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事実誤認ですね。

「事実誤認ですね。」


最高裁判所判事は、USBの映像を見てそう言った。

そして、一呼吸。


「あなたのことは、昔から知っています。ねつ造には絶対関わらない。これは真正でしょう。ただ、法律ではそうはいきません。どのように真正の証明をされるのですか。」


「まず、このホームレス風の男を探し出しましたな。それから、この映像を本物だと証言したい人物が現れましたな。」


「現れた?」


「ええ、向こうからやってきたんですな。」


「では、2人の証人が出廷するのですね。」


「そうなりますな。」


「確実に2人は出廷できますね。つまり、その……」


判事は言葉を濁す。

老弁護士は不敵な笑みを浮かべる。


「大丈夫そうですね。なら、即日結審を目標にしますね。」


「よろしくお願いしますわな。」

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