、こっそり研究してたんだよ?」


 美浦は笑った。

 義人も自然と笑みがこぼれた。


 



---




「はい! 今日の練習はここまで!」


 供花の合図で、全員がログアウトしていく。


 しかし──


 評議連合本部・地下室、


「TGBMGC解体計画の最終プランですか?」


 対馬は村澤から厚いファイルを受け取った。


「このプラン通りに進めば……奴らは確実に排除できる」


「ですが、危険すぎます! 興行解体チームが命を失いかねない!」


「アルベルト・マイン・ケーニッヒ。

 あの男の“存在力”は、もはや国家を飲み込むレベルだ」


 村澤の声は震えていた。


「共産主義の根絶を掲げる“怪物モンスター”が大統領になれば……

 我々は滅びる」


「なら……ケーニッヒを落選させれば……!」


「できれば良いがな」


 窓の向こうに、梅雨の晴れ間が広がっていた。



---


 その頃の米国・ロイヤルホーム


 星条旗のスーツに身を包み、銀髪をなびかせた青年──


アルベルト・マイン・ケーニッヒ


 彼は静かに歩み出る。


「私が大統領になった暁には──

 世界にはびこる共産主義を、一片たりとも残さず根絶する!」


 会場が揺れた。


「さらに、消費税率を0%にした国には、関税を全面免除する!

 新時代の経済は……アメリカが切り開く!」


 その発言は、数年後“世界を変える火種”になる。


 ──2060年の公民教科書に刻まれる大事件。

 その始まりは、この瞬間だった。


次回は久々のBSO!

はたして、勝つのはどっちだ!?

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