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第五話 常世総理の過去

 大勢の人達が、都内のテレビを見ていた。

「3!2!1!2000ねーーん!」

時計が12を指すと、大勢の人達がわっしょわしょいと喜んでいた。


 ー2000年、異世界日本ではバブル経済が崩壊して人々の希望が底に落ちて早数年。人々は20世紀から21世紀になり希望リアルゼツボウ年になった。

 僕の苗字は常世だ。15歳だ。いきなりだが、僕の将来の夢は政治家だ。なぜかというと国民にチヤホヤされるからだ。だがしかし、この時までは。

 

 ーある時に議論会に参加した。その時の内容は恐ろしかった。議論の内容は

 「さて、問題です。税金は増税すべきか。減税すべきか。維持すぎか。」の3択問題だった。その問題にはもちろん

 「はい!もちろん、減税です。なぜならば、減税すれば日本国内に企業が増えるのと消費が増えて結果的に増税よりも財政が集まるからです。あと、異世界日本の国債評価は2000年時点で+AAAですから、財政破綻のリスクが低いからです。」


 と、言っていると隣の可愛らげの女の子が反論した。学年に1人はいそうな美人だった。


「では、あなたに質問です。日本の借金はギリシャよりも酷いと言われています。しかも、減税したら財政のリスクしかありません。」

 

 「何を根拠に言っているですか?増税の理由が、普通に税収減による財政悪化で日本という国を信頼しなくなって経済悪化なら分かるのですが…」


「クゥ…でも、みんな言っているもん!」

その女のコは泣きそうになったが、まだその時じゃないと示すように涙はこらえた。


「少数派の意見の尊重はどこに消えたやら。」

 

 と、論破する気はなかったが論破しちゃたみたいな空気になってしまった。そしたら、その女の子がその瞬間だというように大泣いてしまった。


 「うわぁぁん!うわぁぁぁん!」


 と、すかさず僕は意見をのべた。


 「なんですか?そんな、泣いて…バカですね。女の涙と男の涙は平等であるべきだと思うですよ。そんなね…泣けは勝ちみたいな雰囲気だすなよ。ちゃんと議論しろや。」


 と、言うとそこで議長が仲介した。


「やめて!常世くん。」


「え?俺すか?」


 この状況に自分は唖然としたが、周りの人たちは当然のような空気を出していた。なんだよ。チッ。


「ですからね、議長。私は増税派の意見もちゃんと聞きますよ。だって、議論ですから。そんな私を悪者扱いしないでください。」


「いや!常世が悪い!なぜなら、女の子を泣かせたからだ。」


「…議論したみたいな空気をしていますが、議論してないじゃないですか。生産性もクソもないじゃないですか。中身はスカスカ。反論もクソもできてない。」


 と、言うと議長が男泣きをした。


「ぐっす…夢子のためなら…夢子のためらならぁぁ!」


 (カップルだったのかよぉぉ!)

 と、自分の中の頭の叫びを無視して僕に向けてボッコボコのゲションゲションにされた。その時の記憶はなかった。


 ーそのことを丸川秘書に雑談として話したら

「ほぇ。そうだったですね。なるほど。」

「その時の殴られた記憶はないだが…このことを思い出すたびに脳は恐怖感がある。だから、国民を信頼してないだ。」


 「そりゃ、殴られるでしょう。それは議論ではなく討論ですからね。そりゃ、国民に信頼しない理由もないだ。本当に悲しい日本の現状の話ですね。」


 そのことを聞いた総理は顔がニヤッとした。

「いや。」


 「?」


「恨み晴らし以上。」


 「えぇ?!あなたが怖ったのかよぉぉ…」


 そのことを聞いた、丸川秘書はこの人を初めて人間味と感じたはじめの瞬間だった。


          続く

 



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